LUMIX GX7MK2 レビュー|Dual I.S.手ぶれ補正で手持ち満月撮影に挑戦

4 min
パナソニック GX7 Mark IIのカメラ写真。

パナソニックのミラーレスカメラ LUMIX GX7MK2 を手に入れました。このカメラの特徴はボディ内手ぶれ補正を搭載し、対応レンズとの組み合わせで「Dual I.S.」(ダブル手ぶれ補正)が使えること。68年ぶりのスーパームーンのタイミングで、Dual I.S.の手持ち満月撮影に挑戦しました。

GX7MK2とDual I.S.の仕組み

GX7MK2は2016年7月発売のマイクロフォーサーズ機です。ボディ内手ぶれ補正に加え、対応レンズ側の光学式手ぶれ補正と連携する「Dual I.S.」を搭載しています。

パナソニックの公式ファームウェアアップデートで14-140mm(換算28-280mm)レンズをDual I.S.対応にしました。対応すると、液晶画面に「Dual」マークが表示されます。非対応の場合はボディ内補正のみが動作します。

Dual I.S.の仕組みはシンプルです。ボディ内の5軸補正センサーと、レンズ側の光学式手ぶれ補正が互いに情報を共有し、補正範囲を分担します。ボディ側が主に回転ブレと垂直・水平ブレを、レンズ側が角度ブレを担当することで、単体よりも補正効果が高まります。

換算280mm相当での手持ち撮影は、通常の補正だけでは「ファインダー像が揺れすぎて構図が安定しない」状態になりがちです。Dual I.S.を有効にすると、ファインダー越しの映像自体が落ち着くため、シャッターを押すタイミングを選びやすくなります。OM-D E-M5 Mark IIのボディ内5軸と比較しても、望遠域での安定感はほぼ同等です。

GX7MK2のDual I.S.表示

満月撮影の設定と手順

満月の撮影は、設定さえ押さえれば初心者でも撮れます。通常は三脚とレリーズを使いますが、今回はDual I.S.のテストなので全て手持ちで撮影しました。

  • レンズ: 200mm以上の望遠(14-140mmの望遠端280mm相当を使用)
  • 撮影モード: マニュアル(M)モード
  • ISO感度: 200〜400(ノイズを抑える)
  • シャッタースピード: 1/125〜1/500(月は意外と明るい)
  • 絞り: F5.6〜F8(レンズの解像力が高い帯域)
  • 手ぶれ補正: オン(三脚使用時はオフにする)
  • AF: オートフォーカスで問題なし

撮影後はトリミングで月を大きく切り出します。マイクロフォーサーズの1600万画素でも、トリミング耐性は十分あります。

手持ち満月撮影の結果

結論として、Dual I.S.での手持ち満月撮影は問題なく撮れました。換算280mmの望遠端でもファインダー像が安定しており、シャッターを切る瞬間のブレが抑えられています。

GX7MK2で撮影した満月

完璧にシャープとは言えませんが、手持ちでここまで撮れるのは実用的です。三脚を持ち出す余裕がない日でも、ベランダからサッと撮影できるのは大きなメリットです。

月の撮影で難しいのは、適切な露出の判断です。月は地球に反射した太陽光なので、昼間の被写体と同じ輝度があります。晴天の昼に屋外で人物を撮るようなイメージでISO200・1/250・F8から試すと、白飛びせずに月のクレーターが見えてくることが多いです。

Dual I.S.の限界は「シャッタースピードを遅くすること」ではなく「構図を安定させること」にあります。月の撮影では1/125以上を維持するので補正の恩恵は少ないと思われがちですが、ファインダーの揺れが減ることで「狙った瞬間にシャッターを押せる」という操作性の向上が大きいです。

L.モノクロームの表現力

GX7MK2から新搭載されたフォトスタイル「L.モノクローム」も試しました。ライカのモノクローム描写を意識して開発されたモードで、コントラストがやや強めの白黒写真に仕上がります。

GX7MK2 L.モノクロームで撮影

上の写真はあえてピントを外してモノクロで撮ったものです。L.モノクロームはハイライトの粘りとシャドウの締まりのバランスが良く、日常のスナップでも雰囲気のある写真に仕上がります。

Lightroomでモノクロ変換する場合と比較すると、L.モノクロームは撮影時点でコントラストとトーンカーブが最適化されています。編集ソフトを開く手間なく、JPEGで直接SNSに上げても見栄えがするのが実用上のメリットです。RAWと同時記録しておけば後から色の有無を選べます。

L.モノクロームが特に有効な被写体は、光と影のコントラストが強いシーンです。日差しの強い午後の路地、人工照明が入り交じる夜の商店街、窓から差し込む光が入る室内などで、カラーよりも雰囲気が出やすいです。

