Canon EOS 6D Mark2 と 初代6D はどっちを買うべき?

キヤノン EOS 6D MarkII の噂が出始めましたね。新しい 6D 画素数がアップし、小さく軽くなると噂されています。そこで悩ましいのが初代6Dとどちらを買うべきかってこと。

というわけで初代6Dの魅力を今更ながら掘り下げていきましょう。この記事は6D愛用者のライターさんに書いてもらった記事を編集しています。

フルサイズエントリー機種という新たなジャンル

https://youtu.be/wl1yF0hcFpk

昔は「いつかはフルサイズ」と言われているほどフルサイズの一眼カメラは一般人が手を出しづらい機種でした。ボディやレンズの大きさ、重量、価格はどれも素人が扱うには難しいものばかりでした。

2012年に EOS 6D や Nikon D600 が登場してから、誰でも気軽にフルサイズ一眼に手を出せるようになりました。とは言ってもこの時点ではまだまだ初心者がフルサイズを選ぶ時代ではなかった。

本当に時代が動いたのは「SONY α7シリーズ」が登場した後です。片手で持ち運べるフルサイズのミラーレス一眼は全世界に衝撃をもたらしました。

Canon EOS 6D、Nikon D610、SONY α7はいずれも「フルサイズ一眼のエントリー機種」という扱いです。10万円を超えるカメラの何をもってエントリー機種と分類するのか理解できませんけど、まぁそうらしいです。

EOS 6Dはどんなカメラ?

2012年に世界最小・最軽量の一眼レフカメラとして登場した、6Dはフルサイズ入門機として絶大な支持を得ています。6D最大の特徴は、上位機種とほぼ同等の画質をこの小さなボディで実現していることです。

AF測距点が少ない、内蔵フラッシュがないなどの省略された機能はありますが、その代わりフルサイズとは思えない軽さを実現しています。そのうえ便利なGPSやWi-Fi機能も搭載しています。

今までフルサイズを敬遠していた人や女性に嬉しい軽量カメラです。価格もフルサイズとしては低く抑えられており、フルサイズカメラを使ってみたいという人にぴったりのカメラです。

軽量かつ堅牢なボディ

6Dはフルサイズ一眼レフでありながら、本体約680gと超軽量です。2012年発売としばらく前の機種ですが、いまだにこれより軽いフルサイズ一眼レフは登場していません。

軽量ながらもマグネシウム合金が採用されたタフなボディで、大きなレンズを装着しても安定した操作が可能です。防塵・防滴構造なので、屋外の使用も安心です。

暗いシーンにも強いオートフォーカス

6Dのオートフォーカス測距点数は11点とそれほど多くないものの、中央の1点は暗いシーンに抜群に強いオートフォーカスです。

低輝度限界はEV-3という数値をたたき出しています。EV-3とは、月明かり程度の明るさで肉眼でどうにか物の形がわかる程度です。6Dはこんなに暗いシーンでオートフォーカスが効きます。

いろいろ使える無線LAN機能

6Dはキャノンのフルサイズ一眼レフで唯一、Wi-Fi機能を搭載しています。これにより、無線LAN対応のカメラやプリンター、パソコンなどにデータを送信することができます。

また、キャノンが提供している「EOS Remote」というアプリをスマートフォンやタブレットにインストールすることで、それらのモバイル機器を通してAF、露出、感度の設定ができ、シャッターを切ることができます。

実はこの機能はWi-Fi環境下になくても使うことができるんです!6D自体が無線アクセスポイントになるため、奥深い山間部でも使用することができます。この機能を利用すれば、カメラを離れた所に設置し、野生動物のシャッターチャンスを待ち、スマホでシャッターを切るなんてことができます。

Nikon D610 と比べて

6Dの画素数は2020万画素と、D610の2426万画素に少し劣りますがISO感度は100〜25600と、D610の100〜6400に大きく差をつけていますね。6DはD610よりも軽量ですがスペックが劣る点も多いです。

とは言っても、両機種はメーカーも特徴も違うので単純比較はできませんけどね。

SONY α7との違い

フルサイズエントリー機種として SONY α7 も忘れてはいけません。ミラーレス一眼の小型軽量化を実現しています。α7のボディ価格は10万円前後でレンズキットでも13万円ぐらいで購入できます。

その代わりレンズが揃っておらず価格も高いです。ボディ自体は小さくて軽量ですがレンズが大きく重いので、小型軽量のメリットはレンズ次第です。カメラとしての基本性能は完全に6Dが勝っています。

6Dの特徴まとめ

6Dはフルサイズ一眼でありながらコンパクトに仕上がっているカメラ。画質もよく、上位機種とそれほど差を感じることがありません。

コンパクトでありながら堅牢でバッテリーも長持ちです。オートフォーカスもスムーズで、特に暗いシーンでは他を圧倒する性能を持っています。Wi-FiやGPSなどの便利な機能もしっかり搭載されています。

6D MarkII がどういう進化をしてくるか分かりませんが、バリアングル液晶や動画機能が強化されているなら欲しいかも。まだフルサイズ一眼レフでバリアングル液晶を搭載している機種ってないですからね。

6Dはフルサイズ一眼レフの基本を押さえながらも、軽くて使いやすいカメラです。初めてフルサイズ一眼レフを使ってみたい方にぴったりのカメラです。6D愛用者としてひいき目に見ているかもしれませんが、本当にオススメできるカメラです!

  • この記事を書いた人

比嘉研仁(ヒガシーサー)

沖縄在住2児の父。長男が産まれる前に脱サラして夫婦で子育てセミリタイアを実践。趣味のカメラとブログを通じて、家族の思い出を「良い写真」と「テーマを絞ったフォトブック」にすることで一生の宝になることを実感しています。電子書籍「いいねを呼び込むiPhoneコンデジ写真術」は一眼カメラじゃなくても家族の思い出を美しく残せる教科書としてAmazonジャンルベストセラーにも輝きました。ブログでは、スマートフォンやカメラを使って家族の思い出を、テクニックやアイデアを交えながらフォトブックや写真に残す方法を紹介しています。