フォトブックを作成した後、そのデータはどうなるのでしょうか?サービスによって異なるデータ保存ポリシー、突然のデータ消失リスク、そして再注文の方法など、フォトブック作成の「その後」について解説します。このページはフォトブックサービス比較ガイドの詳細情報として、100冊以上のフォトブック作成経験から導き出した実践的なデータ管理と再注文のコツをお伝えします。
スマートフォンで撮りためた大切な思い出の写真。せっかく時間をかけてフォトブックにまとめたのに、後からもう1冊作りたいと思ったとき「データがない!」と慌てた経験はありませんか?子どもの成長記録や家族旅行の思い出など、かけがえのない瞬間を収めたフォトブックは、将来的に複数冊必要になることも少なくありません。

ミーさん
先日、実家の母にプレゼントしたフォトブックをもう1冊作りたいと思ったら、サービスにログインしても見当たらなくて…。せっかく何時間もかけて作ったのに、また一から作り直すことになってしまいました。

シーサー先生
それは大変でしたね。実は各フォトブックサービスによってデータ保存ポリシーは大きく異なります。100冊以上作成してきた経験から、サービスごとの特徴とデータを失わないための対策をお伝えしましょう。
目次
フォトブックデータ管理の重要性と課題

フォトブックを作成するとき、私たちは写真の選択、レイアウト調整、テキスト入力など多くの時間と労力を費やします。特に子育て世代は、限られた時間の中でこれらの作業を行っています。しかし、多くの人がデータ管理の重要性に気づくのは、「もう1冊ほしい」と思った時や、「去年作ったものと同じデザインで今年も作りたい」と考えた時です。
データ管理で直面する3つの主な課題
- 各サービスによって異なるデータ保存ポリシー(無期限から1年限定まで様々)
- ユーザー自身がフォトブックデータをダウンロードできないことが多い
- 再注文時に内容を修正できる可能性が限られている
実際に100冊以上のフォトブックを作成してきた経験から、最も残念だったのは「せっかく時間をかけて作ったデータが突然アクセスできなくなる」というケースです。特に子どもの成長記録や家族旅行などの大切な思い出は、将来的に複数冊必要になることが多いため、データへの継続的なアクセスが重要になります。
また、「データの所有権」と「データへのアクセス権」の違いを理解しておくことも大切です。多くのサービスでは、あなたが作成したフォトブックのデータはサーバーに保存されますが、それをダウンロードしたり、他のサービスに移行したりする権利は必ずしも提供されていません。
主要サービス別データ保存ポリシーの比較
各フォトブックサービスのデータ保存・再注文ポリシーを徹底比較しました。サービス選びの参考にしてください。
サービス名 | データ保存期間 | データダウンロード | 再注文機能 | 再注文時の編集 |
---|---|---|---|---|
マイブック | 明確な規定なし | 不可 | 可能(再アップロード必要の場合あり) | 不明 |
しまうまプリント | 1年間 | 不可 | 可能 | 不明 |
フォトバック | 無期限(例外規定あり) | 不可 | 可能 | 原則不可 |
nohana | 明確な規定なし | 不可 | 可能 | 原則不可 |
TOLOT | アカウント有効期間中 | 不可 | 可能 | 可能 |
各サービスのデータ保存ポリシー詳細
1. マイブック
マイブックの利用規約を確認すると「当社側には商品を編集するためにお客様が用意されたデータをバックアップする機能はなく、お客様が適宜、作成して保持するものとする」と記載されています。つまり、マイブックはユーザー側でのデータバックアップを前提としており、サーバー上にデータが永続的に保存される保証はありません。
PCソフトウェアで作成した場合は .mb4 ファイルを自分でバックアップしておくことが重要です。注文履歴からの再注文は可能ですが、状況によっては再アップロードが必要になることがあります。
2. しまうまプリント
しまうまプリントは「作成したフォトブックのデータは1年間保存されます。1年以上ご利用がない場合、データは自動的に削除されます。」と明確に規定しています。注文履歴からの再注文は可能ですが、1年間のデータ自動削除ポリシーにより、長期間経過後は元データが失われる可能性があります。
特に「申し訳ございませんが、作成したフォトブックのデータをユーザーがダウンロードする方法は提供されていません。」と明言されており、1年の期限内でサービス内でしか活用できない点に注意が必要です。
3. フォトバック
フォトバックの大きな特徴は「一度注文したフォトブックのデータは全て無期限で保管されます。」と明記されている点です。これは「震災でアルバムや写真のデータが全てなくなってしまったという被災者の声を受けて開始されたサービス」という背景があります。
ただし、利用規約には天変地異、サービス終了、その他フォトバックが必要と判断した場合などの例外規定があります。注文履歴からの再注文は可能ですが、編集機能については確認できませんでした。
4. nohana
nohanaはスマートフォン専用アプリで、データ保存期間については明確な記載が見当たりません。過去に注文したフォトブックの再注文は可能で、アプリにログイン後、「フォトブック」メニューから「注文履歴」を選択し、該当ブックを選んで「再注文」ボタンをタップするという具体的な手順が明示されています。
再注文時の編集は基本的にできない可能性が高く、内容を変更したい場合は過去のフォトブックを元に新規作成する必要があるようです。
5. TOLOT
TOLOTの特徴は、注文済みフォトブックのデータがユーザーアカウントが有効である限り保存され、さらに本棚に復元して編集可能な点です。「注文が完了したフォトブックのデータはTOLOTのサーバーに保存されるため、他の端末のアプリからログインしてもデータがダウンロードされ、本棚に表示されて編集できる」と明確に述べられています。
アカウントの退会やサービス自体の終了によってデータは失われる可能性がありますが、アクティブユーザーにとっては最も柔軟な再注文・編集オプションを提供しているサービスと言えるでしょう。

