ZV-E10を手放して1年以上が経ちます。今はα6700を使っていますが、振り返るとZV-E10と過ごした2年間は、私の写真・動画のベースを作ってくれた時期でした。
乗り換えた今だからこそ書ける話があります。良かった点、限界を感じた点、そして「もう一度選ぶなら?」という問いへの答えを正直に書きます。α6700との比較も、スペック表だけでなく実感として書きました。

目次
Sony ZV-E10 主要スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| センサー | APS-C Exmor CMOS(2,420万画素) |
| マウント | ソニーEマウント |
| モニター | 3.0型バリアングル液晶(自撮り対応) |
| IBIS(ボディ内手ぶれ補正) | なし |
| EVF | なし |
| 動画 | 4K(Super 35mm相当、30p時1.23倍クロップ・24pはクロップなし)、フルHD 120fps |
| 瞳AF | 人物・動物対応(動物は静止時中心) |
| 内蔵マイク | 3カプセル指向性マイク |
| バッテリー | NP-FW50(静止画 約240枚・CIPA) |
| 重量 | 約343g(バッテリー・メモリーカード含む) |
| 防塵防滴 | なし |
| 発売 | 2021年8月 |
| 価格目安(2026年現在) | ボディ約55,000〜65,000円、レンズキット約80,000〜90,000円 |
Vlog機能が本当に助かった場面
ZV-E10を選んだ理由の一つがバリアングルモニターでした。子どもと一緒に旅行するとき、カメラを自分に向けながら歩く映像を撮るのが、スマホと同じ感覚でできます。
特に便利だったのが背景ぼけボタンです。ワンボタンでボケ感が切り替わるので、設定画面を開かなくていい。子どもが動き回っているときに、設定を触っている余裕はないので助かりました。
内蔵マイクも想定以上でした。スマホのマイクと比べると音の指向性が明らかに違って、前方の声をきれいに拾ってくれます。沖縄の風が強い日でも、ウィンドスクリーンがあれば実用的な音質でした。
Tamron 18-300mm との組み合わせで旅行・日常撮影
ZV-E10 時代の大半は Tamron 18-300mm(16倍ズーム)と組み合わせて使っていました。このレンズとの相性が良かったので、交換なしで1日の撮影を終えることがほとんどでした。
日中の屋外撮影なら、IBISがなくても問題を感じることはほとんどありませんでした。シャッタースピードを上げれば手ブレはある程度カバーできます。子どもが遊んでいる公園、海岸の風景、遠くを飛んでいる鳥など、望遠端の300mmでも日中なら十分に使えました。
以下は2023年5月〜7月に ZV-E10×Tamron 18-300mm で撮影した作例です。
限界を感じた3つの場面
使って2年間、不満を感じた場面が主に3つあります。正直に書きます。
1. 夕方・室内での手ブレ(IBISなし)
動画撮影で一番困ったのがここです。夕方の屋外や室内でビデオを撮ると、歩き撮りがはっきりブレます。電子手ブレ補正はありますが、光が足りない場面では限界があります。静止画は慣れれば対策できますが、動画ではそうはいきません。
2. 猫の動体AFが追いつかない
ZV-E10 の瞳AFは人物・動物に対応していますが、動き回る猫の追従はα6700と比べると差があります。α6700に乗り換えてから、猫が走っている瞬間も迷わず追いかけるAFに驚きました。ZV-E10は静止していたり、ゆっくり動いている猫は問題ないのですが、素早い動きには苦手意識がありました。
3. NP-FW50バッテリーの持ちの悪さ
CIPA基準で静止画240枚という数字は正直です。1日外出すると予備バッテリーがほぼ必須でした。特に4K動画を録ると体感ではさらに短く感じます。USB-C充電はできるので、モバイルバッテリーで継ぎ足しながら使うスタイルで何とかしていました。
α6700 との比較
| 項目 | ZV-E10 | α6700 |
|---|---|---|
| 価格目安 | ボディ約55,000〜65,000円 | ボディ約160,000〜190,000円 |
| 重量(本体) | 約343g | 約493g |
| IBIS | なし | あり(最大5段分) |
| 瞳AF(動物) | 静止時中心・精度に限界あり | 動体でも高精度に追従 |
| バッテリー | NP-FW50(約240枚) | NP-FZ100(約550枚・モニター撮影時) |
| EVF | なし | あり(0.39型・約236万ドット) |
| 動画4K | クロップあり | クロップなし(Super 35mm) |
ZV-E10が向いている人・α6700が必要な人
ZV-E10が向いている人
- スマホからカメラに乗り換えたい入門者
- Vlog・旅行・家族の記録が主な用途
- できるだけ軽く小さくまとめたい
- 日中屋外の撮影がメイン
- 予算を抑えてまずミラーレスを試してみたい
α6700が必要な人
- 猫・子どもなど動体AFの精度を重視する
- 室内・夕方の動画撮影が多い(IBISの恩恵が大きい)
- 1日通して撮影しバッテリー切れを極力避けたい
- EVFで構図を確認したい
- 長期的に1台で使い続けるつもりがある
もう一度選ぶなら
ZV-E10を最初の1台として選んで後悔はしていません。カメラの基本操作を覚えながら、旅行・日常・子育て記録の写真と動画をたくさん残せた2年間でした。
ただ、今の自分の用途——猫の動体撮影、夕方の動画——を最初から分かっていたなら、α6700を最初から検討したと思います。「まず使ってみる」という段階には ZV-E10 で十分ですが、猫・子どもの瞬間を逃したくないという優先度が高い人は、最初からα6700のほうが満足できるはずです。
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