写真家のチェイスジャービスはこう言っています。
「最高のカメラとは、あなたがいつも持ち歩いているカメラだ」
この言葉が、私のカメラ選びのすべてを変えました。
はいさい、ヒガシーサーです。私はキヤノン、パナソニック、ソニー、富士フイルム、オリンパス(現OM SYSTEM)、ニコン、ペンタックスと、ほぼすべてのブランドのミラーレスカメラを使ってきました。そして今は SONY α6700 に落ち着いています。
全部使ってきたからこそ言えることがあります。素人にフルサイズのカメラは必要ない。
この記事では、全ブランド使い倒してきた経験をもとに、2026年時点でのミラーレスカメラの選び方と、本当におすすめできる機種をまとめます。スペックではなく、実際に使ってどうだったかを書きます。
目次
素人にフルサイズは本当に必要なのか?
カメラ量販店に行くと、店員さんが「やっぱりフルサイズですよ」と言ってきます。スペックゾンビたちもSNSで「フルサイズ以外はカメラじゃない」みたいなことを言っています。
ぜんぶ無視してください。
フルサイズのデメリットをちゃんと書きます。
- ボディが重い・大きい:子連れのお出かけに持っていく気が失せる重さ
- レンズが高い:フルサイズ対応レンズは最低でも5〜10万円から
- レンズが重い:標準ズームでも600g超えが当たり前
- コスパが悪い:APS-Cの2〜3倍の投資で、素人が感じられる差は10%もない
チェイスジャービスの言葉を思い出してください。最高のカメラは「いつも持ち歩けるカメラ」です。フルサイズを買って「重いから家に置いてきた」では、スマホのほうが100倍ましな写真が撮れます。
私の結論:子育て世代・初心者にはAPS-Cかマイクロフォーサーズのミラーレスが最適解です。
APS-C vs マイクロフォーサーズ:どちらを選ぶか
APS-C が向いている人
- 画質にこだわりたい(センサーが大きいぶん画質の余裕がある)
- FUJIFILMのフィルムシミュレーションが気になる
- SONYのAFの速さ・動物・子どもの動体追跡が必要
- 将来的にステップアップを考えている
マイクロフォーサーズ が向いている人
- とにかく軽くしたい(レンズ込みの総重量で選ぶと圧倒的に軽い)
- 手ブレ補正の強さが最優先(OM SYSTEMは業界最強クラス)
- 望遠レンズを安く揃えたい(マイクロフォーサーズのレンズはコスパが高い)
- 動画の手ブレ補正を最大限に活かしたい
どちらが正解かは、あなたのライフスタイル次第です。ただし「フルサイズにするかAPS-Cにするか」で悩んでいるなら、APS-Cで十分です。それより「どのシステムで揃えていくか」を先に決めてください。レンズは資産なので。
2026年版:本当におすすめできるミラーレスカメラ
ここからは私が実際に使ってきたブランドの経験と、2026年時点での最新情報をもとに絞り込んだ機種を紹介します。「マウントおじさん」の意見ではなく、子育て・日常撮影・ブログ・YouTube用途での実用評価です。
子育て世代・初心者の1台目:FUJIFILM X-S10(中古)
フジフイルムのミラーレスカメラの中で、コスパと使いやすさのバランスが一番良いのがX-S10です。2020年発売で今は中古が出回っており、ボディ単体で5〜6万円台で手に入ります。
- ボディ内手ブレ補正(IBIS)搭載
- フィルムシミュレーション18種類:クラシックネガ・エテルナなど撮って出しが美しい
- バリアングル液晶で自撮り・動画もOK
- 4K動画対応
- 重量約465g(バッテリー・カード含む)
FUJIFILM特有の「色」の作り方が好きになると、FUJIFILMから離れられなくなります。肌の色・空の色・緑の色が他社と全然違う。JPEGの撮って出しがそのまま作品になるブランドは富士フイルムだけです。
詳しい実機レビューはFUJIFILM X-A3 レビューでまとめています(X-Aシリーズの色の傾向はX-S10でも共通)。
AF最強エントリー:SONY α6400(中古)
α6400は2019年発売ですが、2026年現在でもAFの速さと精度は現役最強クラスです。子どもの運動会・発表会・動き回る子育て撮影に向いている機種No.1。
- リアルタイム瞳AF・動物AF対応
- 最速0.02秒のAF速度
- バリアングル液晶
- 中古で5万円前後から手に入る
デメリットはボディ内手ブレ補正がないこと。動画撮影が多い方はその点だけ注意してください。
初心者に一番優しい:Canon EOS Kiss M2
「初心者に一番優しいミラーレス」という称号は、今もEOS Kiss M2にあげたいです。タッチパネルの感度、オートモードの賢さ、レンズキットのコスパ、バリアングル液晶の使い勝手。初日から使いこなせる設計は他の追随を許しません。
初代EOS Kiss Mと何が違うかというと、バッテリーの持ちが改善されて、連続撮影可能枚数が増えています。実機レビューはEOS Kiss M レビューでまとめています(初代の実体験ベース)。
手ブレ補正最強:OM SYSTEM OM-5
「とにかく手ブレを抑えたい」「暗い室内で子どもを撮ることが多い」という方には、OM SYSTEMのカメラが向いています。OM-5は最大7段分の手ブレ補正を搭載しており、業界トップクラスです。
- 防塵・防滴・耐低温設計
- 最大7段ボディ内手ブレ補正
- マイクロフォーサーズなので軽量・コンパクト
- 望遠レンズが安く揃う
マイクロフォーサーズはフルサイズやAPS-Cと比べてセンサーが小さいぶん、高感度ノイズは不利です。ただし手ブレ補正と軽さで取り返せる。「暗所に強いカメラ」より「ブレないカメラ」を選ぶという発想です。
