はいさいヒガシーサーです。一眼レフ初心者の時期に明るい単焦点レンズを使うことで写真の楽しさに出会いました。コチラが単焦点レンズと出会う前に、キットレンズで撮影した写真です。

内蔵フラッシュも発光させていますし、何でこんな写真を撮ったのか意味不明です。それでレンズを単焦点レンズに変えてみたところこうなりました。


カメラボディは上の写真と同じですが、レンズを変えただけでここまで写真は変わるんです。こういう背景ボケを生かした写真を撮影できるのが単焦点レンズ(F値が小さいレンズ)です。
本記事では一眼レフやミラーレス一眼を使うときに、簡単に綺麗な写真が撮れる「神レンズ」についてまとめていきます。
単焦点レンズとは?
- ズームができないレンズ
- 1万円〜3万円のレンズでも写りがすごい
- F値が明るいものが多い
単焦点レンズとはズームができないレンズ(焦点距離を変えられない)のこと。
その中でも1万円〜3万円程度で買える、安いけど写りが素晴らしいレンズのことを『撒き餌レンズ』や『シンデレラレンズ(フォトアドバイス佐藤さんが考案した造語)』と呼ばれたりしています。
撒き餌レンズはズームはできないけど、1万円〜3万円で買えるレンズのことです。
例えばキヤノンの撒き餌レンズには以下のレンズがあります。
参考記事:EF50mm F1.8 を買った理由
キットレンズのメリットとデメリット
一眼レフを買う時に一緒についてくるレンズは『キットレンズ』と言われています。
今回の記事の中で紹介するキットレンズは 18-55mm F3.5〜F6.3 ぐらいの標準的なキットレンズのことです。キットレンズの良いところはタダ同然でボディと一緒に付いてくる点ですよね。
キットレンズも写真の撮り方に気をつければ十分良い写真が撮れたりするんですが、初心者のうちはなかなか難しいと思います。
それに多くの人は一眼レフを手に入れた時点で満足しちゃいますよね。私もそうでした。それでもいいんですけど、せっかくの一眼レフなのでレンズ交換やカメラの設定を楽しみたいところです。


一眼レフを使っていると「オートじゃダメ、キットレンズじゃダメ」とマウントされることがありますが、今のカメラはとても優れているので気にしなくても大丈夫です。
ただキットレンズの問題点は別にあって、以前の私がそうであったように、キットレンズを使い続ける問題は写真の腕を磨くきっかけが見出せないことです。
ほとんどの人がゼロから一眼レフを使うわけですが、知識がないまま一眼レフを使ってしまうと、気軽に焦点距離が変えられるキットレンズで満足しちゃう。
レンズ交換にまで意識が向かないんですよね。
レンズ交換に意識がいかないとレンズの焦点距離にも意識がいかないので、なんとなく広角で撮ったり、ズームで撮ったりしてしまいます。
それで何となく良い写真が撮れないからやっぱりスマホでいいやってなってしまう方も多いんじゃないかなと思う。

キットレンズで撮影した写真
キットレンズで撮影しても良い写真は撮れます。
例えばキットレンズで撮影すると暗い場所での手ブレ、被写体ブレ。シャッタースピードやISO感度、F値などの調節が必要な室内写真です。カフェのフード写真なんかはよく起こりますよね。


例えば以下の写真をご覧ください。一眼レフで撮影しているのに見事にブレてますね。もう色々完全に駄目です。

次はフルオートで撮影したため内蔵フラッシュが自動で発行してしまったパターン。被写体も含めて色々ダメです。

一眼レフだったら何でも良い写真が撮れるわけではないので、知識がないと上のような写真が増えてしまうんです。
単焦点レンズで撮影した写真
何の知識もスキルもない初心者がキットレンズから単焦点レンズに変えただけでこうなります。キットレンズのようなレンズだとブレを起こしてしまう場面でも、明るい単焦点レンズならこのように写せます。

また夜の暗い場所でも、狙いたいところだけにピントを合わせてブレを少なくして撮ることもできます。これは歩いてる妻と子どもを撮影しているので、流し撮りみたいになっていますがもちろん当時はそんなテクニックも言葉も知りません。



単焦点レンズを使うメリットはキットレンズでは撮れなかった、スマホでは撮れなかった写真を撮れるようになることです。
一眼レフのレンズ交換がきっかけで私はブログにカメラのことを書き始めたし、いろいろステップアップにつながっていくんです。
ニコン AF-S DX Nikkor 35mm f1.8 代表的な単焦点レンズ
ニコン一眼レフのDXフォーマット(D3000、D5000、D7000シリーズ等のAPS-C)に専用設計された Nikkor 35mm f/1.8G は代表的な単焦点レンズです。
フルサイズ換算50mm前後の使いやすい画角で撮影することができ、あらゆるシーンを綺麗に撮影できます。キットレンズでは写せない写真を撮ることができます。


