※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

一眼レフの内蔵フラッシュを使いこなす 5つの方法

一眼レフのフラッシュ撮影ってどう使えばいいの?

初心者さん「暗い場所ではフラッシュを使うのが当たり前じゃないんですか?」

ヒガシーサー結論から言うと、カメラの内蔵フラッシュは使わないほうがいいですね」

一眼カメラを含め、多くのデジタルカメラでは暗い場所で撮影すると自動で内蔵フラッシュが点灯します。居酒屋とかお酒の場所で記念撮影するときも、みんなフラッシュを使いますよね。

初心者さん「だって暗いから、顔が写るようにフラッシュ使うんでしょ?」

ヒガシーサーカメラのフラッシュは、明るく写したいからではなく、シャッタースピードを稼ぎたいからするものなんですよね」

カメラの内蔵フラッシュは被写体に光を当てて明るくする効果もありますが、一番はシャッタースピードを早くしてブレを抑える点にあります。

初心者さん「えっよく分かりません」

ヒガシーサーとりあえず内蔵フラッシュを使わずにシャッタースピードを早くする方法を覚えましょう」

今回は内蔵フラッシュの使い方について解説します。

内蔵フラッシュを使ったときの効果

内蔵フラッシュの効果を見ていきましょう。まずはフラッシュなしで暗い場所を想定して写真を撮ってみます。

普通はこうして手ぶれや被写体ブレが起こります。ちなみにこのときは腕立て伏せをしてからの撮影だったので、いつもより2倍は手ブレてます。では次に内蔵フラッシュを被写体に直接当てて撮影します。

被写体の後ろに強い影ができてます。カメラの内蔵フラッシュを使うと大抵こうした写真になって美しくありませんね。

初心者さん「フラッシュを使わないとブレる。フラッシュを使うと美しくない。じゃあ一体どうしたらいいんですか?」

フラッシュをバウンスさせてみよう

次はフラッシュをバウンスさせて見ましょう。

まずはお手持ちの白い名刺や厚紙をフラッシュの前にかざして撮影します。この時フラッシュの光が天井に向かうよう、少し斜めにしてフラッシュにかざしてください。

被写体に直接フラッシュを使うよりも、光が柔らかくなりましたね。これを天井バウンスと言います。次に内蔵フラッシュをそのままバウンスできるカメラで、天井にフラッシュを向けて撮影してみます。

通常撮影。

フラッシュを直接当てたもの。

こちらが天井にフラッシュをバウンスさせたものです。

光が天井に拡散されて柔らかい光となりました。本当なら外部ストロボという本格的なストロボを使って、天井や横にバウンスさせるともっと写真をコントロールすることができるんですが、素人が外部ストロボ使うことはないと思うので、内蔵フラッシュでバウンスできる機種を使いました。

フラッシュの効果まとめ

初心者さん「フラッシュを使わないとブレる。フラッシュを名刺や天井に向かって発光するとブレも防げて美しい写真になるってことですね」

カメラの内蔵フラッシュは被写体を明るく写すというよりも、ブレを抑えるためにシャッタースピードを早くするためのものと考えたらいいでしょう。

以上の方法は、いずれも室内で天井が低い場合に有効な手段です。

ヒガシーサー天井がそもそもない場合や、披露宴会場のような高い場所ではどうしたらいいと思う?」

初心者さん「えーっと知らないし調べるつもりもないので教えて下さい」

フラッシュが使えないシチュエーションでブレを抑える方法

フラッシュが使えない場所では、カメラの設定によってブレを抑えることができます。

ブレを抑えるために設定したいのは ISO感度、レンズの絞り値、シャッタースピードの3点です。最初のうちは ISO感度 を変更するだけでもいいです。

ISO200

ISO400

ISO800

ISO1600

最近のデジタルカメラであればISO感度はオートで設定できますが、センサーサイズや性能によってISO感度の上限を決めておいたほうがいいです。

ISO感度を高く上げすぎてしまうとノイズが発生するので ISO感度 の上限を知っておくといいでしょう。

絞り値やシャッタースピードは上級者向け

ISO感度の他にもカメラ内部でブレをコントロールすることができます。

一般的なコンデジや一眼レフのキットレンズは、レンズのズーム距離を望遠にするとシャッタースピードが遅くなりブレやすくなります。

レンズのF値、シャッタースピードというものが関係します。F値は小さければ小さいほど、暗い場所でも早いシャッタースピードを切ることができます。

シャッタースピード 1/10秒

シャッタースピード 1/20秒

シャッタースピード 1/40秒

シャッタースピード 1/80秒

シャッタースピードを遅くすると、たくさんの光を取り込むことができるので暗い場所でも明るい写真を撮りやすくなります。その分ブレが起きやすくなります。

シャッタースピードを早くすると、ブレは抑えることができますが写真の仕上がりは暗くなります。

レンズの特性

一眼カメラに最初から付いてくるキットレンズの場合は、 f3.5-5.6 という表記がレンズにされています。アレはレンズの最小F値を表記しているんですが、例えば 18-55mm f3.5-5.6 と書かれているなら、18mmで撮影する時の最小F値は3.5。55mmで撮影する時の最小F値が5.6ということになります。

キットレンズのように暗いレンズで、暗い場所を撮影する時はレンズの画角を一番広くして、F値を一番小さくしましょう。

ズームを望遠にして撮影すると”F値”が大きくなり、ブレが発生しやすくなります。(被写界深度は浅くなる)

ズームを広角にして撮影すると”F値”は小さくなり、ブレを抑えることができます。(被写界深度は深くなる)

F値やシャッタースピードをコントロールする方法はこちらの記事をご覧ください。

カメラ初心者が使うべき撮影モードは?オートじゃダメなの?

まとめ

ヒガシーサー内蔵フラッシュはブレを抑えるために使うもので、暗いからといって被写体に光を当てるためのものではないということを知ってもらえたらOKです」

初心者さん「まとめると、内蔵フラッシュは使うなってことですね」

ヒガシーサー…うんまぁそうだけどバッサリ端折ってますね」

デジタルカメラの内蔵フラッシュは、被写体に直接光が当たってしまうため美しい写真になりにくいことがあります。ブレを抑えるためにフラッシュは使うものと考えてもらえれば大丈夫。

もっとフラッシュのことを知りたいという方はコチラの本がオススメです。

内蔵フラッシュは上手く使うことで、被写体とカメラ両方にメリットのある光を支えることもありますが、ぶっちゃけ面倒なので、一番簡単なのは ISO感度 や レンズのF値 をコントロールしてブレを抑える方法が現実的です。

  • この記事を書いた人

比嘉研仁(ヒガシーサー)

沖縄在住2児の父。長男が産まれる前に脱サラして夫婦で子育てセミリタイアを実践。趣味のカメラとブログを通じて、家族の思い出を「良い写真」と「テーマを絞ったフォトブック」にすることで一生の宝になることを実感しています。電子書籍「いいねを呼び込むiPhoneコンデジ写真術」は一眼カメラじゃなくても家族の思い出を美しく残せる教科書としてAmazonジャンルベストセラーにも輝きました。ブログでは、スマートフォンやカメラを使って家族の思い出を、テクニックやアイデアを交えながらフォトブックや写真に残す方法を紹介しています。