一眼レフ市場ではキヤノンと並んで2大メーカーと称されるニコン。過去には鬼の品証と呼ばれるほど製品の信頼性に徹底的に応える姿勢が多くのカメラ好きを虜にしてきたメーカーさんです。
ちなみに私はキヤノンとニコンどっちが好きか?と言われるとニコンが好きです。いやキヤノンさんも好きなんですよ!でもどちらかというと・・・。




はいというわけで、私が大好きなニコンさんの一眼レフとミラーレス一眼を解説していきますね。ちなみにオススメはD5000シリーズです。
参考記事:ニコン D5500 18-55mm VR IIレンズキット 本音レビュー!
ニコンの布陣はフルサイズ、APS-C、1インチ
ニコンの一眼レフ、ミラーレス一眼はクラス分けが明確になっていて、それぞれのクラスの特徴がはっきりしています。キヤノンと同じくフルサイズ機、APS-Cサイズ機種がデジタル一眼レフの主軸となっていて、ラインナップもキヤノンと似ていますね。
ニコンのカメラは以下の呼び名でカテゴライズされています。
- FX機(フルサイズセンサー機種)
- DX機(APS-Cサイズセンサー機種)
- CX機(1インチセンサー機種)
FX、DX、CXの3シリーズの中で初心者さんはどれを選べばいいのか?それでは一つ一つ機種を見ていきましょう。
初心者向けエントリークラスの Nikon D3000シリーズ(最新機種はD3400)
ニコンの初心者向け一眼レフは D3000シリーズ です。小さくて軽いくせにスペックやべーなというカメラ。ちなみに私が8年間愛用していた Nikon D40 の後継シリーズとなっています。
https://youtu.be/YK3IY0SZET0
最新機種のD3400の特徴はいろいろありますが、私たちにとって一番メリットが大きいのがスマートフォンとの常時接続を可能にしたスナップブリッジという機能です。
Bluetoothを使用してスマホと常時接続が可能になり、撮った写真を瞬時にスマホに同期してSNSでシェアできるようになりました。※スナップブリッジを使用しての同期は最大200万画素の画像にリサイズされます。
これなら撮った写真をすぐにシェアできて便利ですよね。
カメラの基本性能も素晴らしく、旧機種のD3300で写真のお仕事を始めた方もいらっしゃいます。エントリークラスや初心者向けだとは言っても写真の腕を決めるのはスペックではないので、最初に一眼レフとしても、2台目以降のカメラとしてもおすすめできます。
ちなみに D3400 レンズキットモデルのレンズには「AF-P」という今までとは違う表記の標準ズームレンズがセットモデルになっています。この「AF-P」は従来のレンズよりもオートフォーカス作動時の音が小さくなり、動画撮影にも向いています。
このレンズの登場でやっと Nikon機 でも動画撮影がやりやすくなりました。
初心者向けだけどクラスは上のD5000シリーズ!
私も試用していた Nikon D5500 は、ニコンの一眼レフシリーズで唯一液晶画面を自由に動かせる「バリアングル液晶」を採用しているカメラです。
2015年2月に登場しているので1年半以上前に登場した機種ですがいまでも人気の機種です。スペックは十分すぎるほどですが、私が試用してすごいと思った点は「想像以上に持ちやすい」デザインを採用しているところです。
https://youtu.be/0yuv_Y7qhKk?list=PLW1QAZk93Tp_krew43hhq_w4E7dN8Dbbr
手が大きな人にとっては扱いづらい可能性もありますが、女性や一般男性であれば本当に使いやすいデザインになっています。過去記事でレビューを書いているのでぜひご覧ください。
関連記事:ニコン D5500 は最高の一眼レフである理由 15項目
※レビュー記事で公開している動画は従来のキットレンズで撮影しています。カタカタという駆動音はレンズがピントを合わせようとして発生している音です。このノイズは新しい「AF-P」レンズを使うことで動画撮影時のオートフォーカス音と小さくしてくれるそうです。
動画を撮影したいという方はぜひ「AF-P」レンズを選んでください。
安定のミドルクラス Nikon D7000シリーズ!最新機種はD7500
Nikonの場合はD3000シリーズ、D5000シリーズが初心者向けのデジタル一眼レフとなり、D7000シリーズが中級者向けのミドルクラス一眼レフとなります。
このクラスからはボディが防塵防滴となり、操作ボタンも増えて、質量も大きく重くなります。カメラの基本性能は高いですが、初心者さんや素人が使う分には大きな違いは感じられないと思うので、やっぱりミドルクラス一眼レフは中級者以上の方におすすめですね。
2016年登場 プロ向け Nikon D500
D300sの後継機であり、APS-CサイズセンサーのDX機のなかでフラッグシップモデルとなる Nikon D500。待ちに待たれた機種として2016年大きな話題を呼びました。
https://youtu.be/q3UJ1TzI2qs
動画性能も強化している点を考えると、ニコンは今後もしっかりと時代を反映したカメラを発表していくだろうなと思います。ただまぁ言わずもがなですが、初心者さんが手を出してもあまり幸せになれないカメラですね。スペックがすごすぎて(笑)
Nikon フルサイズ一眼レフ FX機ラインナップ
Nikon のフルサイズ機種には大きく分けて4種類のシリーズがあります。
- Nikon D600シリーズ
- Nikon D750
- Nikon D800シリーズ
- Nikon Df
- Nikon D5(フラッグシップ)
上から順番にグレードが高くなっています(Dfに関しては例外)では一つ一つ見ていきましょう。
Nikon D610 エントリーフルサイズ一眼レフ
