明るいレンズってどういうレンズ?メリットは?

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DSC_9348.jpg:鰻の唐揚げとご飯の丼の写真。

カメラを始めて最初につまずくのが「明るいレンズ」という言葉だった。レンズのスペック表を見ると「F1.8」とか「F2.8」とか書いてあって、数字が小さいほど明るいと言われても、最初は何のことかよくわからない。この記事では、明るいレンズの意味とF値の仕組みを整理しながら、実際どういう場面で明るいレンズが必要になるのかを書いていく。

明るいレンズとは何か

明るいレンズとは、より多くの光を取り込めるレンズのことで、一般的には開放F値が1.4〜2.8程度のレンズを指す。「開放F値」というのは、そのレンズが絞りを最大に開いたときのF値のこと。この数字が小さいほど、より多くの光をセンサーに届けることができる。

逆に、カメラ購入時についてくるキットレンズは「18-55mm F3.5-5.6」といったスペックが多い。ズームすればするほどF値が大きくなり、暗くなる。これが「暗いレンズ」と呼ばれる側だ。

F値の数字が変わると何が変わるのか

F値は1段変わるごとに、取り込める光の量が2倍または半分になる。たとえばF2.8からF2.0に変わると光量は約2倍になり、F2.0からF1.4にするとさらに約2倍になる。数字で見ると小さな差に思えるが、撮影の現場では大きく違う。

具体的に比較すると以下のようになる。

  • F5.6(キットレンズのテレ端):屋外の晴天では問題ないが、室内や曇りの日はシャッタースピードが落ちてブレやすい
  • F2.8(大三元ズームや中級単焦点):室内でも1/100秒以上を確保しやすくなり、動く子どもも止めて写せることが増える
  • F1.8(シンデレラレンズクラスの単焦点):薄暗い飲食店や夕方の公園でも手持ち撮影できる。F5.6と比べると光量が約9倍になる計算だ
  • F1.4(上位単焦点):夜間の屋外でも撮れる場面が増える。ただしピント面が極端に薄くなるため、ピント合わせの精度が要求される

明るいレンズのメリットは?

明るいレンズは、f値の大きい暗いレンズと比べて、大きな背景ボケを得ることができます。暗い場所でもシャッタースピードを早くすることができるので、手ぶれを抑えた写真を撮ることもできます。以下はキットレンズで撮影した写真。オートで撮影するとこうなります(笑)

シンデレラ

それが明るいレンズを使うとこうなります。

シンデレラレンズ

暗い室内でのテーブルフォトでもここまでブレを抑えることができます。

さらに、明るさが増すほどボケの効果や自然さも強まりますので、より表現力のある写真が撮れることになります。こうしたメリットは一眼レフカメラの魅力をより引き出すものとなりますので、ぜひ上手にレンズを選びたいものです。

明るいレンズが特に役立つ場面

すべてのシーンで明るいレンズが必要かというと、そうでもない。場面によって必要度は大きく違う。

明るいレンズが効果を発揮する場面

  • 室内での子どもの撮影:動き回る子どもを止めて写すには、シャッタースピードを1/200秒以上確保したい。室内ではF1.8〜2.8のレンズでないと難しい場面が多い
  • 飲食店やカフェでのテーブルフォト:照明が暗い店内では、キットレンズだとISO感度を上げすぎてノイズだらけになる。明るいレンズなら低ISOのままシャープに撮れる
  • 発表会や卒業式:フラッシュ禁止の会場でも、F1.8クラスのレンズがあれば会場の雰囲気ごと写し取れる
  • 背景をぼかしたポートレート:開放F値が小さいほど主題が際立つ写真になる。F1.8のレンズで人物を撮ると、後ろの背景が自然にとろけるようにぼける

明るいレンズがなくても問題ない場面

  • 晴天屋外での風景撮影:十分な光量があるため、F5.6でも問題なく撮れる。むしろ絞ったほうが全体にピントが合った写真になる
  • 旅先の街並み・建物:動きがない被写体なら、三脚を使えばF8程度でも鮮明な写真が撮れる
  • 集合写真:複数人をすべてピントに収めたいときはF5.6〜8に絞るので、そもそも開放F値が小さいレンズの恩恵は少ない

明るいズームレンズが高額な理由

明るいレンズを作るために各メーカーはいろいろな工夫をしています。

一般的にズームレンズは単焦点レンズに比べて構造が複雑になります。そのため光のロスが大きくなりますので、暗くなってしまいます。それをメーカーの技術や製品努力によって明るいレンズを作っているので非常に高額になります。

また、レンズに光を取り入れて明るくするには、レンズの質を高めることやレンズの口径を広くする必要もあります。レンズ口径を広くすると重量や大きさの面で持ち運びが難しくなり、価格がぐんと高くなります。代表的なのは大三元ズームレンズと言われるf2.8通しのレンズですね。

