一眼レフのシステムチャートを参考にして最高のカメラと出会う方法

始めて一眼レフを選ぶ時って何を選んで良いのか分からないですよね。

  • メーカー?
  • エントリー、ミドル、上級機?
  • 一眼レフかミラーレス?

…etc

選ぶ基準がありすぎてよく分かりません。それで販売員やネットのクチコミ情報を参考にしてカメラを選び、レンズを買い足し沼にハマっていく。

スペゾン「レンズ沼にはまっちゃって…ハハハ」

と自慢気に話す方も多いですが、私はそれ全然カッコいいと思いません。

なぜカメラにハマると沼にハマってしまうのか?

どうしてこんなにも「新しいカメラとレンズ」が欲しくなってしまうのか?マインドマップも10枚ぐらい書いて考えました…

つくも神「最初のカメラ選びでシステムチャートを理解していないからよ」

そうです。カメラをシステム全体で選ばないから「沼」にハマって、いつまでも自分の最高のカメラと出会えないんです。というわけで今日はカメラ選びでとっても重要なシステムチャートについてまとめます。

カメラのシステムチャートってなに?

カメラのシステムチャートってご存じですか?こんなヤツです。

転載:Nikon D5500 システムチャート

ヒガシーサーこのカメラで使える周辺機器を地図で表したものだよ」

システムチャートは「このカメラってどんなシステムが使えるの?どんな周辺アクセサリーが使えるの?」ということを図にしたものです。コレを見ればあなたが選ぶべきカメラが分かります。

初心者さん「えっ?えっ?ちょっと私達置いてけぼりにされてない?説明して」

誰も教えてくれなかったカメラの選び方

カメラ量販店、専門店、ネットの情報、カメラマニアの方々、プロカメラマンの方々。だれもこのことを教えてくれませんでした。

一眼レフやミラーレスカメラは「カメラボディとレンズ」を揃えてやっと写真が撮れます。それは当たり前ですね。そして「カメラはボディよりもレンズが大事」ということを知ることになります。ここまでは普通です。

ここまではみんな教えてくれます。

写真を学んでいくと、今のカメラとじゃ全然足りないって気づく時があります。多くの人はここで「カメラとレンズのグレードを上げる」でしょう。私もそうです。「ミドルクラスと高級レンズが欲しい」と思う。

でもそれが間違ってたんです。

予算の考え方

例えば予算が5万円あるとします。その中でカメラを買うなら何を買いますか?

カメラ?レンズ?

普通はそうですよね。カメラとレンズだけを考えて買います。でも本当に賢い選び方は予算の中に「カメラのシステム」を組み込むことです。カメラはボディとレンズだけではありません。システムごとに考える必要があります。

その理由がコレ

スマホからのステップアップと、一眼からのステップアップ

ここでは写真がどれだけ変わるかって部分をポイントにします。初めての一眼レフを購入するときって、スマホじゃ満足できないからですよね。私もそうでした。

スマホから一眼レフにカメラを変えた時、あなたの写真は信じられないほどキレイなものになります。この時の写真のギャップを10としましょう。価格は大体5万円ぐらいです。

次にキットレンズから明るい単焦点レンズに初めて交換しました。ギャップを5とします。価格は大体1万円〜3万円です。

そして更に単焦点レンズを1段明るい単焦点レンズに変えました。ギャップは1です。価格は大体5万円〜20万円です。

そして次にエントリークラスのカメラから、上級機に買い換えました。ギャップは1です。価格は大体10万円〜30万円です。

初心者さん「えっとよく分かんないですけど」

ヒガシーサースマホから一眼レフに変えた時は、誰が見ても写真変わったと思うけど、カメラを初級機から上級機に変えても、玄人やマニアにしか分からないってこと。一番コストパフォーマンスが高いのはエントリークラスってことさ」

スマホからステップアップ キットレンズから明るい単焦点レンズ 安い単焦点レンズから高級なレンズに エントリーからミドルクラス以上のカメラにステップアップ
コストは5万円 コストは1万円〜3万円 コストは5万円〜30万円 コストは10万円〜30万円
スマホと一眼レフの画質差は大きい!感動する!誰が見ても写真が変わったと思う。 大きな背景ボケでキットレンズとは全然違う写真が撮れる!分かる人なら写真が変わったと思う。 明るいF値、表現力は上がるけど写真の違いは素人目には分からない。 カメラの性能、操作性が大幅に向上。写真は変わらない。
ギャップ10 ギャップ5 ギャップ1 ギャップ1

ヒガシーサースマホから一眼カメラに乗り換えた時が、最も写真が変わったと思う瞬間。それを超える写真の差はない」

沼にハマると美しいボケ味、美しい光の表現、高速なAF、シャープな画質…など。すべて玄人にしか分からないギャップ1を埋めるために数十万円をつぎ込みます。

本当ならストロボや三脚、周辺アクセサリーを揃えたり、カメラの使い方に投資すべきなのにレンズやカメラを買い換えてしまう。カメラのシステム全体で考えないと「単品購入」が増えて沼にハマってしまうんです。

何が言いたいか?

