ヒガ

シンデレラレンズってほんとにいいの?」

はいさい、沖縄フォトブロガーのヒガシーサーです。一眼レフ初心者のころ、僕はシンデレラレンズと呼ばれる安価で明るい単焦点レンズを使うことで写真が変わりました。

※シンデレラレンズとはフォトアドバイス佐藤幸太郎さんが考案した安くて明るい単焦点レンズ群を指す造語です。

コチラがシンデレラレンズと出会う前に、キットレンズで撮影した写真です。

シンデレラレンズ

内蔵フラッシュも発光させていますし、何でこんな写真を撮ったのか意味不明です。それでレンズをシンデレラレンズに変えてみたところこうなりました。

シンデレラ

ミー

「うわぁ綺麗な写真」

カメラボディは上の写真と同じですが、レンズを変えただけでここまで写真は変わるんです。こういう背景ボケを生かした写真を撮影できるのが「シンデレラレンズ」と言われる単焦点レンズなのです。

ツキさん

「単焦点レンズは確かに素人でも簡単にそれっぽい写真が残せるわ。でもだからと言ってメリットばかりじゃないのよ」

シンデレラレンズを使うと、写真がいきなり上達したように錯覚してしまいます。まぁ私はそれでも全然イイとは思うんですけど、必ずこういうことを言ってくる人がいるんですよね。

カメラゾンビ

しんでれられんず?小生はカメラを30年以上愛用してるが、そんなレンズ聞いたこともない。背景をボカした写真が良い写真と思ってるなら写真を語るな」

ヒガ

…いやそこまでは言ってないし。そもそも小生って自分と同等か、目下の人に対して使うもので、不特定多数の人が見るであろうネットで使う一人称じゃないけどな!」

いるんですよ、こういう人。でも気にしないでください。シンデレラレンズは「初心者が写真を楽しむため」に分かりやすく作られたキャッチフレーズですから。

では今回は単焦点レンズだけじゃない!おすすめのレンズ達を紹介していきます。

この記事は2014年に書いた記事を、2015年12月に再編集しています。

シンデレラレンズって何か?

シンデレラレンズとは1万円〜3万円で手に入る明るい単焦点レンズ群のことです。※「明るいレンズ」の定義はいくつかありますが、分かりやすく言うと「f/1.2」「f/1.4」「f/1.8」などの表記がされているもの。

F値?単焦点?という方はコチラの動画をご覧ください。

シンデレラレンズはズームはできないけど、1万円〜2万円で買えるレンズ。大きなメリットは背景ボケを生かした写真が撮れるレンズのことですね。

一眼レフキットレンズのメリットとデメリット

一眼レフを買う時に一緒についてくるレンズは「キットレンズ」と言われています。このキットレンズは18-55mmのズームレンズの場合が多く、自分の好みに合わせて焦点距離(ズーム域)を変えることができるのが魅力です。

撮像素子が大きな一眼レフは、キットレンズでもそれなりに一眼っぽい写真を撮ることができます。正しくキットレンズの特徴を学べば、良い写真も撮れるし、写真の技術を磨くために最適なレンズです。

でも多くの人は一眼レフを手に入れた時点で満足してしまいます。

カメラ初心者

「オートでしか撮ってないけど、それでいいかなって思ってます」

以前の私がそうであったように、キットレンズを使い続ける問題は写真の腕を磨くきっかけが見出せないことです。ほとんどの人がゼロから一眼レフを使うわけですが、知識がないまま一眼レフを使ってしまうと、気軽に焦点距離が変えられるキットレンズでいいや。ってなっちゃうんですよね。