望遠レンズで明るいものを選ぼうとすると、一眼レフカメラの中級機が一台買えるくらいのものさえあります。

そのため、レンズを選ぶ際には性能とコストとのバランスをよく考えることがカギ。明るいズームレンズは各メーカーの技術の結晶とも言えるレンズなので、素晴らしい性能であることが多いです。

逆に、単焦点レンズは構造がシンプルでより明るく撮れるという利点を持っています。そのため1万円台で手に入る明るいレンズが沢山あるんです。

F値の基本まとめ

F値が小さいと上の写真のようにボカした表現が可能になります。しかしピントが甘くなるデメリットもあります。明るさを図る目安としてF値(絞り値)が使われますが、このF値が小さいほど明るくなり、大きいと暗くなります。

単焦点レンズなら「F2.8」を切ると明るいレンズと言われています。

ズームレンズであれば望遠端でF4を切ると明るいズームレンズと言われます。望遠レンズではズームするほどF値が変わりますので、その範囲がF3.5-5.6などで表されます。同じようなレンズで選択に迷ったら、この数値を見て参考にしてみましょう。F値が低いほど性能が高く、値段も高くなる傾向にあります。

最初の1本を選ぶなら

一眼レフ、ミラーレス一眼ともに明るいレンズはいくつもあります。子ども写真を中心に撮るなら、まず50mm前後のF1.8単焦点レンズを試してみることをすすめる。各メーカーから1万円台〜2万円台で出ているので、ズームレンズの不満を感じ始めたころが買い時だ。

ピント合わせが難しいと感じたら、絞りをF2.8〜4に少し絞って撮ると安定する。開放F値はあくまで上限であって、常にF1.8で撮らなければいけないわけではない。明るいレンズの「余裕」を使って、場面に合わせてF値を調整していくのが実際の使い方になる。

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よくある質問(カメラレンズ選び)

最初に買うレンズはどれがいいですか?

ボディに付属のキットレンズ(18-55mm等)で始めるのが最もコスパが高いです。次の1本を選ぶなら「50mm F1.8の単焦点」が最も人気で、Canon・Nikon・SONYともに1〜2万円程度で購入できます。ズームより明るく背景ボケも出やすいため、キットレンズとの違いを最も実感しやすいレンズです。

中古レンズは安全に購入できますか?

確認すべきポイントは3点:①カビ・クモリの有無(光学系の白い曇り)、②絞り羽根の動作、③AF・手ぶれ補正の動作確認。専門店(マップカメラ・フジヤカメラ等)でランク「AB」以上の個体を選べば実用上の問題はほぼありません。メーカー保証がないため、初心者は店舗保証付きの中古を優先するのが安心です。

レンズとカメラボディ、どちらに投資するべきですか?

一般的にレンズへの投資が写真品質に直結しやすいと言われています。ボディを最新にしても、レンズが安価なキットレンズのままでは大きな改善が見込めません。逆に10〜20万円のレンズを安価なボディに付けるだけで、写真の立体感・解像感・ボケが大きく変わります。

撮った写真をプリントやフォトブックにするには?

どんなレンズで撮っても、ネットプリントサービスを使えばL判11円〜でプリントできます。1インチ以上のセンサーで撮った写真はA4以上でも解像感が保たれます。ネットプリントおすすめ比較フォトブック比較をあわせてご覧ください。

撮った写真、どう残していますか?

このカメラで撮り溜めた写真を、自分はネットプリントとフォトブックで形に残しています。スマホのカメラロールに入れたままにしておくと、数年後に「あのとき何枚撮ったっけ」となるので。

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2 件のコメント

  1. お世話になっております。
    僕はこのブログにお邪魔しはじめた当初は、
    「何がなんでも単焦点を」と思っていました…が。
    最近Nikon3300を買った後輩にはTamronの2.8通し(APS-C用の方)を薦めています。

    単焦点は30mmくらいまでは良いのですが、それより広角が欲しいとなると少々高い…!
    それに、最近のズームレンズの高性能化はほんとすごいです。
    同レンズの作例見てびっくりしました。特に色乗り。
    価格も3万を大きく切ってます。さすがTamron。
    また、高価ではありますが、SIGMAの1.8通しなんて化け物もあります。
    Tamoronさんでも、SIGMAさんでも良いのでミラーレスにもこんなズームレンズを…!

    • いつもありがとうございます。
      そうだったんですね。
      僕も単焦点を使い始めた頃は「なにがなんでも単焦点」でしたが、
      最近はキットレンズでも頑張れば良い写真が撮れる!
      Lレンズを超える写真を撮ってやる!と根性論を持ち出しています(笑)

      ・Tamron F2.8通し
      ・Sigma F2.8通し
      はやっぱり神レンズですよね。後輩さんも良い先輩をお持ちで…僕の時にも現れてほしかった。

      最近、ようやく「ミラーレス」という名称が国際基準に認定されましたね。
      これからどんどんミラーレス時代に変わっていくと思うんで、
      シグマさんとタムロンさんに頑張ってもらわねば!
      メイドインジャパン!でミラーレスレンズを使っていきたいです!