Sony ZV-E10 レビュー|子どもと猫を撮りながらα6700に乗り換えるまでの2年間

3 min
カメラとレンズのセットを展示した写真。

ZV-E10を手放して1年以上が経ちます。今はα6700を使っていますが、振り返るとZV-E10と過ごした2年間は、私の写真・動画のベースを作ってくれた時期でした。

乗り換えた今だからこそ書ける話があります。良かった点、限界を感じた点、そして「もう一度選ぶなら?」という問いへの答えを正直に書きます。α6700との比較も、スペック表だけでなく実感として書きました。

Sony ZV-E10 製品画像

Sony ZV-E10 主要スペック

項目仕様
センサーAPS-C Exmor CMOS(2,420万画素)
マウントソニーEマウント
モニター3.0型バリアングル液晶(自撮り対応)
IBIS(ボディ内手ぶれ補正)なし
EVFなし
動画4K(Super 35mm相当、30p時1.23倍クロップ・24pはクロップなし)、フルHD 120fps
瞳AF人物・動物対応(動物は静止時中心)
内蔵マイク3カプセル指向性マイク
バッテリーNP-FW50(静止画 約240枚・CIPA)
重量約343g(バッテリー・メモリーカード含む)
防塵防滴なし
発売2021年8月
価格目安(2026年現在)ボディ約55,000〜65,000円、レンズキット約80,000〜90,000円

Vlog機能が本当に助かった場面

ZV-E10を選んだ理由の一つがバリアングルモニターでした。子どもと一緒に旅行するとき、カメラを自分に向けながら歩く映像を撮るのが、スマホと同じ感覚でできます。

特に便利だったのが背景ぼけボタンです。ワンボタンでボケ感が切り替わるので、設定画面を開かなくていい。子どもが動き回っているときに、設定を触っている余裕はないので助かりました。

内蔵マイクも想定以上でした。スマホのマイクと比べると音の指向性が明らかに違って、前方の声をきれいに拾ってくれます。沖縄の風が強い日でも、ウィンドスクリーンがあれば実用的な音質でした。

Sony ZV-E10 に Sigma 16mm F1.4 を装着した状態
Sigma 16mm F1.4 を装着。単焦点の組み合わせも試した

Tamron 18-300mm との組み合わせで旅行・日常撮影

ZV-E10 時代の大半は Tamron 18-300mm(16倍ズーム)と組み合わせて使っていました。このレンズとの相性が良かったので、交換なしで1日の撮影を終えることがほとんどでした。

Sony ZV-E10 に Tamron 18-300mm を装着した状態
Tamron 18-300mm 装着。この組み合わせで2023年まで撮影していた

日中の屋外撮影なら、IBISがなくても問題を感じることはほとんどありませんでした。シャッタースピードを上げれば手ブレはある程度カバーできます。子どもが遊んでいる公園、海岸の風景、遠くを飛んでいる鳥など、望遠端の300mmでも日中なら十分に使えました。

以下は2023年5月〜7月に ZV-E10×Tamron 18-300mm で撮影した作例です。

ZV-E10×Tamron 18-300mm 作例(2023年5月)
2023年5月撮影。ZV-E10 + Tamron 18-300mm
ZV-E10×Tamron 18-300mm 作例(2023年7月)
2023年7月撮影。ZV-E10 + Tamron 18-300mm
ZV-E10×Tamron 18-300mm 作例(2023年7月)
2023年7月撮影。ZV-E10 + Tamron 18-300mm

限界を感じた3つの場面

使って2年間、不満を感じた場面が主に3つあります。正直に書きます。

1. 夕方・室内での手ブレ(IBISなし)

動画撮影で一番困ったのがここです。夕方の屋外や室内でビデオを撮ると、歩き撮りがはっきりブレます。電子手ブレ補正はありますが、光が足りない場面では限界があります。静止画は慣れれば対策できますが、動画ではそうはいきません。

2. 猫の動体AFが追いつかない

ZV-E10 の瞳AFは人物・動物に対応していますが、動き回る猫の追従はα6700と比べると差があります。α6700に乗り換えてから、猫が走っている瞬間も迷わず追いかけるAFに驚きました。ZV-E10は静止していたり、ゆっくり動いている猫は問題ないのですが、素早い動きには苦手意識がありました。

3. NP-FW50バッテリーの持ちの悪さ

CIPA基準で静止画240枚という数字は正直です。1日外出すると予備バッテリーがほぼ必須でした。特に4K動画を録ると体感ではさらに短く感じます。USB-C充電はできるので、モバイルバッテリーで継ぎ足しながら使うスタイルで何とかしていました。

α6700 との比較

Sony ZV-E10 と α6700 を並べた比較写真
ZV-E10(左)とα6700(右)。ボディサイズはさほど変わらない
項目ZV-E10α6700
価格目安ボディ約55,000〜65,000円ボディ約160,000〜190,000円
重量(本体)約343g約493g
IBISなしあり(最大5段分)
瞳AF(動物)静止時中心・精度に限界あり動体でも高精度に追従
バッテリーNP-FW50(約240枚)NP-FZ100(約550枚・モニター撮影時)
EVFなしあり(0.39型・約236万ドット)
動画4Kクロップありクロップなし(Super 35mm)

ZV-E10が向いている人・α6700が必要な人

ZV-E10が向いている人

  • スマホからカメラに乗り換えたい入門者
  • Vlog・旅行・家族の記録が主な用途
  • できるだけ軽く小さくまとめたい
  • 日中屋外の撮影がメイン
  • 予算を抑えてまずミラーレスを試してみたい

α6700が必要な人

  • 猫・子どもなど動体AFの精度を重視する
  • 室内・夕方の動画撮影が多い(IBISの恩恵が大きい)
  • 1日通して撮影しバッテリー切れを極力避けたい
  • EVFで構図を確認したい
  • 長期的に1台で使い続けるつもりがある

もう一度選ぶなら

ZV-E10を最初の1台として選んで後悔はしていません。カメラの基本操作を覚えながら、旅行・日常・子育て記録の写真と動画をたくさん残せた2年間でした。

ただ、今の自分の用途——猫の動体撮影、夕方の動画——を最初から分かっていたなら、α6700を最初から検討したと思います。「まず使ってみる」という段階には ZV-E10 で十分ですが、猫・子どもの瞬間を逃したくないという優先度が高い人は、最初からα6700のほうが満足できるはずです。

ZV-E10×Tamron 18-300mm 作例(2023年7月)
2023年7月撮影。ZV-E10 + Tamron 18-300mm での最後の旅行写真

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