例えばこんな写真。
背景がボケていい感じに見えますよね。続いてこちら。
どちらも子供の可愛さを表現できているように感じます。でも実はこの2つの写真はそれほどいい写真ではありません。
f値を開放で撮ると(f1.8など)ピントが甘いと言われる、ピントが合っていない写真も増えます。上下の写真は一見綺麗に見えますが、人物写真の基本と言われる「まつげにピント」を実践できていない写真になります。つまりピントが甘い写真です。
それでも素人がこんなにふんわりとした雰囲気を写すことができるのが、明るい単焦点レンズの魅力です。

明るいレンズは暗い場所でも、シャッタースピードを稼げるので手振れを抑えつつも印象的な写真を撮ることができます。

キヤノンの撒き餌レンズ
キヤノンの単焦点レンズといえば「撒き餌レンズ」と呼ばれる『EF50mm F1.8 II』を思い浮かべる方も多いでしょう。実売9,000円前後で買えたこのレンズは神レンズとも言われ25年以上も愛され続けました。
2015年リニューアルされて『EF50mm F1.8 STM』となって登場。以前のように9,000円前後で買えるわけではありませんが、それでも15,000円前後で購入できるのは大きなメリットです。
こんな感じの背景を思いっきりボカしたトロットロの写真が撮れます。

EOS Kiss などのエントリークラス一眼レフで使うとフルサイズ換算75mm前後となり中望遠レンズと言われる焦点距離になるので、すこーし扱いが難しくなりますが、その分大きな背景ボケや前ボケが得られるので雰囲気のある写真が撮りやすくなりますね。
おすすめな神レンズランキング




さっきまで単焦点レンズをおすすめしていたんですが、ミラーレスでもコンデジでもスマホでもないせっかくの一眼レフです。
他のカメラでは使うことができない交換レンズをガンガン使っていきましょー。まず最初にオススメしたいのは超高倍率ズームレンズです。
TAMRON 高倍率ズームレンズ
TAMRONから発売されている TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD は一眼レフを使うなら絶対、絶対、絶対持っておきたいレンズです。
これ一本でスマホやコンデジでは絶対撮れないマクロ撮影から、準広角から超望遠まで撮影できてしまいます。

※ニコン、キヤノン用があります。
マクロレンズ
私たちが見ることのできない世界でも写してしまうマクロ撮影。しずく写真やとてもミクロな世界を写真に残すことができるレンズがマクロレンズです。
TAMRON 16-300mm の神レンズも簡易マクロとしてマクロ撮影を楽しめますが、もっと本気で小さな世界を撮りたい場合は単焦点マクロレンズをオススメします。
商業フォトグラファーもポートレート(人物写真)や物撮りに重宝するような素晴らしい神レンズです。
通称タムキューと言われる TAMRON 90mm マクロレンズの後継機で2016年にリニューアルされました。ぜひステップアップのレンズに選んでみてください。
※ニコン、キヤノン用があります。
超広角レンズ



一眼レフには魅力的な広角レンズが手頃な価格で売っています。キヤノンの一眼レフを使っているなら、とりあえず EF-S 10-18mm は持っておきましょう。
超広角レンズはブロガー的にマストレンズです。セミナーや風景を超広角に撮ることができるので本当に便利ですね。
ミラーレスカメラの超広角レンズは5万円以上することが多いので、最新設計でありながら3万円前後で購入できる超広角があるって…もうまじでうらやましい。
豊富なレンズから選べるのはキヤノンの一眼レフを愛用するヒトの特権ですよね。
参考程度に考えて欲しいとは思いますが、「高倍率ズーム」「マクロレンズ」「広角レンズ」を持っていれば基本的な撮影は大丈夫だと思います。
ブログやSNSで発信するレベルであれば安いレンズでも全然問題ありません。あとはレンズごとの特性を学んで、必要に応じてレンズを買い足していけばレンズ沼にハマることもないでしょう。
キットレンズの使い方を覚えた写真
この記事では『単焦点レンズ』と『神レンズ』を紹介しましたが、カメラをマニュアルやセミオートで撮影出来るようになってくると、キットレンズでも美しい写真は撮れます。
以下の写真は最初の失敗写真と同じカメラ、レンズを使用しています。キットレンズでも使い方を覚えれば、写真って変わるんですよね。

この写真がこうなります。

こんな写真もキットレンズで撮れます。

レンズやカメラの性能も大切ですが、写真の善し悪しは『撮り方』で決まります。撮り方さえ知っていればコンデジでもスマートフォンでも良い写真って撮れるんですよね。
参考記事:一眼レフ VS iPhone X カメラの子ども写真比較!あなたは見分けられる? – ヒガシーサーのブログ
まとめ

レンズの種類が多くて選び方が分からない。キットレンズを卒業したいけど、どれを選んでいいのか分からない。そんな初心者さんの参考になればすごくうれしいです。
私のライフスタイルでは『超広角』、『単焦点』、『マクロレンズ』、『高倍率ズームレンズ』があれば過不足ありません。そのなかで写真の撮り方を学んで楽しんでいます。
大三元レンズやフルサイズのカメラは私のライフスタイルには合いません。
子どもたちとお出かけする時に一緒に持ち歩けるカメラやレンズじゃないとダメなんです。
神レンズとすこし誇張な表現をしていますが、本当のところは『あなたのライフスタイルに合っていればそのレンズは神レンズ』ということです。
