以前まで「一眼レフの画素数は少ない方がいい」僕はそう思っていました。2017年現在、高画素のデメリットはテクノロジーの進化によって解消されつつあります。

そのため本記事で書かれてる内容は以前まではこう思ってたよ。という話を書いています。

カメラは画素数が多ければ、キレイな写真が撮れると考える方も多いと思います。CMやポスターでも「◯◯◯◯万画素」とキャッチコピーのように書かれているので「画素数が多ければ良い写真が撮れる」と思い込むのも仕方ありません。

僕もそうでした。

結論から言うと「良い写真が撮れるかどうか」に画素数はあまり関係ないんですよね。

高画素で良い写真が撮れる?

ニコンD40

僕が未だによく使っている Nikon D40 は600万画素しかありません。iPhone、SONY RX100(2020万画素)と比べるとはるかに低い画素数です。

高画素のほうがキレイに撮れるんだとしたら、RX100のほうがキレイな写真を撮れるはず。でもそうじゃないんですね。Nikon D40で撮った写真の方が僕は好きです。それはレンズと撮像素子(センサーサイズ)に関係があります。

画素数の意味

そもそも画素数ってなんの意味があるの?

デジタル写真は点の集まりです。その点が多ければ多いほど高精細の写真が撮れます。高画素になることでトリミングをした時も綺麗な写真になるし、大伸ばしでプリントした時も綺麗に出力できます。

「じゃあ高画素のほうがいいんじゃないの?」

と思っちゃいそうですが、それは出力の大きさによります。例えばポストカードサイズのプリントに必要な画素数は400万画素ぐらいです。A3プリントでも1000万画素あれば十分です。

僕が使っている iMac 27インチ は2560×1440のディスプレイサイズですが、この画面の表示に必要な画素数は600万画素。
つまり特殊なケース以外で1000万画素以上は必要ないんです。ブログ用に使うのであれば100万画素でも十分なくらいです。

なんで画素数を打ち出すの?

今のようにカメラの知識が豊富なユーザーが少なかった時代に、進化が分かりやすい数字だったからですよね。

よくカメラはレンズ次第と言われますが、レンズってそうそう新しい製品が出てきません。消費者は新しいものを買いたがるので、カメラの本質を語ると売れなくなる。いまは何しても売れないだろうけど。

だから進化がわかりやすい画素数を前面に打ち出すようになった。実はコレってカメラぐらいなんじゃないかな。だってテレビやディスプレイで表示できる画素数は決まっているのに、なぜかカメラはコロコロ画素数を変えて新製品を発表します。

写真は画素数で決まらないのにその点が謎です。もちろん画素数が必要な方もいらっしゃるでしょう。例えば作品を作る方にとって将来8Kディズプレイに映し出されるような3000万画素を超える写真が必要な方もいる。商業写真家は別にどうでもいいんですが、写真を作品やアートとして売り出す人にとって富裕層が持つであろう8Kに対応するってのはとても大切なことですよね。

だから画素数が高ければいい。高いと悪いということではなくて、自分自身に必要な画素数を見極めればいいんじゃないかな。私のような初心者や素人さんには1000万画素もあれば十分です。

フラッグシップの画素数はどうなのか?

では、Nikon と Canon の最上位機種から画素数を考えてみましょう。

Nikon D4S:1623万画素
Canon 1DX:1810万画素

上の二機種は価格にすると50万円以上します。でも、画素数は2000万画素以下なんです。

「画素数が多ければ良い写真が撮れる」というのが本当なら、フラッグシップ機のカメラには4000万画素くらい使われてもいい気がしませんか?このことから「画素数は写真にあまり関係ない」ということが分かりますよね。

もちろんフラッグシップ機に求める性能が「画素数ではない」からそうなっているだけで、何も低画素エライっていいたいわけでもありません。

画素数が多いことのデメリット

ちょっと難しい言葉になりますが、カメラは光を集める箱です。カメラの内部に光を多く集めるため、一眼レフはコンデジと比べて大きなセンサーを使用します。

  • 35mmフルサイズセンサー
  • APS-Cサイズセンサー
  • フォーサーズセンサー

上から順に大きいセンサーですがセンサーが大きくなると、その分光を沢山集めることができます。画素数というのはセンサーの中に詰め込んだ点のこと。数が多いほど高画素になります。

例えば

  • フルサイズセンサー2400万画素
  • APS-Cサイズセンサー2400万画素

上の2つのカメラだと、どちらが光をより多く取り込むことが出来るのでしょうか?この場合の比較では、フルサイズセンサーの2400万画素のほうが光を多く取り入れることが出来ます。フルサイズセンサーは、APS-Cサイズセンサーよりも2倍近く大きなセンサーだからです。

100平米の家に3人で暮らすのと、50平米の家に3人で暮らすのでは窮屈さが違いますよね。この点の密度のことを画素ピッチと言われたりしますが、1つ1つの画素の間に余裕があれば、その分沢山光を取り込めるので、暗所でも低ノイズの写真が撮れます。

そういうメリットやデメリットがあるので一概に画素数だけで判断はできないってことを言いたいだけ。

高画素は容量が重い?

高画素は写真の容量がとても大きくなります。デジタル写真は点の集まりなので点が増えればそれだけ写真のサイズが大きくなります。

デジタル一眼レフを使うと1日で数百枚撮ったりするので、高画素の写真を撮ってるとあっという間にSDカードはパンパンになります。パソコンに入れる時もものすごい時間がかかっちゃう。

ここが悩みのタネなんですが、やっぱりでもそうですよね。高画素はなにもかもスペックを求められる。大変w

高画素機のミラーショック

こちらはマニアックな内容になってしまいますが、Nikon D800 では、高画素ゆえに起こるブレが問題になりました。これは撮影者の腕が問題ではなく、一眼レフカメラの構造上の問題です。

一眼レフはシャッターを切ると、内部のミラーがカタンと落ちます。ごくごく小さな衝撃ですがカメラ内部ではミラーが落ちる衝撃が発生します。D800は高画素ゆえに、その小さな衝撃でもブレてしまうことがありました。

高画素はピント合わせや、手ぶれがよりシビアになってきます。高画素になればなるほど、三脚での撮影が必要になりとても初心者が楽しめるカメラではなくなっていきます。※カメラにもよる。

でも今はテクノロジーの進化によって解決されています。物理的にミラーを落とす必要のある一眼レフでミラーショックが起きるなら、ミラーレスを使えば良かったりするし。そういった高画素による弊害はメーカーさんが心血を注いで解決してくれてることなので、私たちはメーカーさんを応援することしかできない。

まとめ

いかがでしたか?「本当は恐ろしい高画素のデメリット」ご理解頂けたでしょうか?今回は、これまでのテイストとは違い専門用語が多い内容だったと思います。

「初心者にとって、画素数は多いより少ない方がメリットが多い」ということが分かっていただければ私も嬉しいです。今後はミラーレス一眼や、高級コンパクトデジタルカメラこそが、初心者や素人が選ぶべきカメラになってくるでしょう。

と言いつつも高画素にいつも憧れを抱いてるヒガシーサーが通りますね。※2017年現在は高画素のデメリットをテクノロジーが解決しつつあるので一概に言えないよってことも追記させてくださいね。