GX7MK2を選んだ理由と使用感

GX7MK2を購入したのは、量販店でOM-D E-M1 Mark II、LUMIX G8、EOS M5、α6500といった当時の人気機種を全て触り比べた結果です。高性能化・高価格化が進む中で、GX7MK2は「使いやすさ」と「持ち出しやすさ」のバランスが際立っていました。

型落ちモデルでしたが、Dual I.S.の実用性、L.モノクロームの表現力、コンパクトなボディサイズを考えると、自分の使い方には最適な選択でした。カメラは最新モデルが正解とは限りません。

実際に1年以上使い続けての感想は「疲れない」の一言です。GX7MK2の本体重量は約427g。レンズを付けても600g台に収まるため、子連れで半日歩き回っても肩が凝らない。重い機材は撮影意欲を削ぎますが、このサイズなら散歩のついでに持ち出せます。

バッテリーの持ちは約290枚(CIPA基準)で、フルサイズ機より少ないものの、予備バッテリーを1本追加すれば1日の撮影には十分対応できます。電子シャッターを積極的に使うと消費がやや増えます。GX7MK2には上位機種のGX8やG8と比べてファインダー解像度が若干低い点はありますが、外で構図を確認する用途には問題なく使えます。

ミラーレスカメラの選び方については一眼カメラの選び方にまとめています。

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よくある質問(LUMIX GX7MK2)

GX7MK2はどんな人に向いていますか?

「コンパクトなボディで本格的な写真を撮りたい」人に向いています。Dual I.S.(ボディ内+レンズ内の協調手ぶれ補正)が優秀なため、手持ちで夜景・月・薄暗い室内を撮る機会が多い人にとって特に実力を発揮します。マイクロフォーサーズなのでレンズラインナップが豊富で、超広角から望遠まで予算に応じて揃えられます。

GX7MK2とGX9の違いは何ですか?

後継機GX9(2018年)との主な違いは3点です。①GX9はファインダーが可動式(角度調整可能)、②GX9は手ぶれ補正が5軸(GX7MK2は4軸)、③GX9は4K動画対応。一方GX7MK2は現在中古で3〜5万円程度と安く、「コスパ重視でDual I.S.を使いたい」なら中古GX7MK2も有力な選択肢です。

満月の撮影設定の目安を教えてください。

基本設定はISO100・F8・SS1/250〜1/500秒が出発点です。月は思ったより明るいため、露出補正を−1〜−2段かけることが多いです。GX7MK2のDual I.S.を活用する場合でも、望遠端(7-14mmでは使いにくいため100-300mm系レンズ推奨)ではSSを1/500秒以上にすると手ぶれが減ります。RAWで撮っておくと後処理で細部を引き出しやすいです。

GX7MK2で撮った写真はフォトブックに向いていますか?

マイクロフォーサーズセンサーでA4以上のプリントにも対応できる画質です。特に夕方・室内・曇天など光量が少ない環境でも高感度性能がスマホより優れており、「日常の家族写真」をフォトブックにまとめる用途では過不足ない実力があります。

撮った写真、どう残していますか?

このカメラで撮り溜めた写真を、自分はネットプリントとフォトブックで形に残しています。スマホのカメラロールに入れたままにしておくと、数年後に「あのとき何枚撮ったっけ」となるので。

L判1枚11円以下で印刷できるネットプリントの比較はこちらにまとめています。1000枚以上プリントしてきた中で今も使い続けている5社を紹介しています。

単枚プリントのコスパを最優先するならどんどんプリント(L判11円・A4 220円)も選択肢です。まとめて注文するほど送料コストが分散されます。

写真をまとめてフォトブックにしたい場合はフォトブック比較も参考にしてください。100冊以上作ってきた中での使い分けを書いています。手持ちでの月の撮影や、旅行先でのスナップに適しています。

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2 件のコメント

  1. スペイン Madrid在住です。はじめまして。
    10分ほど前に自宅のパティオから
    スーパームーンを撮影しようと思い
    Nikon+300mm(単Nikkor)望遠を準備する前に
    あなたのブログで拝見したら、200mm以上のズームで・・
    という記事を見て、Canon+270mmズームで
    三脚を使わず、手持ちでそれなりの写真が取れました。
    F8 ISO400の設定。
    写真を添付できませんが、「ありがとう!」を言いたくて。

    • コメントありがとうございます。Madridからコメント頂けるとは嬉しい限りです。
      手持ちでキレイな満月写真が撮れたそうで私も嬉しいです。
      こちらこそステキなコメントありがとうございました。