ソニーから新しいRX100M5が発表されました。実売12万円とフルサイズ一眼レフが買えちゃう価格のコンデジで、その性能を見ればスペックゾンビが地中からジャンプして湧き出てくるスペックです。いつもならスペック勝負のカメラはスルーしちゃうんですが、今回ばかりは私も惹かれた点がいくつかあります。
※RX100M5を「みんぽすモノフェローズ」さんからお借りしてレビュー記事を書きました。本記事の最後にリンクを貼り付けていますので、もっと詳しく知りたい方はレビュー記事も読んでみてくださいね。
RX100Vの特徴的なスペック
- 一眼レフと同等のAF速度
- ビデオカメラ以上の動画画質
- スーパースローモーション
- 1/32000秒の電子シャッター
RX100M4のときは動画性能のために10万円以上?と首を傾げた記憶がありますが、RX100M5はカメラの根幹的なスペックが大きく進化しているので、このスペックなら実売12万円前後の価格もうなずけます。ちなみに12万円という価格は一眼カメラ市場で言うと、フルサイズ機や上位機種が買える値段ですね。
果たしてそれが妥当なのか?ヒガシーサーの個人的な感情で言うと、まぁそのくらいは想定内ですよねというカメラオタクの典型的な狂った値段感覚で考えてしまいました。なぜこんなにもコンデジが高くなってしまったんでしょうか?きっと汚れた大地のせいよ。
世界最速とされたAF速度のメリットは?
これまでコンデジ主流のAF方式であったコントラストAFを採用していたRX100シリーズは、Vで始めてファストハイブリッドAFを採用しました。
コンデジなのにソニーの一眼カメラと同じAF機構を搭載しています。それのなにがスゴイかというと、やっぱり一眼並みのAF速度がこの小ささに!?おいおいマジカヨ。というところですよね。
しかし、最新のコンデジでも十分なオートフォーカス速度なのに、なぜこんなにも多くの人が高速AF速度を求めるんでしょうか?みんなチーターとか撮影してんの?違うんですよ原因はコレです。
スペゾン「コンデジってなんでこんなに遅いんだよぉぉぉぉ!ぐうえぇぇぇぇ!」
ヒガ「・・・。うん気持ちは分かる。でも別にそこまでは気にしないけど。まぁ早いほうがいいよね」
RX100M5を買うユーザーの多くが「一眼カメラを持ってる」可能性が高いからです。一眼カメラ、とくに一眼レフを普段から使っている人が、コンデジやスマホのカメラを使うとイラッとしてしまうことがあります。いくら小さくて軽いといっても、そこがダメなら使いたくない。
それがAF速度なんです。
今回RX100M5はソニーのミラーレス一眼で採用されてるオートフォーカスを選択しました。コンデジクラスで考えるとダントツにオートフォーカス速度は早いでしょう。
小さくて軽くて、ストレスがない。RX100M5は一眼カメラを普段から使っているシビアなユーザーでも満足できるように作られていると思います。
※一眼レフ並という点ではソニーには一眼レフ機(厳密に言うと)はないので、ニコンやキヤノンの一眼レフと同じような体感速度という意味。
ビデオカメラ以上の動画性能
ビデオカメラ以上と言っていますがとくに理由はありません。さーせん。
https://youtu.be/2Lbt1tUBZaI?list=PLL06nPE7_lzOL0b4KG88GVnIiicY2lucV
私はユーチューブにも動画をよく投稿していますが、そのときはパナソニックの一眼カメラを使っています。でもRX100M5があれば、一眼カメラは使わなくなるかもしれない。細かい解説は抜きにして、とにかく使い勝手がいいだろうなと感じました。
- 動画撮影中に静止画記録可能
- パナソニックの4Kフォトと同じことができる
- 動画撮影時も高速なオートフォーカスを維持
- ゆがみが少ない動画が撮れる
- フルハイビジョン動画+MP4(これがかなり素晴らしい)
詳しくはRX100M5の動画性能詳細ページでご確認ください。
さすがに パナソニック LUMIX G7 の使い勝手には敵わないでしょうけど、コンデジでこれだけ充実した動画機能があればユーチューバーやブロガーなら十分です。
スーパースローモーション
「RX100と言えばスーパースローモーション」と思うようになったのは全モデルのRX100M4から。この性能がさらに磨かれてM5にも搭載されています。
はい、まあぶっちゃけこのために買いたいだけです(笑)ちなみに息子と一緒に毎日ちゃんばらごっこをしている動画を iPhone 7Plus のスローモーションで撮影したらこんな感じでした。
こんな感じで遊んでみたら楽しそうですよね。
1/32000秒の高速シャッター
ちょっと専門用語になって難しい話になっちゃいますが、これが何の役に立つかというと白飛びしてしまいそうな明るいシーンでも、ディティールをつぶさずに写真を残せるってことですね。
その他にも色々なメリットがあるんですが、まぁぶっちゃけこの機能はミラーレス一眼のミドルクラス機種に使用されるようなスペックです。まぁだからなんだって感じですが。
つくも神「例えば沖縄の夏の日中で、F1.8の明るいレンズを開放、逆光というシチュエーションで撮ったなら、1/4000秒程度のシャッター速度だと確実に白飛びするわよね。エントリークラスの一眼レフはメカシャッター1/4000秒が限界の機種もあるので、開放で撮ることができないこともあるわ。でも RX100M5 のように、電子シャッター1/32000秒+内蔵NDフィルターを使用すれば強烈な逆光時でも被写体を白潰れさせずに、レンズを開放F値で撮影できるのよ」
初心者さんにはあまり魅力に感じない性能ですが、一眼カメラを愛用しているユーザーさんにとってはとても魅力的なスペックなのです。
まとめ RX100M5は12万円でも欲しいと思うコンデジ
「RX100M5の実売12万円は高いとも安いとも思わない妥当な線」というのがヒガシーサーの感想です。まぁさすがにコンデジに12万円はちょっとヒクけどね。基本カメラオタクの値段感覚ってぶっ壊れてて、この価格でも若干慣れてきてますから。ユパさま私自分が怖い。憎しみに駆られて自分でもポチポチしちゃうのがコワイの。
スペゾン「まだまだ驚異的なスペックがあるだろうがぁぁぁ。それも紹介しろぉぉぉぉ」
と絶対言ってくる人がいるので先に言っておきますが、私がRX100M5を使ってすげーと思う点は今回紹介したところが大部分です。だからあとは公式サイトで確認してください。
というわけで今回は久しぶりにスペック番長のソニー機種の記事を書きました。コレ結構欲しいと思ってるんですが、2016年後半は魅力的な製品が目白押しですね。
うーんどうしようかな。
RX100に興味がある方はコチラの記事もどうぞ→一眼レフユーザーが 高級コンデジ ソニー RX100 を購入するまでの経緯
RX100M5のレビュー記事
RX100M5を1ヶ月間試用させて頂いてます。ファーストインプレッションは特徴を記事にまとめているので、ぜひご覧ください。