Nikon 1はニコンが手掛けるミラーレス一眼カメラです。もっとも、ニコンさんが Nikon1 を展開していた頃はミラーレスとは言わず「レンズ交換式アドバンストカメラ」というやたら長い名称を付けていましたね。
現在は開発がストップしているぽいので、これからカメラを始めたいという方にはオススメできませんが、小さくてコンパクトなレンズシステムが魅力的な製品でした。
Nikon 1 カメラの特徴
Nikon 1の特徴のひとつは、小さめの画像センサーを採用していることです。コンデジのセンサーよりは大きいものの、他社のミラーレスが採用しているセンサーよりも小さいサイズです。また、Nikon 1は高速連写や高速オートフォーカスを実現しているところも魅力の一つです。純正マウントアダプターを使用して、ニコンのデジタル一眼レフ用のレンズを使用できるというメリットもあります。
高速連写の魅力
ミラーレス機は電子シャッターを使っているため、一眼レフカメラよりも高速連写が得意です。2016年ごろまでは、たくさんのミラーレスカメラの中でも、ニコンワンの連写性能はとびぬけて優れていました。機種によって違いはありますが、オートフォーカス追従時の連写速度は、1秒間に15コマや20コマ。これは一眼レフのフラッグシップ(最上位機種)を数値上上回るスペックでした。オートフォーカス固定の場合は、最大で1秒間に60コマという信じられないくらいの速度をたたき出します。この高速連写性能を生かして、俊敏に動く小動物や野鳥を写し止めることができますね。ほかにも、子供のバッティングフォームを連写して後から細かく確認、なんてこともできます。
1インチセンサーのメリット
ニコンのミラーレスでは、APS-Cよりも小さな1インチの画像センサーを採用しています。センサーが小さいため、同じ焦点距離のレンズを使用した場合、大きなセンサーを搭載したカメラよりも大きく写すことができます。例えば「1 NIKKOR VR 70-300mm」というレンズは、35㎜判換算で810㎜に相当します。
ニコンで出しているデジタル一眼レフ用の800㎜のレンズは、重さが4.6㎏もあり長さも46㎝ほどあります。こんなバカでかいレンズはなかなか持ち歩けませんよね。ニコンのミラーレス用のレンズなら、重さ550g、長さ11㎝弱というサイズになります。圧倒的に小さくて軽い望遠システムを実現できてるのは、小さいセンサーのおかげです。
ニコワンの弱点は?
搭載している画像センサーが小さめなため、フルサイズの一眼レフのように美しいボケを作り出すのは苦手ですね。センサーが小さくたくさんの光を集めることができないため、暗めの撮影シーンではノイズも出やすくなります。画質もフルサイズよりは劣るため、大きく引き伸ばすと少々粗が出ることもあります。
Nikon 1 おすすめカメラは?
ニコンは長い歴史を持つ光学機器メーカーとして、名機とも言える一眼レフカメラをたくさん開発してきました。そのニコンが手掛けるミラーレス機が Nikon 1です。一眼レフとの一番の違いは、光学ファインダーがなくコンパクトで軽いこと。Nikon 1の搭載している画像センサーは一眼レフのセンサーよりも小さいため、一眼レフの画質には及びませんが、普段使いには十分の画質です。
初心者におすすめ Nikon 1 J5 の特徴
最後のNikon 1シリーズのJ5は、小さなボディに“Nikon 1 初”の技術をたくさん詰め込んだカメラです。幅98.3×高さ59.7×奥行き31.5 mmというコンパクトサイズで、本体のみの重さはたったの231gです。センサーサイズは従来と同じながらも、暗いシーンにも強くなっています。改善の理由は、より光を効率的に取り込める“裏面照射型CMOSセンサー”を採用したたことです。
これは Nikon 1 では初めてのことでした。また、Nikon 1として初めて、自分撮りができるチルト式液晶モニターや、4K動画機能も搭載しました。ただ4K動画撮影時の1秒当たりのコマ数は15です。普通テレビやビデオは30なので、フレームレートが15というのは少し物足りない気もしますね。
操作性を求めるなら Nikon V3
Nikon 1 Vシリーズは、ファインダー付の本格的な撮影を行えるカメラです。V1、V2ではボディに内蔵されていたファインダーが、V3では取り外し可能な外付けアクセサリーとなりました。V3は今まで一眼レフカメラを使用していたユーザーが使いやすい、操作性を重視した設計となっています。2つのコマンドダイアルにより、ファインダーを覗きながら指先だけで絞り値やシャッタースピードなどを変えることができます。ボディには2つのファンクションボタンがあり、カメラの設定を自分好みにカスタマイズできます。一眼レフからミラーレスに乗り換えたいものの、一眼レフの操作性も求めるユーザーにぴったりのカメラです。
唯一無二の防水ミラーレス AW1 の魅力
AW1はレンズ交換式デジタルカメラとしては世界で初めて、防水・耐衝撃性能を実現したカメラです。防塵・防滴機能付きの一眼は数多くありますが、水深15mにまで耐えられるとは驚きです。水中対応のコンデジは前からあったものの、AW1なら一眼ならではの美しい高画質の写真を撮影することができます。耐衝撃性能も素晴らしく、2mの落下に耐えることができます。AW1は山や海など野外をアクティブに駆け回る方におすすめしたいカメラです。
Nikon 1 おすすめレンズは?
ミラーレスカメラNikon 1用のニコン1マウントレンズのラインナップは、種類はそれほど多くないもののとても良いレンズがそろっています。ズームレンズ7製品のうち6製品に手ブレ補正が搭載されており、その効果は3段分から4段分あります。手ブレ補正4段分とは、シャッター速度の16倍の補正です。手振れ補正なしのレンズで1/250秒で撮影出来るシーンなら、手振れ補正ありのレンズだと、1/15秒で撮影出来る事になります。これだと少々暗いシーンでも手持ちできれいに撮影できそうですね。また、単焦点レンズはとても明るいレンズがそろっています。1 NIKKOR 32mmはニコン1マウントレンズで最も明るいレンズで、F値は1.2です。
高性能なナノクリレンズを揃える
ナノクリレンズと言えば、ニコンの一眼レフユーザー憧れの高性能で値の張るレンズです。ナノクリスタルコートは、ナノサイズの粒子をコーティングすることで、ゴースト(太陽光が円形に写り込む)やフレア(画像全体が白っぽくなる)を抑えることができる技術です。このナノクリスタルコートが施されたニコワン用のレンズが2本発売されています。どちらも気軽には手を出せない値段ですが、高性能で満足度の高いレンズです。
小型軽量な望遠システムがある
ニコワンは、ミラーレス機としては小さめの1インチセンサーを搭載しているため、望遠に強いカメラとなっています。例えば、100mmレンズは35mm判換算で270mmに相当します。「VR 70−300mm F4.5-5.6」は、焦点距離189-810mm相当の超望遠ズームレンズです。このレンズは長さが108mm、重さが550gなので、ニコワンシリーズで重めのNikon 1 V3(282g)と組み合わせてもたったの832gです。810mm相当のレンズとボディを合わせても1kg未満というのは恐ろしい。
野鳥やスポーツ撮りにおすすめのニコワン
ニコワンは望遠に強いだけでなく、高速連写やオートフォーカスの性能に優れています。高速連写に関しては、最大で1秒間に60コマという性能を持っています。動きが速いうえに近くには寄れない、野鳥やスポーツ撮りにニコワンはおすすめです。手ブレ補正機能付きのレンズと組み合わせたら、まさに最強ですね。