ミーさん
TOLOTは再編集もできるんですね!しまうまプリントは安くて使いやすいけど、1年でデータが消えてしまうなんて知りませんでした。フォトバックの無期限保存も魅力的ですね。

シーサー先生
そうなんです。実はサービス選びの際に「価格」や「使いやすさ」だけでなく、このデータポリシーも重要な判断基準になります。特に子どもの成長記録など、将来的に複数冊必要になるケースでは、データの長期保存が可能なサービスを選ぶと安心ですよ。
データ消失リスクを防ぐ具体的な対策
100冊以上のフォトブック作成経験から導き出した、データ消失リスクを最小化するための実践的な対策をご紹介します。
サービス選択段階での対策
- 利用規約の確認:データ保存ポリシーを事前に確認する
- 長期保存重視のサービス選び:重要な思い出には無期限保存のフォトバックやアカウント有効期間中保存のTOLOTなどを検討
- 目的別のサービス使い分け:一度きりの利用ならしまうまプリントの低価格、長期保存ならフォトバックなど
作成作業中の対策
- オリジナル写真の保存:フォトブックに使用した高解像度の写真は別途バックアップ
- レイアウト記録:特に気に入ったレイアウトはスクリーンショットで記録
- 進捗こまめに保存:作業中は定期的に保存(特にマイブックなどPCソフト使用時)
- プロジェクトファイルのバックアップ:マイブックの.mb4ファイルなど、ローカル保存できるものは必ず複数の場所に保存
注文後・長期保存の対策
- 定期的なログイン:しまうまプリントなど期限付きサービスは最低でも年1回ログイン
- 完成品のPDF化:可能な場合はスクリーンショットでも良いので各ページを記録
- 注文詳細の記録:注文番号、日付、仕様など再注文時に参照できる情報をメモ
- 複数サービスの活用:特に重要なフォトブックは2つのサービスで作成
- 作成記録の管理:どのサービスで何を作ったか一覧表を作成
- フォトブックのスキャン:特に重要なページは物理的なフォトブックをスキャン
- アカウント情報の保管:ログイン情報を安全に記録・保管
特に実践してほしいのは、「作成記録の管理」です。私自身、100冊以上のフォトブックを作成する中で、Excelシートに以下の情報を記録していました:
- 作成日
- タイトル
- 使用サービス
- サイズ・仕様
- ページ数
- 料金
- 注文番号
- 保存先(クラウド/ローカル)
- メモ(特に気に入った点や注意点)
この記録があることで、「あのフォトブックをもう1冊作りたい」と思った時に、どのサービスのどのアカウントで作成したのかをすぐに特定できました。
再注文のメリットと賢い利用法
フォトブックの再注文には多くのメリットがあります。すでに作成済みのデータを活用できるため、時間と労力を大幅に節約できるのが最大の魅力です。特に子育て世代にとって、この時間節約は非常に価値があります。
再注文が特に役立つシーン
- 家族への複数配布:両家の祖父母へ同じフォトブックをプレゼント
- 紛失・破損時の復元:大切なフォトブックが傷んだり失くしたりした場合
- 兄弟姉妹用のコピー:将来、独立した子どもたちへのプレゼント
- 年間シリーズの統一:同じデザインで毎年の成長記録を作成
- セール時の追加注文:値引きやクーポンを活用した経済的な追加購入
特に子どもの成長記録や家族旅行のフォトブックは、祖父母にとって非常に喜ばれるプレゼントです。祖父母へのプレゼント用フォトブック作成ガイドでも詳しく解説していますが、同じデータを使って複数冊注文できると、プレゼント準備の負担が大幅に軽減されます。
各サービスの再注文手順
- STEP
マイブック
マイページにログイン → 注文履歴を確認 → 再注文したいフォトブックを選択 → 場合によっては編集データの再アップロードが必要 → 注文手続きへ
- STEP
しまうまプリント
