はいさいヒガシーサーです。最近カメラ情報の更新が少ないぞ!と思っている方も多いですかね。もちろんカメラのニュースは見ているし、気になる製品やレンズはいっぱいあります。
でもなんとなく書く気になれない…買う気になれないというのが正直なところで、他の人が書くだろうな。その方たちのほうが情熱が高いだろうから面白いだろうなと思っていたりします。
そんななか、久しぶりに興奮した製品の噂が出てきました。以前から発売されている「Light」のカメラです。このカメラは16個のレンズを搭載したコンデジ。小さくて安いスマホ用のカメラセンサーをそれぞれのレンズに採用しています。そしてその小さなレンズとセンサーを組み合わせることで最大5200万画素の静止画を合成できるんです。
Missed Moments from light on Vimeo.
iPhone7 は2つのレンズを使ってデジタル合成で背景がボケた写真を撮れるようになりましたね。あの写真は異なった焦点距離のレンズで撮影した写真をデジタルで組み合わせてボケ表現をデジタル加工しているものです。
もし iPhone7 に16個のレンズが付いて、それぞれで撮影した写真を合成できたら、どんなことが可能になると思いますか?
Lightの発想がインターネット時代的
16個のレンズが付いていれば、そりゃ面白い写真が撮れるってのは想像できます。写真は光を多く取り入れることができるほど、キレイな写真が撮りやすくなります。最近では富士フイルムさんが中判センサーを搭載したカメラを発売しましたね。フルサイズ以上に大きなセンサーを搭載しているので暗い場所でも、明るい場所でもキレイな写真が撮れるでしょう。
A Little Bit of Light from light on Vimeo.
Lightは小さなセンサーと少ない光の問題を、多数のレンズとセンサーを使って解決しています。物理的にセンサー能力は足し算できるという法則から発想しているそうです。最高かよ!
スマホの発達で小さなセンサー、プロセッサーが開発できるようになり、それをテクノロジーで制御しながら「写真」という普遍的なコンテンツを作るデバイスを小さく作る。
大きくて高価なカメラもいいけれど、テクノロジーの進化とライフスタイルの変化を汲み取った「Light L16」のような「新しいカメラ」にテンションが上りますね。
3Dカメラとしての可能性
Lightは複数レンズの利点を生かして「3Dカメラ」として利用していくことも考えているそうですね。いまは一般的ではないので想像が難しいですが、たとえば3Dカメラで何ができるか考えてみましょう。
自分を魅力的に魅せるファッションのサイズと注文
自分自身の体型をカメラで撮影して、筆者の好みとベストサイズのファッションを注文できたりする。足のサイズとか形に合わせて最も足に合った靴を Amazon でピックアップしてもらうことも可能になるわけだ。
メガネ、帽子、カバン…それらをシミュレーションでAmazonが合成できるようになったら、ウェブ上で試着することができるかもしれない。それに3Dデータを用いてモーションキャプチャーの写真を合成できるとしたら、動画だってシミュレーションできちゃうわけだ。
例えばサーフィンのウェットスーツをオーダーミスしないためには、体型を測る必要があるけど、そういうのもすぐに数値でデータ化できたりする。5ポーズぐらいを撮影して照らし合わせることができたら正確な数字もでるでしょう。
最高かよ。
冷蔵庫とかソファーとか
よく家電量販店に行くとメジャーで大型家具のサイズを図ったり、手を広げたりして測ったりしている人いますよね。我が家はもちろん手を広げる適当案件です。Lightがあればそういうこともカメラで3Dデータを可視化できるようになります。
家のこの部分に最適な家具が欲しいなら、カメラで撮影して、そのデータをもとに Amazon で検索すればいい。というよりインターネットとシームレスに繋がって、最適な家具をピックアップしてもらうこともできるかもしれない。
それだけではなく、例えば IKEA のインテリアコーディネーターさんにデータを渡して、この部屋をどうにかしてくださいとお願いできるようになるかもしれないのだ。胸熱!
なにはともあれ写真が美しい
いろんなテクノロジーがすごいことは分かった。でもそれだけで、結局写真が美しくなかったら絶対買わないですよね。でも公式サイトやSNSアカウントでシェアされてる写真を見るかぎり…隅々まで解像された静止画は息を呑むほど美しい。
We'll always have Paris! <3 #CapturedByLight #nofilter
高解像度の写真はコチラからダウンロードできます→Light | Gallery
価格は20万円
たっけ(笑)まぁ高いです。でも欲しいな〜。2015年にリーチされた Light L16 が、なぜいま筆者の極小センサーに反応したかは謎です。ただ最近はエントリークラスのカメラよりもハイエンド向けのカメラばっかり進化してるし、これからカメラを始めたいと思っている人たちを置いてけぼりになってる感じが気になりますね。
Light L16 Camera from light on Vimeo.
EOS Kiss X9i ダブルズームが13万円超えですからね。フルサイズ買えちゃうよ。Nikon DLも魅力的だったけど発売中止になっちゃうしな…。誰でもオートで楽しく写真が撮れるような製品は型落ちモデルとレンズ交換で楽しむとして、Light L16のようにインターネッツ的なカメラで楽しんでいきたいと思う今日このごろでした。
オートフォーカスは遅そうですけどねw