はいさいヒガシーサーです。この記事は2013年1月に執筆したものを2017年10月に再編集しています。一眼レフに限らず初心者さんが写真ライフを楽しめるように書いてますのでぜひご覧ください。
今回は一眼レフ初心者が最低限知っておきたい基本的な写真の撮り方を紹介します。
初めて一眼レフを手にした時、きっと一眼レフで写せる写真の魅力に驚くでしょう。これまで使ってきたスマートフォンやコンデジとは明らかに違う写真が撮れます。
でもそれと同時にあまりにも多い操作ボタン、専門用語だらけの説明書、初心者お断りの雑誌や口コミサイトなど、一眼レフ情報の多くは初心者に優しくありません。
筆者はこの「初心者に優しくない一眼レフの情報」のおかげで専門用語も撮り方も分からず適当にカメラを構えて撮影するだけの日々を7年以上も続けてきました。
そんな素人の私ですが、初心者さんにはまず最初に写真の基本的な撮り方を知ってもらって、そこから一眼レフの楽しみ方を知ってもらいたいと思って記事にまとめました。
ぜひぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
一眼レフ初心者が知っておきたい3つの基本的な撮り方
写真の撮り方は一眼レフでも、ミラーレスでも、コンデジでも、スマートフォンでも変わりません。「被写体、光、編集」の使い方を知っておけば良い写真になります。

そうなんです。いかにもカッコつけた専門用語が飛び出してしまうのが一眼レフの上達情報なんですよね。ぶっちゃけ初心者さんや素人には35mm判換算で1mmも分かりません。
そんな難しい理論はとりあえず置いといて、以下の3つを知っておきましょう。
- 今のデジタル一眼レフはフルオートでも大丈夫
- レンズ交換を楽しもう
- 水平と手ブレだけ気をつければ大丈夫
順番に解説していきますね。
一眼レフはフルオートでも大丈夫
今の一眼レフは・・・というよりも私がカメラを始めた2007年くらいからのデジタル一眼レフであれば、フルオートでもほとんど失敗はありません。
カメラの設定方法を学びたいならマニュアルやセミオートで練習する必要がありますが、基本的に最初はフルオートで大丈夫です。
カメラメーカーさんが気合を入れて作っているフルオートのモードは、エントリークラスの一眼レフにのみ搭載されています。
ミドルクラス以上のカメラにはフルオートモードは搭載されていないので、メーカー側がちゃんとステップを用意してくれてるんですね。
まず最初に学びたいのはカメラの設定よりも「写真の楽しさ」です。
カメラの設定や専門用語が難しすぎてやっぱり難しいと挫折しないように、とにかくどこにでも持ち運んで思うようにバシャバシャと写真を撮りましょう。
それがいちばん大切なことです。
レンズ交換を楽しもう
一眼レフは別名「レンズ交換型カメラ」とも言われます。ミラーレスカメラも同じく「レンズ交換型カメラ」です。
一眼レフやミラーレスカメラのメリットは、自分の撮りたい写真に合わせて好みのレンズを変えることができる点。
このメリットがないならわざわざ難しい一眼レフやミラーレスではなくて、コンデジやスマートフォンのカメラで十分になります。
なので一眼レフやミラーレスカメラを手に入れたら、まずカメラの設定や写真の撮り方よりも、レンズを色々付け替えてみましょう。
とくに一番最初に手に入れてほしいのは安くて明るい単焦点レンズです。キヤノンやニコンの一眼レフを手に入れたなら、まず以下の交換レンズを使ってみてください。
安くて明るい単焦点レンズで撮影した写真
この「安くて明るい単焦点レンズ」で写せる写真は以下のような写真です。
Canon EF50mm F1.8 を使用。
これは沖縄のよへなあじさい園に行ったときの写真。時期が悪くて、すでに枯れているあじさいもいっぱいあったんですが、単焦点レンズを使えば「ぱっと見キレイに見えるあじさい」がたくさん撮れました。
Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G を使用。
NIKKOR 35mm は私たち家族の思い出のレンズ。息子が生まれてからの1年間はこのレンズでばっかり撮影しています。やっぱり美しいボケ表現と赤ちゃんの表情がスマートフォン写真とは比べ物になりませんね。家族の思い出を残すにはとてもオススメの単焦点レンズです。
こうした写真が撮れて、それでいて2万円程度で購入できるので初心者さんにまず最初にオススメしたい交換レンズです。
失敗写真は水平と手ブレだけ気をつけていれば大丈夫
写真の上達で鍵を握るのが「ブレをコントロールできるかできないか」です。
ブレには撮影者の手ブレと、被写体が動くことが原因の被写体ブレの2種類があります。他にも細かいブレの原因はありますが、初心者さんに知っておきたいのは「手ブレと被写体ブレ」だけです。


この2つのブレをどれだけ意識して抑えることができるかが上達への鍵となりますが、正直言うと今のカメラや手ブレ補正は大きく進化しているので、そんなに心配することはありません。


カメラの世界は地味ではありますが、日進月歩で進化しています。進化が著しいミラーレスカメラの市場では、オリンパス、パナソニック、ソニーが作る最新機種のミラーレスはカメラ本体に手ブレ補正が搭載されており、どんなレンズを使ってもブレを抑えることができます。


