ニコン COOLPIX S9900 レビュー|SX710HSと比較して選んだ理由

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Nikon COOLPIX S9900は、光学30倍ズームを搭載しながら269gに収まるコンパクトカメラです。子どもの発表会用に動画が撮れるカメラを探していて、このカメラにたどり着きました。

先に言っておくと、このカメラは一眼レフのように作品撮りをするには向きません。画質はiPhoneの延長レベルで、動画のAF音も大きい。それでも「光学30倍ズームが手軽に使える」という一点で、買って良かったと思えるカメラです。

COOLPIX S9900はどんなカメラか

高倍率ズームを搭載したコンパクトカメラです。35mm換算25-750mmの光学30倍ズームレンズを搭載しつつ、重量は269g。子連れでも疲れずに持ち歩けます。

ライバル機 Canon SX710HSとの比較

同価格帯の高倍率ズームコンデジとして、Canon SX710HSが最大のライバルです。このクラスのカメラでは画質は二の次。「価格・使いやすさ・手ぶれ補正」を最優先に比較しました。

項目 Nikon S9900 Canon SX710HS
価格帯 約23,000円 約22,800円
ズーム倍率 光学30倍 光学30倍
手ぶれ補正 4.0段分 2.5段分
液晶 バリアングル 固定
USB給電 対応 非対応
画素数 1605万 2030万

スペックはほぼ同等ですが、バリアングル液晶・手ぶれ補正・USB給電の3点でS9900が優れています。

S9900を使って分かったこと

光学30倍ズームのメリット

35mm換算750mmの望遠は、子どもの発表会やスポーツ観戦で威力を発揮します。席が遠くても表情まで撮れるのは大きなメリットです。

広角マクロが寄れる

意外だったのが広角でのマクロ撮影。被写体にレンズが当たりそうなほど寄れます。料理や小物の撮影にも使えます。

手ぶれ補正が強力

シャッタースピード4段分の手ぶれ補正を搭載。明るい日中であれば750mm(光学30倍ズーム)でも手持ち撮影ができます。月の撮影も手持ちで可能です。

バリアングル液晶は必須

このクラスの高倍率ズーム機でバリアングル液晶を搭載しているのはS9900の大きなアドバンテージです。ローアングル、ハイアングル、自撮り動画撮影に対応できます。SX710HSは固定型なので、この差は使い勝手に直結します。

USB給電の便利さ

バッテリーを取り外さずにUSB接続で充電できます。SX710HSは専用アダプタでバッテリーを取り外す必要があるので、この差は日常の運用で大きい。旅行の荷物も減ります。

持った感じは軽い

269gはコンデジとしてはやや重いですが、ボディの大きさとグリップの握りやすさのおかげで、数字以上に軽く感じます。

S9900の弱点

  • 画質はiPhoneの延長レベル。一眼やRX100のような高画質は期待できない
  • 動画のAF音が大きく、YouTube投稿には不向き
  • 高感度に弱い。室内撮影はノイズが出やすい
  • ポケットに入れるにはやや大きい

弱点を踏まえた使い方のポイントを追加します。AF音が気になる場面では動画の一時停止と静止画の組み合わせが有効です。高感度ノイズは、日中の屋外撮影に集中して夜間は割り切ることで実用上の問題を減らせます。

このカメラが向いている用途

S9900は「旅行用の万能カメラ」ではなく、「光学30倍ズームを手軽に楽しむカメラ」です。旅行の思い出をきれいに残したいならRX100のような高画質コンデジのほうが向いています。

S9900が活きるのは、子どもの発表会・運動会・スポーツ観戦など「遠くの被写体を手軽に撮りたい」場面。この用途に限れば、一眼レフに望遠レンズを付けるよりはるかに手軽で、コストも圧倒的に低い。