ヒガ

7年間オートで撮ってしまってた」

例えばキットレンズは18-55mmの間で写真を撮ることができます。その18-55mmの間には被写体ごとに適した距離というものがあります。

デジタル一眼レフカメラの基礎知識 – レンズ | Enjoyニコン | ニコンイメージング

広角の4隅は歪曲する。という知識を持っていないと人物も料理も18mmで撮影してしまうでしょう。

ツキさん

「一眼を使ってるからいいや。っていうのはもったいないことなのよ」

一眼カメラとキットレンズを使いこなせないデメリットを以下の写真を使って解説します。

キットレンズで撮影した写真

暗い場所での手ブレ、被写体ブレ。シャッタースピードやISO感度、F値などの調節が必要な室内写真です。カフェのフード写真なんかはよく起こりますよね。

シンデレラレンズ

夜間の内蔵フラッシュを使ってしまった写真。カメラの設定をオートにしているとほぼこうなります。これはダメな例です。

シンデレラ

シンデレラレンズで撮影した写真

何の知識もスキルもない初心者がキットレンズから、シンデレラレンズに変えただけでこうなります。

シンデレラレンズ

通常なら被写体ブレを起こす場面でも手持ちで写せたりします。

シンデレラ

カメラ初心者

「おぉ!こんな写真が撮れるならシンデレラレンズ欲しいかも」

シンデレラレンズを使うメリットは、キットレンズでは写せなかった写真が写せるようになります。

背景ボケ超楽しい!と思うことが上達のきっかけでした。

シンデレラレンズは、何も知らない素人でもカメラに興味を持つきっかけとなりましたね。

ニコン AF-S DX Nikkor 35mm f1.8 代表的なシンデレラレンズ

ニコン一眼レフのDXフォーマット(D3000、D5000、D7000シリーズ等)に専用設計された Nikkor 35mm f/1.8G は代表的なシンデレラレンズです。

フルサイズ換算50mm前後の使いやすい画角で撮影することができ、あらゆるシーンを綺麗に撮影できます。キットレンズでは写せない写真を撮ることができます。

例えばこんな写真。

nikon

背景がボケていい感じに見えますよね。続いてこちら。

nikkordx35mm

どちらも子供の可愛さを表現できているように感じます。でも実はこの2つの写真はそれほどいい写真ではありません。

f値を開放で撮ると(f1.8など)ピントが甘いと言われる、ピントが合っていない写真も増えます。上下の写真は一見綺麗に見えますが、人物写真の基本と言われる「まつげにピント」を実践できていない写真になります。つまりピントが甘い写真です。

それでも素人がこんなにふんわりとした雰囲気を写すことができるのが、シンデレラレンズなのです。

35mm

明るいレンズは暗い場所でも、シャッタースピードを稼げるので手振れを抑えつつも印象的な写真を撮ることができます。

ツキさん

シャッタースピードは暗い場所では遅くなり、明るい場所では早くなるの。遅いシャッタースピードはそれだけ手振れを起こしやすくなる。そのためカメラは手振れを起こさないレベルの光調節を行うんだけど、明るいレンズは多くの光を取り込むことができるので、暗い場所でもシャッタースピードを早くして撮影することができるの。難しいけどそうなってるのよ」

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8 G は、ニコン一眼レフのDXフォーマット専用のレンズとなっています。D610やD750などのフルサイズでも装着できますが、APS-Cサイズにクロップされます。

つまりAPS-Cサイズでもフルサイズでも焦点距離は50mm前後(フルサイズ換算)ってことですね。フルサイズでは使えないのにフルサイズ換算って…ややこしいなカメラの世界は…

キャノン シンデレラレンズ

キヤノンのシンデレラレンズといえば「撒き餌レンズ」と言われた EF50mm F1.8 II(フルサイズ対応) を思い浮かべる方も多いでしょう。実売9,000円前後で買えたこのレンズは神レンズとも言われ25年以上も愛され続けました。

2015年ようやくリニューアルされ EF50mm F1.8 STM となって登場。以前のように9,000円前後で買えるわけではありませんが、それでも15,000円前後で購入できるのは大きなメリットです。

こんな感じの背景を思いっきりボカしたトロットロの写真が撮れます。

よへなあじさい園

おすすめな神レンズランキング

ツキさん

「初心者の最初の一本にシンデレラレンズというのは大いに賛成よ。でもだからと言って、いつまでもシンデレラレンズばかり使っていてはダメね。次はさらに踏み込んでオススメの銘玉レンズたちを紹介するわ」

