完全保存版 沖縄 旧盆のやり方は?今年は仏壇にポケモンGO!2017年〜2024年までを表にまとめてみた。

2016年の旧盆はポケモンGO、リオオリンピック、嘉手納高校がキーワードでした。沖縄は旧暦カレンダーで一年の暦が進んでいきます。その中でいろんな行事がありますが、旧盆は最も大切な行事の一つです。

大人たちはグソー(あの世)から帰ってくるご先祖様を仏壇にお迎えする準備をして、子どもたちは親戚で集まってワーキャー遊んで、クァッチー食べて、花火で遊んで、エイサーを見るために夜更かしする。

2016年は嘉手納高校の甲子園第2試合目がナカビに行われ、リオオリンピックのメダルラッシュ、イチロー選手の3,000本安打達成など、親戚が集まって、おじさん同士の会話に花が咲きました。

親戚に外国人の方もいらっしゃるんだけど、英語でオリンピックの話もできたし、ポケモンGOで遊んでみたり、うちの親戚は英語ペラペラな人が多いので普段から楽しんでいたけど、2016年は例年以上に楽しんでいましたね。

仏壇にアーボ登場。これ絶対ハブだな。

沖縄の旧盆文化、風習は世界で一番美しい行事だと思う。ということで今回は「ウンケー、ナカビ、ウークイのやり方」と「2017年〜2024年までの旧盆日程」をまとめていきます。

【2014年6月20日記事公開】
【2015年8月1日更新】
【NEW 2016年8月17日 更新】

沖縄旧盆カレンダー 2014年〜2024年

2014年〜2024年までの旧盆カレンダーを表にまとめました。

西暦 平成
2014年無事終えました。 平成26年 8月8日〜8月10日(月〜水)
2015年無事終えました。 平成27年 8月26日〜8月28日(水〜金)
2016年無事終えました。リオオリンピック、嘉手納高校、ポケモンGOが話題。 平成28年 8月15日〜8月17日(月〜水)
2017年 平成29年 9月3日〜9月5日(日〜火)
2018年 平成30年 8月23日〜8月25日(木〜土)
2019年 平成31年 8月13日〜8月15日(火〜木)
2020年(東京オリンピック) 平成32年 8月31日〜9月2日(月〜水)
2021年 平成33年 8月20日〜8月22日(金〜日)
2022年 平成34年 8月10日〜8月12日(水〜金)
2023年 平成35年 8月28日〜8月30日(月〜水)
2024年 平成36年 8月16日〜8月18日(月〜水)

これで10年間は、「今年のお盆いつね?」「9月3日ウンケーです」とドヤ顔で答えることができまっせ。ぜひこのページをブックマークしておいてください。

2017年は9月が旧盆なんですね。

沖縄 旧盆の楽しみ方

http://youtu.be/AOPWT_tTK50

旧盆の楽しみと言えば「エイサー」「甲子園」です。エイサー旧盆が近くなると、公民館から練習の音が聞こえてきて「あぁ今年も盆の時期だなぁ」と別にやることもないのに「忙しい感」に包まれることになります。

2016年はリオオリンピックと重なり、毎日メダルラッシュや内村選手、卓球の福原愛選手の話で盛り上がりましたね。

甲子園は嘉手納高校が初戦突破を果たし、2回戦で負けてしまいましたが、試合終盤で点差を縮める試合展開はドキドキ・ワクワクさせてくれました。

それから、今年はなんといってもポケモンGOが流行った年。

子どもたちはポケモンGOで遊んでました。うちの親戚には外国人もいるんだけど、リオオリンピックやポケモンGOのおかげで、みんなとコミュニケーションが取れてたので楽しかったと思う。

来年は何が流行るかな?

