※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ファインダー倍率とは?5Dが0.71倍、Kiss X7 が0.87倍の理由は?

初心者さん「ファインダー倍率ってなんですか?EOS 5D MarkIIIでも0.71倍なのに、なぜエントリークラスのKiss X7 は0.87倍もファインダー倍率が高いの?」

ファインダー倍率1.0倍とは、ファインダーを通してみることができる景色と、実際の被写体の大きさが同じ状態になっていることを表します。ファインダー倍率が高いとピント合わせがやりやすいなどのメリットがあります。

つくも神「簡単に言うと、自分の目で見える景色と全く同じであるならファインダー倍率1.0倍ということになるわね」

ファインダー倍率1.0倍とは?

ファインダー倍率は1.0倍というのが理想とされていますが、撮像素子の大きさやカメラの性能によって変わります。例えば35mm換算で比較するとこうなります。

撮像素子サイズ ファインダー倍率 機種別倍率
フルサイズ 1.0倍 EOS 5D MarkIII 0.71倍
APS-C 1.5倍 0.87倍(35mm換算0.58倍)
マイクロフォーサーズ 2.0倍 1.15倍(35mm換算0.57倍)

Kiss X7 の0.87倍は、あくまでもAPS-Cサイズで見た場合のこと。フルサイズ換算にすると0.58倍となります。実は数値上ではそうなるけど、私もよく分かっておりません。

どなたか教えていただけると幸いです。

電子式ファインダーとは

電子式のファインダーとは、ミラーレス一眼などで採用されている方式で、イメージセンサーに入ってきた画像データをそのままファインダーに写し出す構造のことです。実際の光の状態とは異なりますが、写真となって表れる景色と近くなるという特徴を持っています。

光学ファインダーと比べて、様々な電子表示を可能にします。デメリットは一度電子処理した映像なので直接被写体を捉えているわけではなく、バッテリーの減りが早い、連写時にブラックアウトが起こりやすいというデメリットがあります。

光学式ファインダーとは

この光学式ファインダーとは、元来の一眼レフカメラで採用されているファインダーのことで、レンズがとらえた画像をそのままミラーを通して確認できるシステムです。

肉眼で見ているのとほぼ同じ状態で見ることができますので、より正しい写真を撮るのに役立ちます。構造上どうしてもカメラ自体が重くなり大きくなってしまうというデメリットを持っていますが、より忠実な撮影を可能にしてくれます。

電子式と比べてまだまだ撮影の満足度が高いですね。一眼レフを使う大きなメリットです。

ファインダー視野率とは?

ファインダー倍率と合わせて、ファインダー視野率というものもあります。視野率100%とか95%とか言われるものですね。電子式ファインダーの場合はほぼ100%の視野率となります。

一眼レフの場合はエントリークラスは95%前後。ミドルクラスは100%になっている機種が多いです。

EOS Kiss X7 の光学ファインダーではこの画像の黒枠内側部分しか見ることができません。

ef50mm

しかし実際の写真はこの範囲を写しています。

ef50mm

視野率100%の場合は、下の画像のように写せる範囲を全て光学ファインダーで確認できるので、例えば構図の確認だったり、余計なものが写っていないかの確認をカメラでできます。

まとめ

初心者さん「理屈は分かったんですが、結局フルサイズが一番倍率が高いってことですよね?」

ヒガシーサー理屈ではそうだね。だからやっぱりフルサイズの一眼レフってのは撮影するときのストレスが少ないと言えるね」

つくも神「だからなんだって言う部分もあるけど、理屈だけ分かってればいいと思うわよ」

ファインダー倍率は撮像素子やカメラの機種ごとに変わってくるので、初心者の場合はそれほど気にする必要はありません。光学ファインダーの場合はピント合わせに関わってきますが、電子式ファインダーであれば被写体を拡大できますからピントが合わせにくい原因にはなりませんが、撮影時のストレスには関わってきます。

またファインダー倍率が低いエントリークラスの一眼レフの場合は、こういう倍率を高めてくれるアイピースもあります。

うーんカメラって奥が深いですね。

  • この記事を書いた人

比嘉研仁(ヒガシーサー)

沖縄在住2児の父。長男が産まれる前に脱サラして夫婦で子育てセミリタイアを実践。趣味のカメラとブログを通じて、家族の思い出を「良い写真」と「テーマを絞ったフォトブック」にすることで一生の宝になることを実感しています。電子書籍「いいねを呼び込むiPhoneコンデジ写真術」は一眼カメラじゃなくても家族の思い出を美しく残せる教科書としてAmazonジャンルベストセラーにも輝きました。ブログでは、スマートフォンやカメラを使って家族の思い出を、テクニックやアイデアを交えながらフォトブックや写真に残す方法を紹介しています。