シンデレラレンズは一本持っておきたいですが被写体に寄れない、AFが遅めという弱点もあります。※一般用途なら1mmも問題ありません。

ただし、もしもあなたが今よりも写真が上達したいと思っているなら、下記参照の以下の神レンズを使ってみてください。

  1. 超高倍率ズームレンズ

    タムロン16300

    TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di LL VC PZD MACRO は、コレ一本でなんでも撮影出来る便利ズームレンズです。一眼レフはレンズ交換できるのがメリットですが、ぶっちゃけレンズ交換って面倒なわけですよ。広角から望遠までこなせる神レンズとしてふさわしい高倍率ズームレンズです。Amazon楽天

  2. マクロレンズ

    macro

    普通のレンズでは撮れない世界を写すことができるマクロレンズ。タムキューやカミソリマクロと異名のつく銘玉レンズもあります。予算や用途に合わせて選びたいですが、Nikonの一眼レフを持っているなら Micro Nikkor 40mm f2.8 をおすすめします。マクロレンズは35mm判換算で70-105mmの焦点距離で使うのが一般的ですが、このレンズは60mmという画角で日常使いにも使いやすい焦点距離となっています(マクロレンズは小さいものを写すのが得意ですが、実はポートレートや日常使いにも使える万能レンズなんですよ)Amazon楽天

  3. 広角レンズ

    canon1018

    EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM はビックカメラで触っただけなんですが、初心者が広角レンズを楽しむ入門レンズとしておすすめです。価格も安いので手軽に広角の楽しさを味わえる神レンズですね。キヤノンのAPS-C一眼レフを持っているならぜひ手に入れたいレンズです。Amazon楽天

参考程度に考えて欲しいとは思いますが、「高倍率ズーム」「マクロレンズ」「広角レンズ」を持っていれば基本的な撮影は大丈夫だと思います。

あとはレンズごとの特性を学んで、必要に応じてレンズを買い足していけばレンズ沼にハマることもないでしょう。

キットレンズの使い方を覚えた写真

この記事では「シンデレラレンズ」と「神レンズ」を紹介しましたが、カメラをマニュアルで撮影出来るようになってくると、キットレンズでも美しい写真は撮れます。

以下の写真は、最初の失敗写真と同じカメラ、レンズを使用しています。キットレンズでも使い方を覚えれば、写真って変わるんですよね。

wine

レンズやカメラの性能も大切ですが、ショボいカメラでも良い写真を撮るぞ!と試行錯誤するのもアリだと思っています。

コスモス

多くの人が一眼レフを買ってもレンズを交換せずキットレンズを使い続けるでしょう。でもシンデレラレンズのように、圧倒的に違う写真が撮れるレンズを一度使ってみて欲しいです。

私の場合はレンズ交換がきっかけで、カメラの設定に興味が湧いてきましたから。

キットレンズでも頑張ればそこそこ写真は撮れる。そう思えるようになったのは、レンズを変えたら写真も変わるってことを教えてもらったからです。

まとめ

ツキさん

「全てのレンズには得意な写真と苦手な写真があるわ。大切なのはレンズの特徴をよく理解して性能を引き出してあげることね」

今回はデジタル一眼レフの交換レンズについてまとめました。やっぱりコストパフォーマンスやレンズの選択肢を考えると、一眼レフっていいなぁって思いますね。

ミラーレス一眼はまだまだ「神レンズ」と言われるようなレンズが少ないので難しいですが、これからどんどん増えていくでしょう。

ヒガ

やっぱりレンズ交換って楽しいね!」

レンズについて学べるオススメの教科書

初めてのレンズ交換と言っても、どれを選んでいいのか分からないのが普通です。私も7年間「レンズ交換ってなに?」というタイプでした。

最初からこの本を読んでおけば、7年間もキットレンズで撮影する必要はなかったなと思います。カメラとレンズについて分かりやすく学べるので、初心者さんは必読ですよ。