エイサーの道ジュネー

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旧盆中は各地でエイサーの道ジュネー(エイサーを行いながら、各地を回ること)が行われます。道ジュネーは、日程も道順も決まっていないので基本的には口コミ情報が全て。青年会に知り合いがいない場合は、最寄りの公民館に問い合わせてみてください。

沖縄県の公民館

沖縄で最も有名な「園田青年会」はホームページで情報を公開しています。

園田エイサー・園田青年会【Son-Navi】

甲子園

http://youtu.be/mUk7sVm4APs

毎年甲子園の話題が仏壇の前で繰り広げられます。そういった意味でも沖縄の甲子園文化は愛されてるなーと感じますね。最近は「1回戦はなんとか突破して!」「夏を終わらせないで!」と願うことが多くなりました(笑)

甲子園出場校が負けた時点で、沖縄の暦は秋になります。そこ注意してください。テストに出ます。

また、初戦敗退した場合のマナーは、春夏連覇を果たした興南高校の話をしておきましょう。

慣れない親戚の家で会話に困った時は?

初めて訪れる親戚の家で、会話に困った時は下記のフレーズを使いましょう。

「今年の甲子園はどうなりますかねぇ」
「あの時の興南みたいなチームはもう出ないですかね〜」

2010年の春夏制覇を果たした「史上最強の興南」は今でも毎年語り継がれています(笑)

また、沖縄県代表校が勝ち続けている場合は

「次の試合はどことでしたっけ?」
「あぁピッチャーが上手ですからね〜。」

みたいに、適当なことを言っておけば会話ははずみます。

負けた場合は

「◯◯負けたね〜。これで沖縄の夏は終わりですね」
「もう少しだったけどなぁ」
「やっと仕事ができる」

など話しておけば、大抵は大丈夫です。私も甲子園にはいつも助けられています。

ウンケー(迎え日)のやり方

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旧盆の始まりに当たるウンケーには、先祖を迎える準備をします。

夕方頃に家のもんでかがり火を灯し、門前で「ウンケーサビラ」「メンソーレ」と言葉を添えて、ご先祖様をお迎えします。やり方は地方や家で違いますが、こちらの本が参考になります。

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用意するもの

ウンケーのお供え物は

  • 線香
  • ウチカビ
  • ろうそく
  • お茶
  • お酒
  • お花・提灯
  • 果物類(バナナ、リンゴ、みかんを上から三段目の位置に左右対称に置く。スイカは2段目の両脇へ)
  • グーサンウージ(サトウキビ)
  • ナマシグァー(酢の物)
  • ウンケージューシー

※地域やご家庭で変わります。

ウンケーの手順

16:00〜19:00 : 家主は、門前や玄関の両側でたいまつを灯し、手を合わせて「ウンケーサビラ」「メンソーレ」と唱え、ご先祖様の精霊をお迎えします。

ナカビのやり方

ナカビは「あいさつ廻り」が基本です。男性の場合は他にやることはありません。

長男は親戚の挨拶回りにいくもので、「国頭から糸満まで」とよく言われています。1日がかりで、仏壇のある親戚家を回らないといけないので、長男家系は大変です。

片道2時間かけて向かったとしても、その家に居るのはわずか10分。お中元をうさげて、線香を上げてる間に、冷やソーメン、お菓子を平らげ、「ウリもカメー」というカメーカメー攻撃を受け、線香が消えたら、そそくさと次の家へ…というのが沖縄の挨拶回りになります。

※沖縄のお中元は配送ではなく、手渡しで渡すことが多く、それが礼儀とされています。古くから「顔を見せるのがなによりの礼儀」とされているので、「チャーガンジューですかー」と言って元気よく挨拶するのが好まれます。

さぁウークイでござります

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旧盆のクライマックスはウークイとなります。ご先祖様をお見送りする日ですね。ウークイは夜遅くに行われます。早い時間にやってしまうと、失礼になるので、夜遅くまで(24時ギリギリに行う家庭もある)祖霊にゆっくり楽しんでもらうためです。

