DJI Mini 4 Pro レビュー|249gで全方位障害物回避・沖縄サーファーが7年かけてたどり着いたドローン

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ドローンを初めて購入したのは2018年のことです。DJI Mavic Proを手に入れて、沖縄の海を上から眺めた瞬間の感動は今でも忘れられません。それ以来、ドローンはずっと私の撮影機材のひとつでした。

Mavic Pro、初代Mavic Mini、Mavic Air 2と乗り換えてきて、2023年にたどり着いたのがDJI Mini 4 Proです。重量249gという軽さを保ちながら、ついに全方位障害物回避が搭載された。これが私にとって「本当に使えるミニドローン」になった決定的な変化でした。

この記事では、7年かけていくつかのDJI機種を使い続けてきた経験をもとに、DJI Mini 4 Proの実際のところを書いています。良い点も、気になった点も、正直に。

DJI Mini 4 Pro スペック

項目スペック
重量249g
カメラセンサー1/1.3型CMOS
有効画素数4800万画素
絞りf/1.7
画角82.1°
動画4K/60fps、4K/100fps(HLG対応)
最長飛行時間約34分(標準バッテリー)
最大耐風速10.7 m/s(風速5)
障害物検知全方位(前後左右・斜め上・下方向)
伝送システムO4(最大20km)
トラッキングActiveTrack 360°
価格目安約98,000円(スタンダードコンボ)/約130,000円(フライモアコンボ)
発売2023年9月

249gの意味——日本の航空法との関係

DJI Mini 4 Proの重量は249gです。「200g以下は規制なし」と思っている方も多いかもしれませんが、2022年の航空法改正でその区分はなくなりました。現在は100g以上のドローンはすべて機体登録が必要です。

ただし、249gという重量には別の意味があります。200g超ではあっても、DJI Mini 4 Proは「特定飛行(夜間・目視外・人口密集地など)」に該当しない場面では飛行許可申請が不要なケースが多い機種です。機体登録はあらかじめ済ませておく必要がありますが、旅行先の海や山でふつうに飛ばすぶんには、現場での申請なしで動かせることが多い。

私は沖縄本島や離島での撮影が多いので、この「旅行先でも身軽に飛ばせる」という感覚が非常に大事です。重さが増えれば飛行制限も増える。249gというサイズは、軽さと飛行自由度のバランスを取った絶妙な選択だと思っています。

全方位障害物回避——過去のMiniシリーズとの決定的な差

Mini 4 Proを選んだ最大の理由がこれです。全方位障害物回避。

初代Mavic Miniはダウンワードセンサーのみでした。Mini 2もほぼ同様。Mini 3 Proで前方・後方・下方の3方向センサーが加わりましたが、横方向には無防備でした。Mini 4 Proで初めて、前後左右・斜め上・下方向すべてをカバーする全方位センシングが実現しました。

サーフィンの空撮では、これが特に重要です。海上では思わぬ方向から波しぶきが上がる。ビーチ付近は木や構造物がある。サーファーを追いかけていると、予期しない方向から近づくものが出てくる。全方位のセンサーがあると、機体が自動的に回避動作に入ってくれるので、撮影に集中できます。

以前の機種では「センサーが少ないから、慎重に操作しなければ」というプレッシャーが常にありました。Mini 4 Proからは、そのプレッシャーがずいぶん減りました。

4K/100fps映像の魅力

もうひとつ、Mini 4 Proで大きく変わったのが映像の表現力です。4K/100fpsのスローモーション収録が使えるようになりました。

波の映像をスローで見せるというのは、サーフィン撮影では定番の表現です。通常速度では一瞬で過ぎてしまう波頭のブレイクを、ゆっくり見せることで、波のダイナミズムが伝わる。これをドローン映像でやれるようになったのは、Mini 4 Proからです。

また、HLG(ハイブリッドログガンマ)での撮影が可能になり、後編集の幅も広がりました。空の白飛びを抑えながら、海の透明感も保てる。沖縄の光の強さは独特なので、このラチチュードの広さは実用的に効いてきます。

サーフィン空撮の実際

実際に沖縄の海でドローンを使った空撮をしています。いくつか写真をご紹介します。

ドローン空撮・沖縄のビーチ
ドローンで撮影した沖縄のビーチ(2021年)
ドローン空撮・沖縄の海
ドローンで撮影した沖縄の海(2021年)
ドローン空撮・沖縄の海俯瞰
ドローンで撮影した沖縄の海・俯瞰(2021年)
ドローン空撮・サーフィン
ドローンで撮影したサーフィンの空撮作例(2024年7月)
ドローン空撮・サーフィン波乗り
ドローンで撮影したサーフィンの波乗りシーン(2024年7月)