ただしキヤノンやニコンの一眼レフの場合は、カメラの本体に手ブレ補正機能は採用されておらず、レンズに手ブレ補正の機能を採用しています。
※ペンタックスの一眼レフはカメラ本体に手ブレ補正機能を搭載しています。
先ほど紹介した安くて明るい単焦点レンズは「手ブレ補正機能が非搭載」のレンズなので、カメラの性能に任した手ブレ軽減は期待できないことを知っておきましょう。


手ブレを起こしてしまうシチュエーションは?
上の写真は私が撮った一眼レフで撮影した写真です(笑)いつ見てもヒドいなって思います。
カメラの設定はフルオート、レンズはキットレンズ(カメラとセットで付いてくるズームレンズ)で撮影しています。当時のカメラは高感度耐性が低く拡張でISO800程度までしか使えなかったので、フルオートで撮影してもレンズが明るくないとすぐブレちゃうんですよね。






※専門用語は無視しても構いません。
手ブレを起こしてしまうシチュエーションを知ろう
まず手ブレを起こしてしまうシチュエーションの多くは「暗い場所」での撮影がほとんどです。先ほどの写真がそうですね。
専門用語を使うなら「絞り、シャッタースピード、ISO感度」をコントロールできればブレは防ぐことができます。
でも初心者の頃はそんな専門用語もカメラの設定も難しくて分かりませんよね。

まずは暗い場所でのカメラのシャッター音と、明るい場所でのシャッター音を比べてみてください。
暗い場所でのシャッター音は「カッッッッシャ」って感じで遅いので、このシャッター音が遅い場所は暗くて手ブレが起こりやすい場所だと知ることから始めていきましょう。
手ブレが起こるのはいつでも「シャッターの音が遅いシチュエーション」なのです。
被写体ブレはカメラの設定を知る必要がある
手ブレはカメラやレンズの性能アップで初心者でも問題なく抑えられるようになりました。しかし被写体ブレはもう少しカメラに詳しくなる必要があります。
上の写真はわざと人物を動かして撮影しました。この写真の場合は「人物が動くことでブレたように見える被写体」と「壁などの動かないものはブレていない」という写真になりました。
この写真は iPhone 7 Plus で撮影していますが、今度は逆に「動いている人物がブレてない被写体」と「動かない壁がブレてる写真」になっています。
二つの写真を比べて分かることは「ボカしたり、被写体をブレさせたり」して、写真を自分好みにコントロールしています。
そのためにはカメラの設定や撮り方を知っておく必要がありますが、今回はとりあえず「手ブレと被写体ブレの違い」と「手ブレを抑えるためにはまずフルオートで」ということを覚えてもらえれば大丈夫です。
上手な写真はとりあえず水平を保つ
私はあまり好きな考え方ではありませんが、写真をキレイに残すためには「とりあえず水平」「なにはなくても水平」が保たれた写真を撮ることが良しとされています。
いまは編集ソフトなので簡単に補正できるので、撮影時にそこまで気にする必要はありません。ただSNSやブログでアップするときに水平が保たれた写真とそうでない写真では見栄えが大きく変わります。
2017年に訪れたハワイのパールハーバーの写真。カメラは最新コンデジ Panasonic LUMIX LX9 というコンデジを使用しています。あえて水平を保っていない写真に編集しています。色も撮って出しです。
この写真は同じ写真ですが Google Photos で角度を補正して水平になるように編集したもの。また人工物という印象を強くするため色の補正もしています。
水平を保つことで写真の見栄えはとても良くなります。カメラ雑誌やネットの情報を見ると「初心者が知っておきたい100個のテクニック」みたいな記事が多いですよね。

っていうのが本音。
なので今回の記事はいろいろ気をつける点はあるけども・・・とりあえずこの3つ、4つは知っておくと一眼レフを楽しめるよっていうことをまとめました。
特に人工物や建築物を撮影するときは水平を保ったほうがキレイに見えることが多いので、頑張って水平を保つ写真を意識してみましょう。
まとめ
一眼レフは写真を撮るために作られている製品。本来はだれでも写真を楽しめるように作られているテクノロジーです。
その恩恵を受けられるのがカメラに詳しい玄人だけではなくて、もっともっとゼロから一眼レフを楽しめる初心者さんが増えて欲しい。



今回はその想いを記事にするため2013年の記事を改めて書き直しました。ぶっちゃけ全編書き直してます(笑)
初心者のころは一眼レフの専門用語や、多すぎる操作ボタンで戸惑ってしまうでしょう。本日紹介したフルオート、レンズ交換、手ブレと被写体ブレの違いを知っておけばきっと楽しめるようになります。
まずはとにかく楽しむこと。
それだけを知ってもらえれば嬉しいです。参考になったらシェアしてくれると嬉しいです。
まず最初の一台にオススメの一眼レフ
ミラーレス全盛のいまの時代であえて一眼レフを選ぶのは勇気がいることだと思います。でも海外を見れば、ミラーレスカメラと一眼レフはどちらも人気が高く、日本のように「どれがだめ、あれはだめ」という風潮はありません。
また今の一眼レフはコスパにも優れていて、性能も進化しているので、あえて一眼レフを選ぶってのも素晴らしいチョイスだと私は思います。
その中でも Canon EOS Kiss シリーズは使いやすくてコスパも良いのでオススメしています。