つくも神「カメラは腕よ。システムを揃えて使いこなすまで、本当はグレードアップはしちゃいけない」

カメラはシステムで揃えましょうということ。まずスマホからのステップアップは、カメラとレンズを買います。次に狙うのは単焦点の安いレンズ。ここまではオッケー。

そしたら三脚やストロボを安いやつでいいので揃えましょう。メンテナンスグッズも揃えましょう。エントリークラスのカメラに無理して、良いレンズや良い三脚を使う必要はありません。とりあえずシステムを揃えていきましょう。

動画を撮るならマイクも、ビデオライトも必要です。安くてもいいので一通りのシステムを揃える。そうすると自分に必要な性能や、システムというのが分かってきます。

カメラはレンズ?システム全体です

初心者さん「レンズが大事って言ってませんでした?」

私は今までカメラはレンズが大切ですーって言ってきました。もちろんそれは間違いありません。キットレンズよりはLレンズのほうがいいでしょう。

でも良いレンズを買うよりも、ストロボ、三脚、レリーズリモコン、周辺アクセサリーを揃えたほうが、写真を自分の思い通りにコントロールできると思うんです。

5万円の予算があったら、5万円でカメラとレンズを買うのではなくてシステムを揃える。覚えることは多くなるけど、ストロボを使えるようになると写真って大きく変わります。またレリーズや三脚があれば星空や花火にも挑戦できます。

ヒガシーサーレンズは大事だけど、カメラを使いこなして思い通りの写真を撮るためには、レンズだけじゃ足りないんだよ。自分が追い求める写真のためにはシステムを揃える必要があったんです。すいません」

システムで揃えると、使っているカメラとレンズのポテンシャルを最大限に活かすことができます。

最適なシステムを選ぼう

ミラーレスカメラは一眼レフと比べて全然システムが揃ってません。レンズの数もそうですし、コスパも悪いです。その中でずば抜けていいなと思うのが OM-D E-M5 MarkII です。

防塵防滴で強力な手ぶれ補正、加えて初心者が上手に撮れるような機能が満載。同梱されている外付けフラッシュも素晴らしい。OM-Dは技術差を埋めてくれるカメラだと思います。それに加えて純正の防水ハウジングやフラッシュ、バッテリーホルダーなど充実しています。

しかし…確かレリーズリモコンがないんでしたっけ?Lightroomのテザー撮影にも対応してないです。システム全体で考えるとニコン、キヤノンの一眼レフはやっぱり全然すごい。カメラはシステムで選ぶことに気づいてからは一眼レフの素晴らしさを痛感しています。

最初にカメラを選ぶ時点で、どのシステムが必要なのかを考えるとカメラ選びに悩まなくて済みます。

まとめ

スペゾン「アレが欲しい。コレが欲しい」

カメラをシステムで考えるメリットは、沼にハマらない考え方になることです。最新カメラや良いレンズを求めるのが当たり前的な考え方とは違う方向です。

つくも神「自分に必要なモノから逆算で考える。良いところに気づいたと思うわ」

システムでカメラを選ぶことで、私は一択になりました。それは今揃えることができないので、時期を見て揃えます。ちなみに一眼レフではなくミラーレスです。

多くの初心者の場合、システムを必要とする人は少ないでしょう。だから良いんですよエントリークラスで。スマホからステップアップならエントリークラスが一番コストパフォーマンスが高いですから。

カメラはボディ、レンズ、周辺アクセサリー、自分の撮影スタイルに必要なシステムを揃えることが大切です。

  • この記事を書いた人

比嘉研仁(ヒガシーサー)

沖縄在住2児の父。長男が産まれる前に脱サラして夫婦で子育てセミリタイアを実践。趣味のカメラとブログを通じて、家族の思い出を「良い写真」と「テーマを絞ったフォトブック」にすることで一生の宝になることを実感しています。電子書籍「いいねを呼び込むiPhoneコンデジ写真術」は一眼カメラじゃなくても家族の思い出を美しく残せる教科書としてAmazonジャンルベストセラーにも輝きました。ブログでは、スマートフォンやカメラを使って家族の思い出を、テクニックやアイデアを交えながらフォトブックや写真に残す方法を紹介しています。