シンデレラレンズという言葉を最初に聞いたとき、何のことかわからなかった。レンズに「シンデレラ」とはどういう意味なのか。調べてみると、2万円以下で買えるのに経験者が使う高級レンズに迫る描写力を持つ単焦点レンズのことを指す、と書いてあった。半信半疑で購入してみたところ、レンズ1本でここまで写真が変わるとは思っていなかった。
目次
レンズを変えたら写真が楽しくなる理由
カメラ購入時についてくる標準ズームレンズで撮影した写真。
安くて明るい単焦点レンズ(シンデレラレンズ)で撮影した写真。
もし単焦点レンズを知らずに、いつまでもレンズキットのような標準ズームレンズ(18-55mm F3.5-F5.6)を使っていたら、カメラや写真にハマることはなかったでしょう。
※ここで言う標準ズームレンズは、カメラ本体とセットで売られているダブルズームレンズキットなど。
6年間キットレンズを使っていた
以前は標準ズームレンズを6年間も使用していました。しかし、撮れる写真というのは
- ピンぼけ写真
- 人物が真ん中にくる日の丸写真
- 印象に残らない風景写真
- 妻が携帯で撮った写真のほうがイイ写真。
これが、私のイチガンライフでした。
シンデレラレンズとは何か
シンデレラレンズとは、デジタル一眼レフ上達講座で有名な佐藤孝太郎さんが考案した造語で、2万円以下で購入できる単焦点レンズやマクロレンズのことを言います。
「かぼちゃの馬車のようにお金をかけずに夢のような写真が撮れる」という意味合いがある。価格的にはシンデレラだが、写りはそのへんの高価なズームレンズを上回ることも多い。その理由は構造の単純さにある。単焦点レンズはズーム機構がないぶん、光学的な設計がシンプルになり、同じ予算でより明るく、より解像度の高いレンズが作れる。
主に以下のような特徴を持つレンズを指すことが多い。
- 開放F値が1.8〜2.0以下の明るい単焦点レンズ
- 価格が2万円前後かそれ以下
- 各メーカーの純正品であること(サードパーティ品含む場合もある)
- 焦点距離は35mm〜50mm前後が中心(APS-Cセンサーでの換算値)
シンデレラレンズを使ってみて
「3万円以下でプロ並みの写真が撮れるレンズ」
早速そのレンズのことを調べて購入しました。その結果「今まで撮ってきた写真はなんだったんだ」と衝撃を受けます。レンズを変えただけで写真はこんなに変わるんだね。
安くて明るい単焦点レンズを使うだけで、「良い写真だね」と言われることが多くなった。普段ならそんなこと言わない妻が、あっさりそう言ってくれたのは軽く事件です。
どれから始めるか:メーカー別の選び方
「シンデレラレンズ」と検索すると多くのレンズが出てくるが、まず自分のカメラのメーカーに合ったものを選ぶことが前提になる。以下はメーカー別の定番レンズの傾向。
Canon(キヤノン)
EF50mm F1.8 STMが代表格。実売1万円台後半で購入でき、STMモーターを搭載しているため動画撮影時のフォーカス音も静か。APS-Cのカメラに装着すると約80mm換算になるため、ポートレートに向いている。
Nikon(ニコン)
AF-S NIKKOR 50mm F1.8Gが同様のポジション。描写力の評価が高く、ニコンユーザーが最初に買う単焦点として長年定番の位置を維持している。
Sony(ソニー)
Eマウント対応ではSEL50F18が定番。APS-Cのα5000番台・6000番台に装着するとちょうど使いやすい焦点距離になる。フルサイズのα7シリーズを使うなら、SEL50F18Fがある。
Fujifilm(富士フイルム)
XF35mmF2 R WRは焦点距離35mmでAPS-C換算53mm相当。防塵防滴対応で、小型軽量なのが特徴。旅行や日常スナップに向いている。
中古市場での購入も現実的な選択肢
シンデレラレンズの多くは光学系に可動部が少なく、経年劣化が起きにくい。そのため中古市場での購入も十分に検討できる選択肢だ。
中古で購入する際のポイントをまとめると以下になる。
- カビ・クモリのないものを選ぶ:レンズ内のカビは写りに直接影響する。「カビなし」「クモリなし」の表記を確認すること
- 絞り羽根の動作確認:購入前に絞りが正常に動作するか確認できる場合はチェックする
- キズの位置:前玉(フィルター側)の小さなキズは写りへの影響が小さいことが多いが、後玉(マウント側)のキズは影響が大きい場合がある