コンパクトカメラの選び方で迷っている方は「コンパクトカメラの選び方」も参考にしてください。

子どもの発表会で実際に使った感想

保育園の発表会に持ち込みました。舞台と客席の距離は10〜15メートル程度。光学30倍ズームは舞台全体から子どもの顔のアップまで1台でカバーでき、望遠端での手ぶれも手ぶれ補正のおかげで実用範囲内でした。

動画撮影時のAF駆動音は静かなシーンで録音に入ることがあります。BGMや歌声が流れている場面では気になりませんが、セリフのシーンでは音声トラックに影響します。対策としては、音声の重要な場面では一時停止して静止画で撮影するか、外部マイクを使う方法があります。

このカメラが向いている人・向いていない人

向いている人:子どもの発表会・運動会など遠距離撮影が中心。一眼レフを持ち歩く余裕がない。スマホより遠くまで撮れれば画質は普通で構わない。コンパクトさを重視している。

向いていない人:ボケた写真を撮りたい(センサーが小さいためボケにくい)。夜間や暗い室内での撮影が多い。動画の音質にこだわりたい。

画質の期待値を「スマホより少し良い程度」に設定して使えば、ズーム性能の便利さで十分に元が取れるカメラです。

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カメラ選びの基本から確認したい方は子育て世代の一眼カメラ選び方【2026年版】もあわせてご覧ください。

COOLPIX S9900 中古市場・現在の相場

S9900は2015年発売のモデルで、現在は生産終了しています。中古市場では程度の良い個体が5,000〜10,000円前後で流通しており、光学30倍ズームを試したい入門機として今でも実用的な選択肢です。

状態 価格目安 注意点
美品・ほぼ未使用 8,000〜12,000円 ショップ保証付きがおすすめ
良品・使用感あり 5,000〜8,000円 シャッター回数・液晶傷を確認
ジャンク・難あり 2,000〜4,000円 動作確認必須

購入時に確認したいポイントは3つです。液晶モニターのドット抜け・傷、バリアングル液晶のヒンジのがたつき、ズームモーターの動作確認(全倍率でスムーズに動くか)。特にバリアングル液晶は開閉を繰り返すとヒンジが緩むことがあるため、中古購入時は実機で確認できるショップを選ぶことをおすすめします。

メーカー修理は終了していますので、購入後の保証が充実している買取・中古カメラ専門店の利用が安心です。

よくある質問(COOLPIX S9900)

COOLPIX S9900の後継機はありますか?

S9900の直接の後継機はありません。Nikonは高倍率ズームコンデジラインを縮小しており、同クラスの新製品は発売されていません。「光学30倍ズームのコンデジ」を今から買うなら、中古でS9900を探すか、同系統のCanon SX系を検討するのが現実的です。

S9900とSX710HS、どちらを買うべきですか?

バリアングル液晶・手ぶれ補正(4.0段)・USB給電の3点でS9900が優れています。子どもの発表会でローアングルからも撮りたい、長時間持ち歩いて充電したい、という用途ならS9900を選ぶメリットがあります。画素数(SX710HS 2030万 vs S9900 1605万)や起動速度を重視するならSX710HSも選択肢です。

動画撮影のAF音を抑えるコツはありますか?

完全に消すことはできませんが、BGMや歌声が流れているシーンでは実用上ほぼ気になりません。セリフや静かなシーンでAF音が問題になる場合は、静止画モードで撮影するか、AFをロックしてから録画開始する方法が有効です。重要な音声シーンは静止画との組み合わせで対応するのがおすすめです。

中古で購入する際の確認ポイントは?

3点を必ず確認してください。①バリアングル液晶のヒンジのがたつき(開閉を繰り返すと緩む)、②ズームモーターの動作(光学30倍フルに動くか)、③液晶のドット抜き・傷。メーカー修理は終了しているため、購入後の保証が充実している中古カメラ専門店での購入をおすすめします。

S9900・SX710HSで撮った写真をプリント・フォトブックにする

1/2.3型センサーなのでA4以上の大伸ばしよりL判〜2L判がきれいに仕上がります。旅行スナップや発表会の記録をまとめてプリントするのにちょうど良いカメラです。

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