今回はクレジットカードに付帯(自動もしくは利用付帯)している海外旅行保険の使い方から、実際に振り込まれるまでの経緯をレビューしていきます。
2017年10月、ハワイで現地購入したデジタルカメラ(GoProHERO6)を海水浴中に落として紛失しました。
帰国後にクレジットカード(ANA VISA ワイドゴールド)に自動付帯している海外旅行保険を適用してもらい、連絡からわずか2週間足らずで保険金のお支払まで完了したエピソードを通して『海外旅行保険の使い方』を解説します。
クレジットカード 海外旅行保険とは
ハワイ家族旅行には海外旅行保険が必要不可欠です。万が一のトラブルや、子どもたちの急な発病など、いろいろなことが起こります。
そのような自体に備えて海外旅行保険に加入すべきですが、海外旅行保険にはいくつか種類があります。
私は学生時代の留学時には『AIU海外旅行保険』に加入しました。その後の旅行では全てクレジットカードに付帯している海外旅行保険を活用しています。


海外旅行保険の使い方は?
小さい子どもを連れての海外旅行ではトラブルが満載です。
3泊や1週間とかの短期滞在ではそれほど気にしなくてもいいと思いますが、私達が2013年に滞在したのは2ヶ月間。なので海外旅行保険も色々調べ尽くしました。



※海外旅行保険には『費用を立て替えて支払いするタイプ』と『保険会社と利用先がやりとりをして立て替えが発生しないタイプ(キャッシュレス)』のものがあります。
私がこれまでに利用したのは『子どもの病院診療のためのキャッシュレス診療』と『カメラ紛失時の損害保険』です。
ANA JCB ワイドゴールドカード 子どもの病院診療で海外旅行保険を適用する流れ
- ドアに指を挟んで骨折の疑い!
- カード会社に連絡してキャッシュレス診療に対応している病院の予約
- 診察してもらう
- カード会社と病院がやりとりをしてキャッシュレス診療の適用
- 支払いなし
【注意】まず最初にやることはカード会社に連絡して、現地のキャッシュレス診療に対応している病院の予約をしてもらう。
私たちはパニックしてたので直接病院に連絡して予約しようとしましたが、病院の受付の方がとても親切で、「予約は入れておくけど、一度カード会社に連絡してからカード会社の方からこちらに連絡頂くようにしてください」と教えてもらいました。
病院診療の予約をする前にカード会社のサポートに連絡して、そちらから予約をするのが正しい流れのようです。
ANA VISA ワイドゴールド 携行品、ショッピング保険適用までの流れ
最大でマイル換算率1.72%を誇る最強マイルクレジットカードの ANA VISA ワイドゴールドカード の海外旅行保険を活用しました。その流れは以下の通りです。
- ANA VISA ワイドゴールドカードで GoProHERO6 を現地購入
- 海水浴中に紛失
- 滞在期間が残り2週間残っていたけどサポートに電話が繋がらなかった
- 帰国後にサポートに電話、事情を説明
- 後日請求書類が届き返送する
- 返送から2週間前後で保険金支払い
今回は【カメラの紛失】が保険の適用になるかどうかのラインでした。私達の状況は上記の流れで保険請求まで問題なく進みました。
保険請求を行う予定のカードで決済をしていて、購入時のレシートが残っているかどうかもポイントです。購入後3日でカメラを紛失したのはショックでしたが、結果的に保険が適用されたので良かったです。

Jiro Saegusa, M. D.はキャッシュレス診療対応の病院
ハワイは日本語が通じる病院が多いので安心です。ちなみに私たちはここの病院で診療しました。先生も優しくてすごくいい病院でした。
海外旅行保険はキャッシュレスか立替払いかをチェックしよう
海外旅行保険でよく聞かれるのが『立替払い』か『キャッシュレス』かという話。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険の多くは立替払いになり、AIUなどの海外旅行保険はキャッシュレスで保険が適用されます。立替払いは一度カードで支払った後に保険金が振り込まれるという形。
今回の例でいうとキャッシュレス診療が可能なカードを携行していたので、息子の診療代はカード会社が病院とやりとりをしてキャッシュレスでの保険適用ができました。
立替払いの場合もカードで支払いが可能ですし、利用枠を増加させて診療代や治療代などに充てるので、そこまで気にする必要はありません。
※子どもの場合(生計を共にする19歳未満の子ども)は家族特約の保険適用が可能ですが、配偶者や両親の場合は家族カードが必要になる場合もあります。ANA系のカードは家族カードを保有していないと妻や両親の保険は適用されません。




