ペンタプリズムとかペンタミラーって何?こんにちは編集部です。今日はキヤノンとニコンのエントリークラス一眼レフとミドルクラス一眼レフの違いについて解説していきます。
その中でも光学ファインダーの性能を表す「ペンタプリズム」や「ペンタミラー」について。
ペンタプリズムとは?
ペンタプリズムというのは、多面体のガラスでできた一体型のプリズムのことを指します。入って来た光りをそのままファインダーに送り込めるという特性を持っています。
そのため、ペンタミラーよりも正確に景色をつかむことができて、より忠実な写真が撮れるのです。
ファインダーに映る範囲も現実の背景と近いので、構図がばっちりと決まるというメリットも持っています。こうしたメリットが大きい反面、いくつかデメリットもあります。
一番大きなデメリットと言えるのは、どうしても価格が高くなってしまうということです。プリズムを作るには技術的にも難しいため、生産コストが高くなってしまって値段が上がるのです。
そのため、エントリー機ではこのペンタプリズムは多くなく、中級機以上の一眼レフに搭載されることがほとんどです。
また、このプリズムはガラス製で一体型となっているので、重量が重くなってしまうというのもデメリットと言えるでしょう。携帯性が重視されることが多いエントリーモデルで敬遠されるもう1つの理由ともなっています。
ペンタミラーとは?
一方、ペンタミラーは小さな鏡をいくつか組み合わせることで、レンズを通して入ってくる光から像を作ってファインダーに届けます。
構造が簡単ですし、生産工程も簡単ですのでコストが安く値段を抑えられるというメリットがあります。
そのため、エントリー機には最適な構造と言えます。そして、小さな鏡を組み合わせるというシンプルな造りのために、軽量化することができて携帯性に優れますし、長時間操作しても疲れにくいというメリットがあります。
その反面、ファインダー越しに見える画像が実際の写真のできあがりと異なるというデメリットがあります。どうしても、像がゆがんでしまうことや、見える範囲が狭くなってしまうという現象が起きてしまうからです。
Canon EOS Kiss X7 や Nikon D5500 に代表されるエントリークラスの一眼レフでは視野率が100%に満たないため光学ファインダーを覗いて撮影し、取り込んだ画像を確認してみると「思ってたんと違う」という構図になることもあります。
なので最初から仕上がり写真を意識した構図で撮ることが大事になってきます。
メリットは?
どちらもレンズを通して入ってきた光をファインダーに送り込む機構なのですが、作りに違いがあって見える景色にも差が出てきます。
2つの構造について調べると、ペンタプリズムは画質の良さという点でメリットがあり、より綺麗な写真を望む人に向いています。一方、ペンタミラーは構造上軽く小さいカメラができますので、気軽に写真を撮りたい人にぴったりですね。
それぞれに良さがありますので、どちらを取るかを考えて、自分の撮影スタイルに合っている方を選ぶと良いでしょう。