本日は『 FUJIFILM X-A1 』をご愛用されているフォトブロガーズメンバーさんからの寄稿です。
このブログの寄稿メンバーさん(フォトブロガーズ)と、ブログ塾メンバーさん(ブロウェイ)には、なぜか FUJIFILM 愛用者が多いです。
カメラをスペックで選ばず、ライフスタイルを楽しんでいて、その中から自分に最適なカメラを選んでいる写真家さんが集まっている。
そして例外なくヒガシーサーより写真が上手。無意識レベルで上手。写真やめたい・・・。
おっとつい本音が。
今回の寄稿記事はカナダ在住の現役Webライターさんに寄稿頂きました。例によって、校正必要なし!写真うますぎる!案件ですので、どうぞお楽しみください。
私が X-A1 を購入した経緯
私が『 X-A1 』を購入したきっかけは、”ウォーキングに行くためのモチベーションが欲しかったから”です。「 もう少し運動しなきゃ 」と思いつつ、なかなか時間を作れず悩んでいた所、「 写真を撮りながらなら楽しいかも! 」と思って、以前から気になっていた一眼レフの情報収集を始めました。
情報収集を始めて気づいたことは、「 カメラって想像以上に高い! 」ということ。
主婦のかたわらWebライターとして活動しているくらいの収入では、エントリーモデルの一眼レフでも高く感じてしまって、カメラを趣味にするのはあきらめようかなという気持ちになっていました。
そんな時、ヒガシーサーさんのブログを見つけて、「 カメラはスペックではなくライフスタイルで選べばいい 」という考えに共感し、一眼レフだけではなくミラーレス一眼も視野に入れてみることにしました。
- 加工なしでも色がきれいに出る
- 散歩にも持ち出せる携帯性
- レンズ込みでも予算内に収まる金額
この3つの条件で色々なカメラを検討し、ピッタリ合ったのがX-A1でした。
愛用カメラはどんなカメラなのかを教えてください。
『 X-A1 』は、富士フィルムのミラーレス機のエントリーモデルです。後継機や上級機種に比べると画素数や機能面など劣るところもありますが、基本的な機能は揃っているので「 初めての一眼レフ・ミラーレスが欲しい 」と思っていた私には十分すぎるほどのカメラでした。後継機が出た今でも浮気をせずに『 X-A1 』を使い続けています。
富士フィルムならではの色描写
私が特に気に入っている『 X-A1 』の特徴をご紹介したいと思います。
富士フィルムは「 色がきれい 」とカメラ業界では有名ということで『 X-A1 』を選んだのですが、実際使って見てすごく驚きました!今までのコンデジの色味でも満足していたのが信じられないくらい、とても綺麗に描写されます。
特に人の肌色は「 本人よりも綺麗!! 」と思うくらいです。風景写真も美しく、上の写真は加工なしの撮って出しですが、夕焼けのグラデーションが綺麗に写っています。
小型ミラーレスなのに画質もよい
ミラーレスにすると決めた時点で迷ったのがセンサーサイズ。
センサーサイズが大きいほど画質が良くなる(暗い場所でも手ブレを抑えて撮影できたり、ボケ量を大きくしたりと撮影の幅をコントロールしやすい)とのことで、ミラーレスでもできるだけセンサーサイスが大きいものを探して、フルサイズの次に大きい『 X-A1 』を選びました。
ミラーレスカメラで主流の撮像素子センサーサイズは、中判、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズ、1インチなどがあり、『 FUJIFILM X-A1 』は「 APS-C 」の規格を採用しています。
フルサイズ機を持っていないので比較はできないのですが、手持ちの1/2.3型のコンデジと比べると明らかな違いを感じています。
暗い場面でも予想以上にきれいに撮れる
(f4.7 ISO1600 1/10秒)
『 X-A1 』は標準ISOが200~6400、拡張ISOが100・12800・25600なのですが、個人的に6400まではノイズもあまり気になりません。
手振れしやすい暗い場面ではシャッタースピードを速めることができるので、三脚がなく手持ちをしないといけないときでも気軽にパシャパシャと撮ることができます。
上の写真は少し店内が暗いレストランでしたが、明るく美味しそうに写すことができました。
X-A1で得られた楽しい体験
『 X-A1 』を購入してすぐにバンクーバー在住の私のところに家族が遊びにきてくれたので、バンクーバー島・ビクトリアへの家族旅行に『 X-A1 』も持って行きました。
まだ操作も慣れていなかったので、ほとんどオートモードしか使えなかったのですが、今までのコンデジや携帯とは違う綺麗な写真で思い出をたくさん記録することができました。
特に感動的だったのは、子どもたちをいつものまま可愛く撮影できたこと。つるんとした肌や目の中の光も綺麗に写って、思わず「 すごい! 」と言ってすぐに家族に見せてしまったくらいです。
『 X-A1 』はエントリーモデルなので、オートモードにも美肌・スポーツ・風景などオプションがあり、初めて使う場合でも簡単に設定が選べます。最初の旅行ではオートモードに頼っていましたが、今ではさっと撮りたいときにはオートモード、じっくり撮影したい時にはマニュアルモード、とシーンに合わせて撮り分けています。
X-A1 の使いにくいと感じたポイント
『 X-A1 』の画質と価格を考えれば言うこともないくらいの機種なのですが、1年ほど使用してきて「 こうだったらいいな 」と思う点がいくつかあるので、ご紹介します。