地域やご家庭でやり方が違うので、これが正解というものはありませんが、基本的にはご先祖様にゆっくり過ごしてもらい、お土産を渡して、お見送りまでするのがウークイの文化です。

ウークイのやり方

  1. 供え物や香炉を外に出す。
  2. たいまつや線香を焚く。
  3. お供え物は一切れずつ取る。
  4. 仏壇の花とともにウチカビを焼いた壷に入れ、聞口に置く。
  5. 西の方向に向かって「ヤーンメンソーチクミソーリー」と唱える。
  6. みんなで手を合わせて精霊をお送りして、旧盆が終了。

沖縄の旧盆はみんなが楽しい!

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沖縄の旧盆は準備からウークイまで、毎日が大変で、毎日が楽しいものでもあります。(女性はとても大変そうですが・・・)

お盆前のスーパーはこの世の終わりかと思うくらいに混雑しますし、旧盆期間中の沖縄県はどこも渋滞します。とくにウークイの日の日中はすごい渋滞します。

ウンケージューシーから始まって、クワッチー料理、サーター天ぷらにターンム料理、ソーキのおつゆなど。美味しいものばかりで旧盆は太ります。というかこの日は我慢できない。

私が住んでる地域は今でも、散歩すれば歌三線が聞こえたり、あちこちで笑い声が聞こえたり、花火で盛り上がる子どもたちの声など、少し歩くだけでとても楽しくなります。

沖縄はあれこれ騒がれますけど、本当の沖縄はココにあると思うんです。人、文化、風習。それを大切に楽しむところが沖縄のいいところ。こういう文化がずーっと受け継がれてきているのは、やっぱりおじいおばあが一番大切に伝えてきたものなんですよね。

まとめ

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この記事は2014年にアップしたものですが、毎年違った経験をまとめることができるので、筆者的にもとっても思い入れのある記事になりました。

こうして毎年の出来事を思い出せるのもブログ記事のいいところ。2014年、2015年、2016年と息子と娘の成長を感じられる本当に大切な文化なので、2017年もこれから先も楽しんで更新していきます。

気が早いですが・・・次は正月ですね。その前に全島エイサー(ビアフェスタ)か(笑)

お盆やエイサーの思い出に最適なカメラ

お盆やエイサー、花火などの写真ってスマホやコンデジでは難しいこともあります。その原因は「明るさ」と「手振れ」です。スマホや普通のデジカメで夜間に撮影すると手振れたり、イマイチな写真になりがち。

それを防ぐためには暗い場所でもくっきりと写真を写せて、手振れしにくいカメラを使うのがベター。でも一眼レフとかミラーレスだと重くて大きいよね。

そんなときは1インチセンサーの高級コンデジがオススメです。ポケットに入るサイズで、動画も写真もキレイに撮れる。線香花火や道ジュネーも手振れを抑えて撮影できます。細かいことを言うとレンズがF2.8通しというすごいものを搭載してるので、初心者用一眼レフの標準ズームレンズキットよりも良い写真が撮れます。

オススメはデジカメキングメーカー「Canon キヤノン G7X」です。一年に一度家族が集まるときに家族写真を残しましょう。

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関連記事:2013年全島エイサーまつり 道ジュネー とは? EOS 70D で撮影してきました。

  • この記事を書いた人

比嘉研仁(ヒガシーサー)

沖縄在住2児の父。長男が産まれる前に脱サラして夫婦で子育てセミリタイアを実践。趣味のカメラとブログを通じて、家族の思い出を「良い写真」と「テーマを絞ったフォトブック」にすることで一生の宝になることを実感しています。電子書籍「いいねを呼び込むiPhoneコンデジ写真術」は一眼カメラじゃなくても家族の思い出を美しく残せる教科書としてAmazonジャンルベストセラーにも輝きました。ブログでは、スマートフォンやカメラを使って家族の思い出を、テクニックやアイデアを交えながらフォトブックや写真に残す方法を紹介しています。