ヒガ「フジの魅力を伝えるブロガーになります。かなり真面目に」
富士フイルムのカメラは魅力的な機種が多いけど、そもそもフジフイルムってミラーレスカメラ発売してるの?っていう方も多いと思います。
銀塩時代からのベテラン愛好家ならいざしらず、フジフイルムと言えば一眼よりも「フジカラーで写そ」のほうが有名です。
ミーさん「フジフイルムってプリントする会社じゃないの?」
と妻が言うぐらいなので、一般的なイメージとしてはそんなもんかもしれません。ミラーレス市場では、ソニー、オリンパス、パナソニックが人気ですが、フジフイルムもシェア最下位ながら頑張っている。
ヒガ「個人的には一番イケてるカメラメーカー!」
フジフイルムのカメラをチョイスするメリット
つくも神「フィルム製造メーカーがこだわるのは、常に画質。なによりも画質を優先しているメーカーなのよ」
昨日の記事でも書きましたが、フジフイルム製のカメラを選ぶメリットはいくつもありますが、一番のメリットは「画質」でしょう。
写真の世界で「画質」は主観です。だから単に画質って言っても、そこはひとそれぞれ好みによるものが大きい。
しかーし、フジほど「画質」を主観でこだわっているメーカーは他にありません。X-Pro 2 発表時のインタビューで「最優先事項は常に画質」と語っているのもフジフイルムの画質に懸ける思いが伝わります。
画質の良さを決めるのは撮る人の主観。それは間違いないですが、フジの分かりやすい「画質最優先」という言葉はフジユーザーがフジ製のカメラを愛用し続ける勇気になりますよね。
X-Pro 2 だけが持つ3つの魅力
今回みんぽすモノフェローズさんからお借りしている X-Pro2 は、フジフイルムのフラッグシップ機らしく、数々の新機能を盛り込んできました。
ぼくが使用してとくに魅力を感じたのは以下の3点。
- X-TransTM CMOS III & X Processor Pro
- アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー
- 新フィルムシミュレーション ACROS
です。細かいスペック解説は、この記事に興味を持って読んでいらっしゃる方には必要ないかもしれませんが、一応特徴的なことを書きます。
X-TransTM CMOS III & X Processor Pro
スペゾン「スペックゥゥゥ!」
1600万画素から2430万画素に増加しつつも、ノイズを抑えた美しい画質を表現できる新センサー。これは2016年3月現在 X-Pro2 にしか搭載されていません。
そして高速AFを実現する新しい画像処理エンジン。カメラゾンビ的にはこの2つが大きな魅力です。
ヒガ「画素数を大幅に増やしても、高感度は相変わらず強い。それに高感度ノイズを上手く利用してフィルムっぽい表現ができるってのもよく考えられている」
アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー
ヒガ「なんじゃこりゃ。ミラーレスでこれができるなら、もう他メーカーもこっちにしてください」
デジタル一眼レフなどに採用されている光学ファインダーと、ミラーレス一眼に採用される液晶ビューファインダー(EVF)の両方を使用できます。
また、以前の機種ではできなかった光学ファインダー上にEVFを小窓化して同時表示できる「エレクトロニックレンジファインダー(以下ERF)」の使いやすさは異常です。
ヒガ「必殺エレクトロニックレンジファインダー」
スペゾン「うぎゃあああああ!欲しいぃぃぃ!」
という必殺技みたいな名前ですが、ぼくが感じたERFの最大の魅力は、ファインダーの撮影後ブラックアウト消失時間(シャッターを押した後に画面が真っ黒になる時間)がないってところ。
最近のミラーレスは早くなったとは言え、EVF撮影時のブラックアウト消失はストレスです。それがない。
デジタル一眼レフの光学ファインダーは、被写体を物理的にミラーに反射して直接見ることができます。しかし液晶ビューファインダーの場合は、一度デジタル処理された映像を可視化しているので、ブラックアウトなどが起こってしまいます。
そんな感じでイメージしてますが合ってますか?