AFが迷いやすい
『 X-A1 』のキットレンズ『 XC16-50mmF3.5-5.6 OIS 』は描写力も高くとても使いやすいレンズだと思うのですが、一つ不満な点を挙げるとすれば、AFが迷いやすいこと。
フォーカスしたいところに合わせて半押ししても、認識されず「 !AF 」というエラー表示が出てくることがあります。2、3回繰り返せばフォーカスを合わせることはできるのですが、時々シャッターチャンスを逃してしまい残念に思うことがあります。
シャッター後の待ち時間が長め
こちらもシャッターチャンスを逃したくないときのデメリットなのですが、シャッターを押した後の待ち時間が少し長めです。
一枚撮影した後、液晶画面が黒くなって次に撮影できるようになるまで少し間があるので、連続して何枚も撮りたいときは連射モードに切り替える必要があります。
普段食べ物や景色を撮ったりするときには気にならないのですが、動き回る子どもたちを撮りたい時などは、一手間増えてしまうのがネックになるかもしれません。
カスタムボタンが1つしかない
写真撮影に慣れてきて、マニュアルモードをメインで使うようになってから気づいたデメリット。
『 X-A1 』にはシャッタースピードと絞り用のダイヤルがあるのですが、ISOやフォーカスモードなどそれ以外に割り当てられるカスタムボタン(上写真Fnボタン)が1つしかありません。
マニュアルフォーカスをよく使う私は、カスタムボタンをフォーカスモードに割り当てているので、ISOを変えたいときはメニューから設定を変えることに。
上の写真のQボタンもISOやシャッタースピードの設定を変更できるショートカットキーなのですが、カスタムボタンに比べ2ステップになってしまうのが惜しい所です。
いつもはISOをオートで使うことが多いのですが、暗い場所などで指定したいときにカスタムボタンが足りないと少し面倒に感じてしまいます。
でも、操作性よりも携帯性に重点を置いて選んだので、個人的には仕方のないことだと納得しています。
X-A1 は写真撮影の楽しさを教えてくれたカメラ
散歩用にと思って購入した『 X-A1 』でしたが、今ではどこに行くにも一緒なくらい写真撮影の楽しさを教えてくれたカメラです。
買ってすぐの「 バンクーバー島・ビクトリア 」への家族旅行で画質の綺麗さに感動して以来、思った以上に写真が好きになり、外出するときには被写体を探しながら歩くようになりました。
少しでも一眼レフかミラーレスで迷っている方、コスト面で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
寄稿者プロフィール
初めまして。Webライターとして活動している honami です。
バンクーバーに移住してから7年経ち、カナダの自然や街並みを撮ることが楽しくなり、散歩中に写真を撮るためカメラをはじめました。
私のように主婦でも写真が楽しめることを共有したくて、写真ブログ(http://pic-sta.net)を運営しています。
honamiさんのブログ→PicSta: カメラ女子が学んだことをまとめるサイト。すぐ使える知識やテクニックを中心に紹介中。
ヒガシーサーの感想
高校生の方からの寄稿に続いて、今回もフジを愛用するメンバーさんからの寄稿記事でした。
私もそうでしたが、やはりフジのミラーレスカメラを愛用する方は、写真体験そのものを楽しんでますね。この体験価値の高さは他のメーカーさんのカメラでは味わえません。
買ってすぐの「 バンクーバー島・ビクトリア 」への家族旅行で画質の綺麗さに感動して以来、思った以上に写真が好きになり、外出するときには被写体を探しながら歩くようになりました。
FUJIFILMのミラーレスカメラに関しては、この一文に全てが書かれています。とても素晴らしい体験レビュー記事でした。
honamiさんはWebライターとしてもご活躍されていて、写真ブログではカメラ好きにとても役立つ情報が満載です。
参考記事:SNSの画像がおしゃれに♡ 無料アプリ ”Pixlr”でキラキラ加工する方法! | PicSta
文章力は流石のWebライターさんで、今回寄稿頂いた記事もほとんど校正が必要ないくらいでした。写真もプロ並みですし、カナダ在住ですし、ライティングのお仕事をお願いしたい方は、ぜひ honami さんにお問合わせくださいませ。
それでは素敵なレビュー記事ありがとうございました。カナダいいなぁ・・・。
X-A1後継機 FUJIFILM X-A2、X-A3
本記事でレビューを頂いた『 X-A1 』の後継機である『 X-A2 』は、honamiさんが使いにくいポイントとして挙げていた「 迷いやすいAF 」が旧機種と比べて改善されています。現在は『 X-A3 』のダブルズームキットも5万円以下で買えてしまいます。
最新機種の『 X-A3 』はタッチパネルを採用し、チルト式背面液晶でさらに使いやすくなっています。またAFも進化していて、X-A3以降の富士フイルムさんのAFは日常使いでストレスを全く感じないレベルになりました。画素数も大幅に進化してこれまでの1600万画素から2420万画素に進化しています。
スペックでカメラを選ぶ必要はありませんが、手頃な価格で手に入る『 X-A3 』があるので、ぜひぜひご自身のライフスタイルに合わせて選んでみてください。
honamiさんのおっしゃる通り、エントリークラスでもフジのカメラはフルオートでキレイな色を表現してくれますよ。
うぅ。X-A3欲しくなった。どうしようぞ。