- ランク表記:マップカメラ、カメラのキタムラなどの大手では「AB」「B」「BC」などのランクで程度を表示している。「B」ランク以上であれば実用上ほぼ問題ない場合が多い
新品で1万5000円のレンズが中古で5000〜8000円で手に入ることもある。最初の1本を安く試したいなら中古から入るのは合理的な判断だ。
シンデレラレンズ メーカー別早見表
| メーカー | おすすめレンズ | 実売価格 | 換算焦点距離(APS-C) |
|---|---|---|---|
| Canon(EFマウント) | EF 50mm F1.8 STM | 約16,000円 | 約80mm(ポートレート向き) |
| Nikon(Fマウント) | AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G | 約18,000円 | 約52mm(標準画角) |
| Sony(Eマウント) | SEL50F18 / SEL35F18 | 約20,000〜30,000円 | 75mm / 52mm相当 |
| FUJIFILM(Xマウント) | XF 35mm F2 R WR | 約40,000円 | 約53mm(防塵防滴あり) |
次はあなたの番
キットレンズを6年間も使用し続け、カメラ素人だった私でさえ写真が変わりました。
写真の良し悪しはカメラボディでも、センサーでもありません。
被写体とレンズです。
そのことを知るだけで、カメラの見え方が変わってくる。ズームレンズで撮り続けて「なんか違う」と感じたら、それがシンデレラレンズに手を伸ばす適切なタイミングだ。
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よくある質問(シンデレラレンズ・単焦点入門)
シンデレラレンズとは何ですか?
「価格が安いのに画質が高い」単焦点レンズの俗称です。代表的なのはCanon EF50mm F1.8 STM(約1〜2万円)、NIKON AF-S 50mm F1.8G(約2万円)、FUJIFILM XF27mm F2.8(約2〜3万円)など。「シンデレラ(灰かぶり娘が王女に変身)」のように、安価ながらカメラの実力を引き出してくれることからこの名がついています。
初めて単焦点レンズを買うならどれがおすすめですか?
お持ちのカメラのマウントに対応した50mm前後(APS-Cなら35mm)の単焦点が最初の1本として向いています。Canonユーザーなら「EF50mm F1.8 STM」、NikonユーザーならAF-S 50mm F1.8G、FUJIFILMなら「XF35mm F1.4 R」が実績ある定番です。いずれも中古で1〜3万円程度で入手でき、キットレンズとの違いを最もはっきり感じられます。
キットレンズのままでは何がダメなのですか?
ダメではありません。ただし「室内での暗さ」と「背景ボケの薄さ」がキットレンズの限界です。F3.5〜5.6のキットレンズは暗い室内で手ぶれ・ノイズが出やすく、背景ボケもF1.7〜1.8の単焦点と比べると明らかに少ない。「子どもの室内写真がブレる」「もっとボケた写真が撮りたい」と感じたなら、単焦点レンズへの交換が一番コスパの高い解決策です。
中古レンズは安全に購入できますか?
レンズはボディより故障リスクが低く、中古でも安全に購入できます。確認すべき点は3つ:①カビ・クモリ(内部の白い曇り)、②前玉・後玉のキズ、③絞り羽根の動作確認。カビがなく光学系が綺麗な個体を選べば、写真への影響はほぼありません。マップカメラ・フジヤカメラなど専門店の中古ランク「AB」以上なら安心して使えます。
撮った写真、どう残していますか?
このカメラで撮り溜めた写真を、自分はネットプリントとフォトブックで形に残しています。スマホのカメラロールに入れたままにしておくと、数年後に「あのとき何枚撮ったっけ」となるので。
L判1枚11円以下で印刷できるネットプリントの比較はこちらにまとめています。1000枚以上プリントしてきた中で今も使い続けている5社を紹介しています。
単枚プリントのコスパを最優先するならどんどんプリント(L判11円・A4 220円)も選択肢です。まとめて注文するほど送料コストが分散されます。
写真をまとめてフォトブックにしたい場合はフォトブック比較も参考にしてください。100冊以上作ってきた中での使い分けを書いています。