ニコンの最も初心者向けのフルサイズ一眼レフが D610 となります。初心者向けとはいってもスペック的には キヤノンのEOS 6D よりも充実しています。価格もサイズもフルサイズにしては手頃なのでもし始めてフルサイズを買おうと考えているのなら、D610はとてもオススメです。
Nikon D750 中級者向けフルサイズ一眼レフ
ニコン D750 は中級者向けのフルサイズ一眼レフです。フルサイズの機種では唯一液晶画面を動かすことができて、ローアングルやハイアングルの撮影も気軽にできちゃいます。いくつかの先進機能も採用されていますし、フルサイズ一眼レフなのに比較的軽量で持ちやすいメリットもあります。
https://youtu.be/yi-Kt8rw140
あとスペック面ではあまり分かりませんが、暗い場所での撮影が得意で、ISO6400でもほとんどノイズがないキレイな写真が撮れるようですね。
Nikon D810 上級者プロ向けフルサイズ一眼レフ
圧倒的な高画素モデルとして登場した Nikon D800 シリーズの最新機種が D810 です。高解像度、高精細な写真が必要なフォトグラファーが選ぶカメラとなります。
https://youtu.be/ep74-Mjoe9c
見た目もスペックも完全にプロ向け製品なので、初心者さんが手に入れるようなカメラとしてオススメはできませんよもちろん(笑)
スチルとしての性能を考えた Nikon Df
Nikon Df はフイルムカメラ時代の ニコン F シリーズを彷彿させるデザインです。このカメラには動画性能はありません。その代わりアナログ操作が可能な写真に特化したカメラとなっています。
https://youtu.be/acPjyvbmLNU
スペック的にはD610とD750の間ぐらいで、ちょっと他のカメラとは性質が違うので別枠で考えてもいいかもしれません。不滅のFマウントと言われるニコンのオールドレンズを色々使えるのも魅力的。私もオールドレンズをいくつか所有しているので、Nikon Dfはちょっと欲しいんですよね実は。
圧倒的なフラッグシップ機 Nikon D5
ニコンのデジタル一眼レフのなかで最も最上位の製品が「 Nikon D5 」となります。全ての性能がプロ向けとなっているので、毎回オリンピックイヤーやワールドカップイヤーに合わせて後継機が登場するイメージがあります。
https://youtu.be/SotNDJDeAaw
最高の1枚を撮るために作られた最強のデジタル一眼レフです。
初心者さんに魅力的なニコンのミラーレス一眼
ニコンのミラーレス一眼は各社と比べて小さなセンサーサイズを採用しています。フルサイズ機、APS-C機との住み分けを考えて開発されてきたミラーレスなので一貫して「小型軽量」であることがアイデンティティとなっています。
最新機種は「Nikon1 J5」となっていますが、このニコワンシリーズは現在開発がストップしている状況です。
2018年にフルサイズミラーレス(Zマウント)のティーザー広告が発表されていますが、DLの件があるので発売までどうなるか分かりません。
また仮にZマウントのフルサイズミラーレスが登場しても、初心者向けではないので現在のニコン一眼カメラの中では「D3000シリーズ、D5000シリーズ」の二機種だけがエントリークラスとしてオススメできます。
ニコワンシリーズはいいカメラだった
ニコワンシリーズはミラーレスのあるべき形と思っていて、センサーサイズうんぬんよりも、小型軽量なボディはとても魅力的です。またセンサーサイズが小さいことのメリットを生かして、レンズも小さく軽く作られているのがとてもいい。
センサーサイズが小さいと同じ焦点距離のレンズを使っても、画像がクロップされるので、より望遠写真が撮りやすいというメリットもあります。
オートフォーカスも以前まではミラーレス最速でしたが、今は各社とも企業努力で高速なオートフォーカスを実現しています。とりあえずニコワンがなぜ人気なかったのかと言われると、やっぱりスマホとRX100シリーズとの競合に負けたってことでしょうね。
わざわざ1インチのミラーレスを使うぐらいだったらコンデジを使う。もし望遠が必要だったらネオ一眼を買う。そっちのほうが確かに効率は良かったのかもしれない。
Nikon 1 AW1 唯一の防水ミラーレス
Nikon 1 AW1 はほんとに素晴らしい製品だと思います。レンズ交換式でありながら防水なんです。オートフォーカスも速いし、とにかく画期的。私が大好きなユーチューバーのジェットダイスケさんも体を張って ニコワンAW1 をレビューしていました。
もう後継機もレンズも出ないのかな・・・と思うととにかく残念ですが・・・。ニコンさんどうなんでしょうか?この機種とレンズだけはどうにか開発を続けてほしいなと思う。
ヒガシーサーが初心者にオススメしたいニコンの一眼カメラはコレ
以上を踏まえて皆さんにオススメしたいのは Nikon D5000 シリーズです。私も2ヶ月ぐらい使ってみて本当にいいカメラでした。見た目以上に軽いし、操作性も悪くない。性能的にはエントリークラスですが、それ以上にモノコック構造のミニマルボディは最高でした。初心者さんや素人さんにはD5000シリーズぐらいの性能がベストなバランスだと私は思っています。
本当はミラーレスのニコワンシリーズもオススメでしたが、現在は開発がないようなのでオススメできません。

まとめ
ニコワンシリーズの先行きは不透明ですが、今後もできれば継続してほしいシステムです。これほど気軽にレンズ交換型のカメラを楽しめるミラーレスは他にはない。
そしてデジタル一眼レフの世界ではキヤノンと並んでの2大メーカー。レンズの豊富さ、システムの凡庸性、周辺ソフトウェアの対応など、どれを取ってもさすがの2大メーカーです。
私のおすすめは主観で選ぶと D5000シリーズ ですが、その上のクラスでも十分に楽しいし、本格的な写真撮影を楽しめるメーカーさんなので、あなたのカメラ選びの参考になれば幸いです。