アカウントにログイン → マイページの注文履歴から該当商品を選択 → 「再注文」ボタンをクリック → 注文手続きへ(※データは1年間のみ保存)
- STEP
フォトバック
会員ページにログイン → 注文履歴から再注文したい商品を選択 → 「再注文」操作 → 注文手続きへ(内容の編集はできない可能性あり)
- STEP
nohana
アプリにログイン → 「フォトブック」メニュー → 「注文履歴」を選択 → 該当ブックを選択 → 「再注文」ボタンをタップ → 注文手続きへ
- STEP
TOLOT
アプリにログイン → 「注文・配送情報」画面または公式サイトの「注文配送情報」を確認 → 再注文したいフォトブックを選択 → 表示される再注文オプションに従う(編集も可能)
再注文時の注意点
- 価格変動の確認:再注文時の価格は初回注文時と異なる可能性があります
- 商品仕様の継続確認:同じ製品が引き続き提供されているか確認
- 印刷品質の変化:サービス改善や劣化により品質が変わる可能性があります
- セール・クーポンの活用:再注文時に適用できる割引があるか確認
- 納期の確認:繁忙期は通常より時間がかかることがあります
再注文の際、特に注意してほしいのが「編集可能かどうか」です。TOLOTでは、過去に注文したフォトブックを本棚に復元して編集できますが、多くのサービスでは内容の変更ができない、または新規作成として扱われる場合があります。
また、サービスによっては一定期間のみデータを保存している(しまうまプリントの1年間など)ため、定期的なログインや再注文が必要なフォトブックは早めに対応することをおすすめします。フォトブック作成時間を短縮する方法の記事も参考に、効率よく準備を進めましょう。
子育て世代におすすめのデータ管理戦略
忙しい子育て世代のために、フォトブック作成の時間効率と長期的なデータ管理を両立させる戦略をご紹介します。100冊以上の経験から導き出した、子育て世代特有の課題に対応した実践的なアプローチです。
用途別のサービス選択ガイド
用途 | おすすめサービス | 選定理由 |
---|---|---|
子どもの年間成長記録 | フォトバック・TOLOT | 長期保存が可能で、シリーズ化しやすい |
祖父母へのプレゼント | nohana | 簡単操作と毎月1冊無料の特典が魅力 |
低予算での複数冊作成 | しまうまプリント | コストパフォーマンスが高く、複数冊割引あり |
高品質な特別記念アルバム | マイブック | 高級感のある仕上がりとデザイン自由度 |
頻繁な内容更新が必要 | TOLOT | 再注文時に編集可能で柔軟性が高い |
子どもの成長記録など長期的に保存したいデータは、フォトバックやTOLOTなどデータ保存期間が長いサービスを選ぶと安心です。一方、一度きりの利用や価格重視であれば、しまうまプリントの低価格設定も魅力的です。子どもの成長記録フォトブック作成ガイドでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
時間効率化とデータ保護を両立する実践テクニック
- 月別写真フォルダの作成:スマホ写真を月ごとに整理し、フォトブック用に選別
- テンプレート活用:基本レイアウトを決めて毎回使いまわす
- 年間計画の作成:年始に1年分のフォトブック作成計画を立てる
- クラウドストレージの活用:Google DriveやiCloudに写真とレイアウト情報を保存
- サービス情報のパスワード管理:パスワード管理ツールでログイン情報を安全に保管
特に効果的なのが「スマホ写真の整理術」と組み合わせた月別フォルダの作成です。スマホに溜まった写真を月ごとに整理し、その中からフォトブック用の写真を選別するワークフローを確立することで、フォトブック作成の効率が大幅に向上します。

ミーさん
写真の整理から始めるといいんですね。でも、毎月のフォトブック作成って、時間的に厳しくないですか?

