沖縄生活

僕の転職は7000人のキャラバンになった

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マイクロソフト幹部から、社会起業家となったジョン・ウッドの2作目の本。キンドルで読みました。

私はこの本を拝見するまで「ルーム・トゥ・リード」の活動を知りませんでした。

というか社会企業の業界はそのほとんどが必要な資金を必要な場所に届けていないだろうという偏見を持っていました。

 

その理由は過大な広告や、しつこいメールの送付が原因です。

ここにコストがかかるくらいならその印刷代でもいいから、その金額が必要な場所に届けて欲しい。

ざっくり言うとこう考えていました。

 

ルーム・トゥ・リードは社会企業でありながら優良企業となんら変わりないマーケティングと運営をしています。

本書は自己啓発書のジャンルにあるかもしれませんが、これは自己啓発ではなく実践書。

 

サラリーマンや独立起業家にも役立つ情報が入っています。

現代において情熱とは価値とは役割とは・・・そういう壁にぶち当たっている私にダイレクトに届く言葉と、行動が本書では数多く描かれています。

 

大きなことをやれ、でなければ家に帰れ

マイクロソフトのスティーブバルマーの言葉。本書では超行動主義という言葉が使われていますが、その根源はジョン・ウッドが間近で見てきたスティーブバルマーという人物を比喩して使っている言葉です。

彼曰く「大きな事を考えて、やれ!でなければ家に帰れ」だそうです。

どんなに困難な問題でも、できない、やれないなどの言葉は絶対に使う事がないそう。この言葉はすごく良い言葉だと思いました。

 

自立と依存の道がある

地域社会には自立と依存の道がある。ルームトゥリードは支援プログラムを落としていく事(一回限りの支援)をやることはなく、地域社会のプライドと負担する(資金や人材、労働力など)がなければその地域で活動しない。

彼らが多くの社会企業と違うところは明らかです。

単に資金や箱ものを創るだけならばお金さえあればだれでもできます。

しかし、そうではなく貧困や苦しい生活の根本とされる「教育を受けられない環境」にターゲティングして、「教育を受けられる環境を永久的に創ること」をコンテンツとしているので、資金を落とすだけの活動は一切していないそう。

ただ、このコンテンツを提供するに至った経緯がかっこよすぎて涙。

ルームトゥリードがまだ発足したばかりころ、ある地元パートナーと図書館建設の話についてのエピソード

ジョンへ 送金は、プロジェクトに必要な総額の半分にしてください。私は地元を説得して、残り半分の資源を出させます。ナディの村の人々はとても意欲があります。労働という資源をプロジェクトに出資するはずです。

必要な資金を全額送るよと言うジョンに対して地元の職員が放った言葉。

 

本書では長く依存する事が続くと、やる気も自尊心も失われ、残るのは他力本願の意識と、被害者意識だということも指摘されていて、それを変えるには依存の期間に2乗した痛みを伴う事も教えてくれます。

 

正に沖縄がそれですよね。長く続く国からの返済不要の巨大な資金。既得権益者構造。基地に対する被害者意識。変化を求めない大人達。そして間違った感情を子ども達に埋め込むメディア。

うーん沖縄について考える点が増えました。

おっと話がそれました。

 

明確なコンセプトとターゲティングは究極の実践書

ルームトゥリードの活動は驚くほど明確だ。今日びここまで明確なコンセプトとターゲティングを行っている会社が営利企業でも見つけるのは難しいと思う。

「全てのこどもに本を、教育を」

ルームトゥリードの活動にあるのはこの思想のみ。それを超行動主義で実行していく。あまりにも行動と結果が明確すぎて恐ろしい企業だ。

 

企業も採用する人材のレベルで会社が決まる

ルームトゥリードの話を見ていると、明らかに人材のレベルが異常に高い。その理由は採用する人間を厳選しているからだとジョン・ウッドは本書で語る。

あらゆる企業は採用する人材のレベルで会社の形が決まると言われているが、それを実行するためには確固たる使命と行動の選択が必要。そのために何をすべきかが詳しく書かれています。

すごく勉強になる。

 

お金がないなら使命なんてない

ジョン・ウッドのカリスマ性は「集める」ことに長けている部分だと本書では語る。彼は自分の欲求を惜しみ隠さず直球で人に伝える事ができる。

お金がないなら使命なんてないと語っている通り、彼の資金集めは賞賛もの。

それができるのも、誰を顧客にしているか、何をすべきか、何をやらないべきかが誰にでも明確で、行動と実績がそれを語っているからだと思う。

ルームトゥリードの顧客はまぎれもなく教育を受けれない子ども達。そのためには地域社会の自立と教育環境をサポートすること。そのためにやらないことはコストの無駄遣い。あなたのお金はすべて子ども達に届けられますというメッセージがあるから彼は集める天才なんだろう。

彼の超行動に心が震えない社会人はいないだろう。私もその1人。

 

まとめ

世の中には教育を受ける事ができる幸運な子ども達がたったの5%しかいない。その5%のなかに私たちがいて、文字を読み書きできるということだけで、こういう本に出会う事ができる。

でも、残りの95%の子ども達は本に出会う事はおろか、文字を読む事も書く事もできない。

そういう事実に改めて気づかせてくれる啓蒙の点もありながら、この本は明らかにマーケティングの実践書。

スティーブバルマーの「大きな事をやれ、でなければ家に帰れ」

ジョン・ウッドの「お金がないなら使命もない」という言葉の裏に隠されているのは超実践的な求める結果以上の成果を出すためにはなにをすればいいのか教えてくれます。

 

顧客のターゲティング

顧客に何を提供するか

何をやらないべきか

 

この三つを明確にすることで、お金を集め、正しい結果と行動を続けられることに気づかせてくれます。

 

ページ数はとても多いですが、子を持つ親なら目を通しておいて損はない。

 

私は教育を受けることのできたたった5%の1人。それが自分の子供にも続く幸運に感謝して、息子が本を一冊読むごとにルームトゥリードに一冊分の投資をしようと思う。

私からではなく、私よりも幸運な次の世代が世界を更に上向きにすることを信じて。

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