FUJIFILM X-Pro2 寄稿レビュー|高校生が選んだ富士フイルムの名機

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この記事は、富士フイルムを愛用する高校生フォトグラファー・有本怜生(merikko)さんからお寄せいただいた寄稿レビューです(掲載はご本人・ご家族の許可を得ています)。コンデジから始まり、各社のミラーレスを比較してFUJIFILM X-Pro2にたどり着くまでの過程が、初心者目線でとても分かりやすくまとまっています。文末に編集(ヒガシーサー)からの感想と、2026年のいまの視点を添えました。

新しいカメラが欲しい高校生が、自分に合う一台を考える

初めまして、有本怜生(merikko)です。兵庫県の高校生で、趣味として写真を撮っています。

写真を撮るようになったきっかけは、中学2年生のときに父がコンパクトデジタルカメラを買ってくれたこと。最初は色々な被写体にカメラを向けて、適当に楽しみながら撮っていました。撮影が少しずつ上達し、クラスメートから「上手いね」と言われ始めた中学3年生のある日、祖父母から「高校入学祝いに新しいレンズ交換式カメラを買ってあげる」と言われました。嬉しくて色々調べたのですが、最初はカメラの選び方がまったく分からない状態。最終的に自分にぴったりの一台にたどり着くまでの経緯を、初心者にも分かりやすく書いてみます。

そもそもキヤノンとニコンで本当にいいのか

「カメラ おすすめ」で検索すると、必ず「レンズの種類が豊富なキヤノンかニコンを選べば間違いない」というアドバイスを見かけます。その情報はきっと正しい。でも、本当にそれでいいのか、と考えました。

たとえば料理写真をよく撮るとして、レンズが豊富だからとキヤノンやニコンを選ぶ。では料理に最適なレンズはどれか——標準ズーム、望遠ズーム、単焦点。1度の撮影で付けられるレンズは1本だけです。だとすれば「レンズが豊富なこと」より「最適なレンズを選べること」のほうが大事だと思ったんです。それに一眼レフは小型機でも、ミラーレスやコンデジに比べると重くて大きい機種がほとんど。重いカメラは自分のスタイルに向いていない気がして、選び方に迷いました。

軽いは正義——ミラーレスという選択

【編集・ヒガシーサーの補足:ミラーレスとは】 一眼レフは、レンズから入った光をミラー(レフ)で反射させ、ペンタプリズムなどを通して光学ファインダーに導き、撮影時にミラーが跳ね上がってセンサーに光が届く仕組みです。ミラーレスはこの物理的なミラーを省き、レンズから取り込んだ光をセンサーに直接当て、デジタル処理した映像をファインダーで確認します。ミラーをなくしたぶん小型軽量化しやすいのが、レンズ交換式ミラーレスの特徴です。

ミラーレスは物理的な制約が少ないぶん、外観や操作性のデザインが機種ごとに大きく違い、見た目がおしゃれな機種が多いのも魅力です。「小さくて軽いと画質が劣るのでは」と心配になりますが、結論から言うと関係ありません。写真を映し出すセンサー自体は一眼レフもミラーレスも変わらないので、画質も同等のものが得られます。重くて大きい一眼レフは自分に合わないので、ミラーレスから選ぶことにしました。

新しい相棒を探す旅

まず惹かれたのはオリンパス。オリンパスのミラーレスはマイクロフォーサーズ規格で、これはオリンパスとパナソニックの2社が採用しています。一般にメーカーが違うとレンズマウントの形状が違ってレンズを共有できませんが、マイクロフォーサーズの2社は互いのレンズを使えます。コスパの良いレンズが豊富で、軽くておしゃれ。でも、どうしてもオリンパスの色づくりを好きになれず、候補から外れました(検討していたのはOM-D E-M5 Mark2とOM-D E-M1。E-M5 Mark2やE-M10 Mark2は手頃で初心者にもおすすめできる機種だと思います)。

パナソニック

オリンパスのレンズも使えるパナソニックのLUMIX。4Kフォトなど面白い機能が多く、使いやすい機種が揃っています。ただ、私はどうしても「LUMIX」という名前にピンとこなくて……(そこ?と自分でも思いますが)。

※編集注:ヒガシーサーは今ではLUMIXをとても良いカメラだと思っています。ただ、最初の一台を選ぶときの「直感」を大事にした有本さんの気持ちはよく分かります。

ソニー

センサーでトップシェアのソニー。革新的な技術と洗練されたデザインに心を引かれ、α7IIを候補にしていましたが……値段が、当時の自分にはどうしても届きませんでした。