シーサー先生
毎月作る必要はありません。四半期ごとや半年ごと、年1回など、自分のペースで作るのがベストです。大切なのは「継続できる仕組み」を作ること。写真の整理さえ月1回15分程度行っておけば、フォトブック作成時の負担は大幅に減りますよ。
子育て世代のための年間フォトブック管理サイクル
1年を通じてムリなく継続できる、子育て世代のためのフォトブック管理サイクルをご紹介します。
時期 | タスク | 所要時間目安 |
---|---|---|
毎月末 | その月の写真を整理・選別 | 15分/月 |
四半期末 | 3ヶ月分の写真からベストショット最終選別 | 30分/四半期 |
半年に1回 | フォトブック作成(家族アルバム、イベント記録など) | 2-3時間/半年 |
年末年始 | 年間ベストアルバム作成、データバックアップ確認 | 3-4時間/年 |
子どもの誕生月 | 1年間の成長記録フォトブック作成 | 2-3時間/年 |
このサイクルを実践することで、「時間がなくてフォトブックが作れない」という悩みを解消できます。特に月末の写真整理は、スマホで隙間時間にできる簡単な作業です。フォトブック作成習慣化ガイドも参考に、無理のないペースで続けていきましょう。
よくある質問
Q
フォトブックのデータを他のサービスに移行することはできますか?
A
基本的に、フォトブックサービス間でのデータ直接移行はできません。各サービスは独自の編集システムとデータ形式を採用しているため、レイアウト情報を含むプロジェクトデータの互換性はありません。ただし、使用した写真データ自体は手元に保存しておけば、別のサービスで再利用することが可能です。レイアウトに関しては、気に入ったフォトブックのスクリーンショットを参考にして、新しいサービスで再現するといった工夫が必要になります。
Q
サービスが終了した場合、作成したフォトブックのデータはどうなりますか?
A
サービス終了時は、多くの場合、事前告知期間を設けて終了する旨が通知されます(フォトバックの場合は1ヶ月前の告知が規定されています)。この期間内にできることは限られていますが、少なくとも手元にある注文履歴の記録、使用した写真の確認、そして可能であれば作成したフォトブックのスクリーンショットなどを取っておくことをおすすめします。サービス終了によって、サーバー上のデータにアクセスできなくなるのはほぼ確実です。これが、マイブックのPCソフトウェアのようにローカル保存できるサービスや、複数のサービスを併用するメリットでもあります。
Q
再注文時に内容(写真やテキスト)を一部変更することはできますか?
A
サービスによって大きく異なります。TOLOTは過去に注文したフォトブックを本棚に復元して編集できる優れた機能を提供しています。一方、nohanaでは基本的に編集はできず、内容を変更したい場合は過去のフォトブックを参考に新規作成する必要があります。マイブック、しまうまプリント、フォトバックについては、再注文時の編集可否が明確に記載されていないケースが多いため、具体的なニーズがある場合は各サービスのサポートに直接問い合わせることをおすすめします。また、編集が必要な場合は、もともとの写真とレイアウトの記録を手元に残しておくと、必要に応じて新規作成の参考にできます。
Q
何年も前に作ったフォトブックを再注文したい場合、品質や色合いは当時と同じですか?
A
長期間経過後の再注文では、印刷技術の進化や仕様変更により、品質や色合いが初回注文時と異なる可能性があります。私の100冊以上の経験からすると、多くの場合は品質向上の方向での変化が見られますが、紙質や表紙素材などが変更されていることもあります。例えば、以前はマット紙だったものが光沢紙になっているケースや、表紙の素材感が変わっていることもありました。特に色味については、印刷機器や技術の進化により、より自然な発色になることが多いです。長期間経過後の再注文を考えている場合は、現行の品質サンプルを確認するか、小さいサイズで試し注文することも一つの方法です。
まとめと次のステップ
フォトブックデータの管理と再注文について、100冊以上の実践経験から導き出したベストプラクティスをご紹介しました。重要なポイントをおさらいしましょう:
- 各サービスのデータ保存ポリシーは大きく異なる(無期限~1年間)
- 多くのサービスではユーザー自身がプロジェクトデータをダウンロードできない
- 再注文の機能は各サービスで提供されているが、編集可能なのはTOLOTが主
- オリジナル写真の別途バックアップとフォトブック作成記録の管理が重要
- 子育て世代は目的に合わせたサービス選択と月別写真整理が効率的
フォトブックは単なる写真集ではなく、かけがえのない思い出の記録であり、家族の歴史書でもあります。データ管理と再注文の方法を理解することで、大切な思い出を長期的に守り、活用することができます。
次のステップとして
- 現在利用中のフォトブックサービスのデータポリシーを確認する
- 過去に作成したフォトブックの記録を整理する
- スマホの写真整理システムを確立する(スマホ写真の整理術参照)
- 年間のフォトブック作成計画を立てる
- 長期保存したいフォトブックは複数サービスでの作成を検討する
さらに詳しいフォトブック作成のコツや各サービスの詳細については、フォトブックサービス比較ガイドをご覧ください。また、フォトブック作成時間を短縮する方法やフォトブック 失敗しない作り方 6つのコツも参考になるでしょう。
子育て世代の大切な思い出を形に残し、次の世代に伝えていくために、賢いデータ管理と再注文の知識を活用してください。
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