カメラのピントを狙ったところに合わせる方法はいくつかありますが、初心者でも簡単にできる方法を紹介します。
私は一眼カメラを使っていますが、なかなか思ったところにピントが合ってくれないことがあります。カメラ任せにしているとよく起こりますね。
AFはゾーンか中央一点がおすすめ
AFフレームは初期設定では自動選択となっています。これを解除するには撮影モードをPやAVなどのセミオートにして、AFフレームを任意選択にしましょう。
AFフレーム(AFエリア)を自分で選んで狙ったところにピントを合わします。ほとんどのカメラは中央がもっともAF精度が高く、4隅にいくほどAF精度は落ちます(エントリークラスは特に)。初心者に使いやすいAFエリアは「ゾーンAF」か「中央一点」のAFです。
ゾーンAF
ゾーンAFは中央、左側、右側と大体3枠ぐらいでAFエリアを指定できます。最近のカメラはAFフレーム(AFエリア)が30点を超えることもあり、一点一点を動かして使うのが難しいため、ゾーンAFを使って中央、左、右のどちらかを指定できるゾーンAFがとても便利です。
※ゾーンAFが使えない機種もあります。
これは私の使い方ですが、ゾーンAFはAFを指定するというよりも、ピントを合わせたくない部分を除外するために使っています。例えば右側にピントを合わせたい被写体がいる場合は、ゾーンAFを右側に設定して、中央と左側の被写体にピントを合わせられないようにする。その結果、狙ったところにAFが合うように指定できる。そんな感じですね。
中央一点AF
中央一点AFはフォーカスロックと併用することで、狙ったところにピントを合わせることができます。カメラは中央のAFがもっとも精度が高く高速なので、中央一点に指定してあげることでカメラのポテンシャルも存分に発揮することができます。
というわけで、カメラのAFフレーム(AFエリア)を指定して狙ったところにピントを合わす方法は「ゾーンAF」と「中央一点AF」を使用するといいでしょう。
フォーカスロックの使い方は?
フォーカスロックはピントを固定する意味で使われます。ピントを固定することで、後から構図を変えてもカメラを動かしても最初にピントを合わせた被写体にピントを固定することができます。
フォーカスロック撮影などと言われたりしますね。
使い方はカメラのAFフレーム(エリア)を任意選択にすることで可能になります。任意選択ではダイアルを回したり、十字ボタンでAFポイントを変えることができます。
コチラの動画が分かりやすいです。
参考記事:一眼レフのピントが合わない!シングルAFとコンティニュアスAFを使いわけよう
シャッターボタンの半押しとは?
シャッターボタンの半押しは、オートフォーカスカメラで撮影するときにシャッターボタンを完全に押し切るのではなく、半分だけ押した状態にすることを指します。
2段階でボタンが押す構造になっていて、1段階目ではオートフォーカス機能が作動して、2段目になって初めてシャッターが切れます。半押しにすると、オートフォーカス機能がピントや露出の調整を行えるため、きれいな写真の仕上がりになりやすいです。
複数の測距点が光った時ピントはどうなってるの?
初期のオートフォーカスカメラの場合、画面の中央でのみピントを合わせる方式をとっていました。しかし現在のデジタル一眼レフカメラの場合、複数のAFエリアを持っています。このため、測距点が複数あったとしても、それぞれの測距エリアを使って撮影が可能です。動いている被写体も追いかけてピントを合わせ続けることも可能になりました。
ライブビューを使ったピント合わせはどうやるの?
ライブビューを使ってピント合わせを手動で行う場合、ピントを合わせたいところにフォーカスフレームを移動します。液晶表示されている映像を見ながらピントを合わせていきましょう。もし自分でやるのは自信がないというのであれば、自動フォーカス機能を活用すると良いです。
アップで撮る時ピントが合わないのはなぜ?
雑貨や料理の撮影をしたときに、ピントが合わないときがありますよね?なぜこのような現象が起きるかというと、レンズには最短撮影距離や最大撮影倍率など、どれだけ被写体に近づいて撮影できるかはレンズによって変わってきます。
一般的にマクロレンズ(ニコンはマイクロ)と言われているものは、小さな被写体でも近づいて撮影することができます。
レンズごとに最短撮影距離が設定されているので、御使いのカメラやレンズの最短撮影距離を知っておくと、ピントが合わない写真を量産しなくて済みますね。
まとめ
カメラのピントを狙い通りの位置に合わせるにはAFフレーム(AFエリア)を、任意設定できるモードに切り替えましょう。
ゾーンAF機能があるなら、ゾーンAFを使ってみる。それがなければAFフレームを中央にしてフォーカスロックを使いながら好きな場所にピントを合わせる。
以上の2つが今日のポイントです。カメラの設定や初心者でも上手に撮影する方法はコチラの書籍で詳しく解説されています。
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