※キャッシュレス診療が適用されるためには、キャッシュレス診療に対応している病院に行かなければいけません。通常はカード会社に連絡して、カード会社から病院を予約してもらう必要がありますが、今回はパニックして直接病院に予約をしています。
幸いキャッシュレス診療に対応している病院だったので助かりました。一口に保険適用と言っても『立替払い』か『キャッシュレス』かの違いがあるので注意してくださいね。
クレジットカード 海外旅行保険の利用付帯と自動付帯
クレジットカードに付帯している海外旅行保険には2種類の利用条件があります。私が今回のハワイに利用したクレジットカードは以下の4種類。
- 楽天カード(海外旅行保険 利用付帯)
- ANA VISA ワイドゴールドカード(自動付帯+利用付帯)
- ANA JCB ワイドゴールドカード(自動付帯)
- SPG AMEX(自動付帯)
2013年の治療には『ANA JCB ワイドゴールドカード(自動付帯)』の海外旅行保険を利用し、2017年のカメラ紛失時には『ANA VISA ワイドゴールドカード(自動+利用付帯)』を利用しました。




自動付帯と条件付き利用付帯では、海外旅行保険の適用条件が違います。海外旅行時には必ずご自分のクレジットカードがどの保険適用タイプなのかチェックしてくださいね。
ANA VISA ワイドゴールドカードの自動付帯+利用付帯






※ANA VISA ワイドゴールドカードの自動付帯は【傷害死亡・後遺障害】が1,000万円までと保険金額が低いです。これだけでは不安なので『カード利用条件付帯』を活用することで4,000万円が上乗せされ、最高で5,000万円まで保険でカバーできるようになります。
カメラ紛失で適用したのは損害保険金
今回のカメラ紛失事件で適用したのは損害保険です。恐らく携行品保険かショッピング保険(動産保険)が適用されたかと思います。
ショッピング保険(動産保険)はそのクレジットカードで決済した実績がないと使えないので、SPG AMEX や JCBワイドゴールド ではなく、ANA VISA ワイドゴールド の保険を利用したのもそれが理由。
ハワイで現地購入したカメラ(GoProHERO6)は ANA VISA で支払っていたんですね。




クレジットカード 海外旅行保険の使い方 まとめ
2013年渡航時の子どもの診療、2017年渡航時のカメラ紛失。子ども絡みのトラブルは必ず起こります。
AIU海外旅行保険やエイチ・アイ・エス海外旅行保険などのサービスに加入するのも良いですが、マイルも貯まり海外旅行保険も手厚いクレジットカードを保有するのが一番オススメです。
小さいお子さん連れの場合は急な発病でも面倒な手続きや事後の手続きが要らない『キャッシュレス診療』の海外旅行保険サービスが適用されているクレジットカードを選びましょう。
海外旅行保険の家族特約範囲には注意しよう
私が利用している『ANA VISA ワイドゴールドカード』、『ANA JCB ワイドゴールドカード』はいずれもキャッシュレス診療に対応しています。
ただしどちらのカードも家族特約が適用されるのは『19歳未満の同居・別居の親族』のみです。これだと妻や両親には保険が適用されません。家族カードを発行する必要があります。
そこで活躍するのが『SPG アメックス』です。SPGアメックスは『配偶者や生計を共にしていれば両親も祖父母も従兄弟までも対象』という広すぎるカバー範囲で安心のカードです。※キャッシュレス診療には対応しておりません。
海外旅行はトラブルが付きもの。それも単身旅行ではほとんど起きませんが、家族連れ、子供連れの場合は何らかのトラブルが起きると考えておきましょう。
私たちは『長期滞在』+『家族4人』なので海外旅行保険サービスに加入すると割高。
その解決策としてクレジットカードを複数持ち歩き海外旅行保険をカバーしています。
実際に子どもの診療や、カメラの紛失などで海外旅行保険を活用した経験から、クレジットカードの海外旅行保険には詳しくなりました(笑)
参考になれば幸いです。
私が利用しているオススメのクレジットカード
私がハワイ旅行時に持っていくクレジットカードはコチラです。
- 年会費無料の楽天カード(夫婦で2枚所有)
- ANA JCBワイドゴールドカード(家族カード発行)
- ANA VISAワイドゴールドカード(最大1.72%のマイル換算率の決済用カード)
- SPG AMEX (ANA、JALどちらのマイルにもポイントを交換できて、毎年一流ホテル一泊が無料でできるすごいカード)