しかし、X-Pro2のハイブリッドファインダーは、EVFのいいところと光学ファインダーのいいところを同時に使用できます。動きの早い被写体を連続撮影するときは、被写体をずっと追いかけなきゃいけないので、EVFのブラックアウトによって被写体を見失ってしまうこともあります。
それがX-Pro2にはない。
EVFのいい点は画面上にカメラの設定を表示させてファインダーから目を離さなくても操作を確認できます。それもERFなら可能です。
えーっと、他のミラーレスはなんでこうしないの?というぐらい素晴らしすぎるシステム。
新フィルムシミュレーションACROS
ヒガ「モノクロブログ作ろうかな…って思い始めてる自分がいます。それくらい美しい表現」
X-Pro2に新しく搭載されたフィルムシミュレーションのACROSは、モノクロ専用のフィルムシミュレーションです。仕上がりはさすがはフィルム製造メーカー。
ライカのモノクロームMや、SIGMA dp0 Quattro も素晴らしいモノクロ表現ですが、X-Pro2のACROSモノクロ感には感動しました。
ノイズを超微粒子っぽく再現するシミュレーションには、銀塩時代を知らないぼくですら感動したので、先輩方は感心する仕上がりになると思います。
参考記事:SIGMA dp0 Quattro やっぱりすごかった!沖縄モノクロ写真
グレイン・エフェクトはさらにこだわるフィルム写真風の表現
フジのフィルムシミュレーションに加えて、さらにフィルム写真の独特な粒状感を出してくれるのが「グレイン・エフェクト」という機能。しかもカメラ内RAW現像で付加することもできる。すげー。
フジユーザーだけが味わえる魅力
ほかにもフジユーザーだけが味わえる魅力というのがあります。
まず「画質」ですよね。使っていて明らかに「いいカメラで撮ってんだぜ」という自己満を手にいれることができます。
メカシャッター 1/8000秒
次に「見た目」です。これは使う人によってはそう感じない人もいるでしょうが、ぼくはフジのカメラは最高にオシャンティだと思ってます。そういう意味では ライカ と近いかも。持ってるだけでカッコイイ。公園で子供達を撮ってても自己満すごいです。
そして最後に「フジ仲間」です。フジの X70 を首からぶら下げているとよく声をかけられます。とくに外国人の男性。以前記事を寄稿していただいた読者さんも同じことをおっしゃっていましたが、ほんとにそうなんですよね。中城公園は外国人ファミリーも多いので高確率で声をかけられます。
写真はうるま市の昆布公園。
フジユーザーはフジが好き。ユーザーのメーカー愛がこれほど強いって他にあるんだろうか?
今度 X-Pro2 首から下げて中城公園行ってみよう。
フジ歴半年の小僧が、それでもオススメしたい理由
ヒガ「使ってみないと分からないフジフイルムのミラーレスカメラ」
シェア最下位のフジフイルムは、まず圧倒的に知られていません。他の一般ピーポーよりはカメラに詳しい妻ですら…
ミーさん「フジフイルムってプリントの?」
っていうぐらいですからね。フィルム製造メーカーなのでその発想は間違っていませんが、それでも知られてなさすぎ。とんでもなく魅力が詰まったカメラメーカーなので、当ブログでも全力で応援していきます。
まとめ
ただなぁ…みんぽすさんからのお貸出し期間は1ヶ月なんだよなぁ…たった1ヶ月でこのカメラの魅力を語るのは難しい。せめて2ヶ月は使いたい…。5月にディズニーがあるので持って行きたいけど、それはできないんですよねー。
つくも神「買いなさいってことよ。それぐらい気付きなさいよ」
まぁそうなんですけどね。買えばいいんです買えば。
さて、X-Pro2。これだけべた褒めしちゃうと、なんか提灯記事みたいになってしまうので、次回はフジフイルムを選ぶデメリットもお話しします。
お楽しみに。