一眼カメラのセンサー内部を掃除したことある?ちなみに私は一度もありません。
はいさいヒガシーサーです。「Fujin 風塵」は一眼カメラの家庭用掃除機。この製品はYoutubeや大手メディアサイトで取り上げられていたので、前から気になっていました。
今回は同社製品の3モデル(キヤノン用、ニコン用)をご提供頂いて実際に使用してみました。Fujinは新時代のフォトグラファー必須のメンテナンスグッズかもしれないよ。
センサーのゴミチェック
うん、しっかり写り込んでますね。
こうしたカメラ内部のゴミをチェックする方法ってあるんですか?
ありますよ。以下の方法で試してみましょう。
今度はカメラ内部のセンサーダストをチェックしましょう。チェック方法は以下の手順で行います。
- F値11〜22ぐらいに設定する
- ISO感度を400以下に設定する
- レンズのAFをMに切り替える
- 真っ白な背景や青空を撮影する
- 内部のゴミを確認する
するとセンサー内部に入り込んだ塵やホコリを確認することができます。ちなみに塵やホコリが入り込んだ状態で撮影するとこうなります。
汚っ!
これはヒドイですね。さすがにコレはメンテナンスしなさすぎです。
でも、カメラにセンサークリーニング機能が付いているものもありますよね?
フィルターを超音波振動させる形式と、手振れ補正機構を応用した形式の2つが一般的です。
ただしカメラ内部にゴミが残ってしまうのでカビなどの温床になる可能性もあります。できれば、定期的にカメラ内のチリやホコリは除去した方がいいでしょう。
でも素人がやるには難しそうです。それに面倒そうです。
ふっだから素人なんだよ。玄人はセンサーもレンズも自分でメンテナンスするもんだぜ。
確かに自分でできるなら良いですが、素人の場合はメーカーサポートに持ち込むか、カメラ専門店にお願いした方がいいですね。
うーんそうなんですね。もっと簡単にできないんですかねぇ。
そんな場合は Fujin 風塵 を使ってみましょう。初心者さんでも安全かつ簡単にセンサーの掃除ができますよ。
おぉ!ほんとですか?
ふん、メンテは自分でやってこそだろ。
Fujin 風塵とは
Fujinは世界初のレンズ交換型カメラの掃除機です。
キヤノンEFマウントに適合する初代Fujin、Fujin MarkII。
ニコンFマウントに適合するFujin-Dの3モデルが発売されています。
今回 higashisa.com では、3モデル全ての製品提供を受けることができました。ありがとうございます。
おぉ、なんかLレンズっぽくてカッコイイですね。
そうですね作りはプラスチックなんですが、見た目は素晴らしいデザインだと思います。実は日本の金型メーカーさんが製作しているんですよ。
Fujinを開発したIPP株式会社は金型メーカーの日新精工グループで、製造から組み立てまで全て自社で行っているそうです。全ての工程を自社で行うことによってコストダウンを実現しています。個人的には日本の金型メーカーってところが信頼度が高いポイント。
あえてレンズ型にする必要はないのに、レンズっぽく仕上げているところや、全体的な使いやすさはしっかりデザインされてると感じます。当初は価格が高いかなと思っていたけどコレなら十分納得できますね。
初代Fujinの使用感
発泡ビーズものすっご吐き出してる!すごっ!
ジェット気流を起こしてホコリや塵を巻き上げ、外部に放出しています。PM2.5も通さない帯電フィルターを使用し、キレイな空気しか通さない仕組みとなっています。
むむむ…なかなかの除去力だが、これぐらいならブロアーでも頑張ればできる。
EOS Kiss X7で使用してみる
キヤノンのエントリークラス一眼「EOS Kiss X7」で初代Fujinを使ってみました。
Fujin使用前(画面上部に大きなチリが2点写ってます)
Fujin使用後(チリの一つが除去されています)
右上の2つ目のゴミが除去されてますね。
全部が除去できてるわけではないですがゴミは一つ取れました。一定の効果はありそうです。
Fujin MarkII の使用感
キヤノン用は2種類あるんですね。なにが違うんですか?
初代よりも2.7倍の風量で除去できるようになっています。また砂や帯電ゴミも除去できるようになりました。
帯電ゴミ?
ゴミはプラスの静電気をまとい菌が付着しやすい状態です。さらにカメラにくっつきやすくなります。
へぇそうなんですか。まるで掃除機で吸い取れないフローリングのホコリみたいな感じですね。
MarkIIは初代と比べて明らかにパワーアップしています。風量もすごいし、ON/OFFボタンに赤いランプが点くようになっていたり、見た目も洗練されていますね。
帯電ゴミまで取れるのか..
Fujin-Dの使用感
ニコン用もあるんですよね?
はい待望のFマウント対応のFujinが登場しました。先ほどの汚いカメラは Nikon D40 ですので、この Fujin-D が使えますね。
早速使ってみましょう!どうなるか楽しみですね。
Nikon D40 への効果
ちり、埃、砂、カビ。なんでもござれな編集部のD40。Fujin-Dがどれほどの効果を発揮してくれるか試してみましょう。
使用前
使用後
…よく分からないですね。というよりコレはカビじゃないでしょうか?!
カビですね。これはアカンやつです。さっさとカメラ専門店に持って行きましょう。
Fujinの正しい使い方
Fujin 風塵 の正しく使うためには以下の手順で使用します。
- カメラに装着する前に1分間試運転する。
- カメラに装着する。
- Fujinの電源を入れる前にカメラのセンサークリーニングを行う。
- カメラを下向きにする。
- Fujinを使用中に数回連射する。
- 露出ブラケットでも撮影する。
- 作業は1分程度でOK。
この一連の作業を行うと、よりFujinの実力が発揮されるとのことです。Nikon D40の場合はチリやホコリではなくカビでした(笑)かなり深刻なのでさっさとカメラ専門店にお願いした方がよさそうです。
まとめ
今回3モデルを使ってみて結果が全てを物語っていますね。EOS Kiss X7には一定の効果がありました。
完璧というほどではないですが、今後は使い方次第で良くなる気もします。なにより1分で掃除が完了するのは嬉しいことです。わざわざカメラ専門店に持っていかなくていいし、自分でメンテする必要もありません。
Fujin自体はフィルターの交換を定期的に行った方が良いみたいですね。
欠点としては電池が取り出しにくい点。これは次回作で改善してほしいところですね。
この製品は今までカメラの掃除をしたことがない初心者さんや、自分で掃除をしている玄人さんにもオススメできます。
メンテナンスが楽になるなぁ
ぐぐ..悔しいけどコレは認めるしかないな。正直メンテナンスって面倒だからな…内緒でポチるとするか。
今後はミラーレス一眼などのマウントも登場してくれたら嬉しいですね。マイクロフォーサーズ規格希望です(笑)
あなた、また新しいレンズ買ったの?
あっいや…コレはレンズじゃなくてカメラの掃除機…
ウチの掃除機も古いんだけど、じゃあウチ用の新しいの買ってよね。サイクロンのやつ。