FUJIFILM

チェキや写ルンですで有名なFUJIFILMですが、カメラも作っています。ダイヤル操作は最初こそ癖がありますが、慣れると直感的で分かりやすく、見た目もレトロでおしゃれ。そして何より、撮った写真の色が綺麗。候補はX-T1、X-Pro2、X-T2の3機種。X-T10やX-T1は型落ちで手頃ながら、ダイヤル操作で写真の基礎が自然に身につき、富士の色もそのまま。初心者にとてもおすすめだと思います。

で、結局どれを選んだのか

FUJIFILM X-Pro2 になりました。「高校生がX-Pro2?」と言われそうですが、祖父母には本当に感謝です。

私とFUJIFILM X-Pro2

とにかく撮っていて楽しいカメラです。色合いも評判どおりで、暖かみのある写真になります。見た目もかっこよく、自分まで少し格好よくなった気分。使っていて出た不満はひとつだけ、「チルト液晶パネルがほしかった」という点です。

おすすめレンズはXF35mm F1.4 R

富士のレンズは写りで評判が良いですが、なかでも私はXF35mm F1.4 Rをおすすめします。このレンズのボケ味と写りにハマると、もう富士から逃れられなくなります。お値段も手頃なほう(それでも私のお小遣いは全部ぶっ飛びましたが)。ただ、動き回る子どもを撮るにはAFスピードが少し物足りないかもしれません。その場合はXF35mm F2も良い選択肢です。

何を撮りたいかで、自分に合うカメラは変わる

X-Pro2という素晴らしいカメラを買ってもらいましたが、良いカメラが素敵な写真を生むわけではありません。X-T10やX-T1でも同じ写真は撮れます。スペックやメーカーで判断するのではなく、自分に合うカメラを実店舗で触って探すのが一番だと思います。それでは、良い写真ライフを。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

寄稿者プロフィール

有本怜生(merikko)。「青空ハウスと無印良品」をテーマに写真を撮っている高校生フォトグラファー(寄稿当時)。

編集・ヒガシーサーの感想

有本さん、寄稿ありがとうございます。本当に素晴らしいレビューでした。写真を見て、思わず「センスの差がありすぎる」と口に出てしまったほど。空気感も色合いも、見ている場所が違うなと感じます。文章力も含めて、若い世代の感性にはかないません。だからこそ、これからも写真を楽しんで、どんどん先へ進んでいってほしいです。自分のライフスタイルを突き詰めて、自分に合うカメラを選び、好きな写真を撮る——実は多くの大人ができていないことを、すでにやってのけているのが頼もしいです。

2026年のいま、X-Pro2をどう見るか

この記事の体験は寄稿当時のものですが、富士フイルムのフィルムシミュレーションによる「撮って出しの色」の魅力は、いまも富士を選ぶ大きな理由として健在です。X-Pro2はすでに後継のX-Pro3が登場しており、新品入手は難しく中古が中心。レンジファインダースタイルの独特の操作感が好きな人には、いまでも手応えのある一台です。中古を狙うなら、シャッター回数、センサーやEVF・OVFの状態、バッテリーの劣化を確認しておくと安心。最新のAFや手ブレ補正を重視するなら、より新しい富士機も比較したうえで選ぶのがおすすめです。

撮り方のコツやシーン別の設定はカメラ撮影テクニックまとめもあわせてどうぞ。

よくある質問

X-Pro2は初心者にも使えますか?

使えます。ダイヤル操作で絞りやシャッタースピードの関係が自然に身につくため、写真の基礎を学びたい人にも向いています。より手頃に始めたいなら、同じ富士の色を持つX-T系の型落ち機もおすすめです。

最初の一本はどのレンズがいい?

写りとボケ味のバランスならXF35mm F1.4 Rが定番です。動く被写体をよく撮るならAFの速いXF35mm F2も検討すると、用途に合わせやすくなります。


撮った写真、どう残していますか?

撮り溜めた写真を、ヒガシーサーはネットプリントとフォトブックで形に残しています。スマホやSDカードに入れたままにしておくと、数年後に「あのとき何枚撮ったっけ」となるので。

L判1枚11円以下で印刷できるネットプリントの比較はこちらにまとめています。1000枚以上プリントしてきた中で今も使い続けている5社を紹介しています。

写真をまとめてフォトブックにしたい場合はフォトブック比較も参考にしてください。100冊以上作ってきた中での使い分けを書いています。

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