これまで使ってきたDJIドローンの話

Mini 4 Proにたどり着くまでに、いくつかの機種を経由してきました。

Mavic Pro(2018年〜)

DJI Mavic Pro 空撮写真
DJI Mavic Proで撮影した空撮写真(2018年)

最初に買ったのはDJI Mavic Proです。当時としては画質は十分で、折りたたみ式で持ち運べる革新性に感動しました。ただ、本体重量は730gほどあり、旅行に持っていくのは気合いが要りました。飛行制限の制度も今とは違っていた時代で、比較的自由に飛ばせていたことを覚えています。

Mavic Mini 初代(2020年〜)

DJI Mavic Mini 初代
DJI Mavic Mini 初代(Panasonic G99で撮影・2020年)

Mavic Miniは当時199gで、旧法では航空法の規制対象外という大きなメリットがありました。軽くて小さくて、旅行バッグに放り込める手軽さは革命的でした。ただ、画質と機能の面では物足りなかった。センサーが小さく、風への耐性も低い。「軽さと引き換えに何かが削られている」感覚が常にありました。

Mavic Air 2(途中)

DJI Mavic Air 2
DJI Mavic Air 2

4K/60fps対応とADS-B搭載に惹かれてMavic Air 2を試しました。映像品質は明らかに上がりました。ただ、重量が約570gあり、旅行での気軽さという点でMavic Miniに戻ってしまうことも多かった。「良い機材だけど、毎回持ち出す気になれない」という中途半端な立ち位置になってしまいました。

そしてMini 4 Proへ

Mini 4 Proが出たとき、「これだ」と思いました。249gの軽さを保ちながら、全方位障害物回避と4K/100fps。これまでの機種で感じていた「軽さか機能か」のトレードオフが、Mini 4 Proでようやく解消されました。

正直、気になった点

良いことばかり書いても実用的ではないので、気になった点も書いておきます。

バッテリーは想像より短い。スペック上は34分ですが、実際に飛ばすと20〜25分が現実的なところです。撮影しながら操作していると、あっという間に残量が減ります。フライモアコンボでバッテリーを複数本持つことを強くおすすめします。

風が強いと映像が安定しない。耐風速は10.7 m/s(風速5)と書かれていますが、強風下では機体が流されて映像がぶれます。沖縄は風が強い日も多いので、風速を確認してから飛ばすのが基本になっています。

本体単体では割高感がある。スタンダードコンボが約98,000円、フライモアコンボが約130,000円。本体だけ買ってバッテリーを追加購入すると、実質フライモアコンボと変わらない金額になります。最初からフライモアコンボを選ぶのが正直コスパが良いと思います。

向いている人・向いていない人

向いている人

  • 旅行先での撮影が多く、荷物を軽くしたい
  • サーフィンや海のスポーツ空撮を考えている
  • スローモーション映像に挑戦したい
  • ドローン初心者で、操作の安全性を重視したい

向いていない人

  • 長時間のフライトを前提にしている(バッテリー交換が必須になる)
  • 業務用途でより高画質・高精度が必要な場合
  • コストを極力抑えたい(Mini 3などの旧機種のほうが安価)

もう一度選ぶなら

同じMini 4 Proを選ぶと思います。

7年間いくつかのドローンを使ってきて、「軽くて、全方位安全で、映像品質も十分」という条件を満たした機種は初めてでした。バッテリーの短さは複数本持つことで対応できる。風の強い日は飛ばさない判断をするようになった。それでもトータルで見て、Mini 4 Proは今の私の撮影スタイルに一番合っています。

一眼カメラと違って、ドローンは「どの機種にするか」以上に「いつ、どこで飛ばすか」の判断が映像の品質を決めます。機材について迷っている方は、カメラ選びの記事もあわせて参考にしてみてください。

価格・購入先をチェックする

DJI Mini 4 Proは、DJI公式サイトやAmazonで購入できます。フライモアコンボ(バッテリー3本・充電ハブ・ショルダーバッグ同梱)が長期的にはコスト面で有利です。

購入先リンク
DJI公式サイト(Mini 4 Pro)DJI公式で見る
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