全ブランド使ってきた私の個人的ランキング
全ブランドを使い倒してきた正直な評価です。手ブレ補正・写真と動画の質・レンズの豊富さ・相性・取り回しの良さを総合して順位をつけました。
- 1位:SONY α6700――APS-Cの完成形。AI AFの精度・IBISの強さ・4K 60p動画。持ち出せる大きさにこれだけのスペックを詰め込んだカメラは他にない
- 2位:LUMIX G99――動画に関してはコスパ最強クラス。手ブレ補正の効きが動画向けに特化されていて、子育て動画・YouTube用途では一番使いやすかった
- 3位:SONY ZV-Eシリーズ――Vlog特化の設計が秀逸。片手操作・自撮り・音声収録がすべてワンパッケージ。動画メインの人には刺さる
- 4位:FUJIFILM X-Tシリーズ / Canon EOS Kissシリーズ――FUJIFILMは色が最高、EOS Kissは使いやすさが最高。スペックだけで判断すると見えてこない良さがある
フルサイズについては、EOS RP・LUMIX S5・α7III・α7IV・α7Cと使いましたが、「このカメラじゃないと撮れない写真があった」という体験は素人レベルの撮影ではほとんどありませんでした。重さとコストを考えると、APS-Cで十分という結論に変わりはありません。
私が今 SONY α6700 を使う理由
全ブランドを使い倒して、最終的に α6700 に落ち着きました。
理由はシンプルです。APS-Cミラーレスの完成形だからです。
- AIプロセッサー搭載のAF:人物・動物・乗り物・昆虫まで自動認識。子どもを追いかけるのに迷いがない
- ボディ内手ブレ補正5段分:APS-Cでここまでの手ブレ補正は他にない
- 4K 60p動画:子どもの運動会も滑らかに残せる
- α6000シリーズのレンズ資産を引き継げる:これまで揃えてきたEマウントレンズがそのまま使える
- 小さいボディにAPS-C最高クラスのスペック:持ち出す気になるサイズ感
「フルサイズのα7シリーズにしないの?」とよく聞かれますが、α6700があれば必要を感じません。レンズも軽い、ボディも軽い、でも写真の質はフルサイズと遜色ない場面がほとんど。チェイスジャービスの言葉通り、いつでも持ち歩けるカメラがベストカメラです。
詳しいレビューはLUMIX G99 レビュー(動画向けミラーレスの比較として参考にどうぞ)。
FUJIFILMが好きな理由を語らせてください
SONYのα6700を使いながら、FUJIFILMも手放せない理由があります。それはフィルムシミュレーションです。
クラシックネガで撮った沖縄の写真。エテルナで撮った子どもの寝顔。プロビアで撮った青い海。同じ場所・同じ瞬間でも、フィルムシミュレーションが違うだけで全然違う写真になります。
スペックで測れない「写真の気持ちよさ」はFUJIFILMが一番です。AFや手ブレ補正の性能ではSONYに劣る面もあるけれど、撮っていて一番楽しいのはFUJIFILM。
両方使っている理由は、仕事・記録用はSONY、楽しむ写真はFUJIFILMと使い分けているからです。
フルサイズが必要な人・必要でない人
| APS-C / マイクロフォーサーズで十分な人 | フルサイズを検討していい人 |
| 子どもの成長記録・家族の日常撮影 | 商業写真・広告・作品販売を目指している |
| 旅行・お出かけに持ち歩く用途 | 大型プリント(A1以上)を頻繁にする |
| SNS・ブログ・YouTube用の動画・写真 | スタジオ撮影・照明機材を本格的に使う |
| 予算10〜15万円以内で揃えたい | 予算30万円以上かけてもいい |
| カメラ初心者〜中級者 | 写真を職業にしたい・している |
この表の左側に当てはまるなら、APS-CかマイクロフォーサーズのミラーレスでOKです。右側が複数当てはまるなら、フルサイズを検討する価値があります。
撮った写真をどう残すか
ミラーレスカメラで撮った写真は、スマホカメラとは格段に違う解像度・ボケ・色の深さがあります。だからこそ「スマホのカメラロールに入れたまま」は一番もったいない使い方です。
私は撮り溜めた写真をネットプリントとフォトブックで形にしています。
- 日常の1枚:ネットプリントおすすめ比較(L判1枚から注文できる)
- 旅行・行事の記録:フォトブックおすすめ比較(A5から本格的な写真集まで)
ミラーレスで撮った子どもの写真を、ちゃんとした銀塩プリントで出力したときの品質は別格です。一眼カメラを買ったなら、写真は必ずプリントして手元に残してください。
ミラーレスカメラ 選び方まとめ
- 最高のカメラは「いつも持ち歩けるカメラ」——チェイスジャービス
- 素人・子育て世代にフルサイズは必要ない
- APS-CかマイクロフォーサーズでOK。レンズに投資する方が賢い
- FUJIFILM:撮って出しの色が美しい。楽しく撮りたい人向け
- SONY α6700:APS-C最高峰のAFと手ブレ補正。記録性能重視ならこれ
- 初心者:EOS Kiss M2が一番優しい。FUJIFILM X-S10(中古)もコスパ最強
- 手ブレ補正重視:OM SYSTEM OM-5が業界最強クラス
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5 件のコメント
お世話になっております。
実は、もう数ヶ月ミラーレスを検討していて、店頭で各機いじり倒してます。
なもんで、ちっとだけ出しゃばらせて下さい♪
Fuji機を検討しているのですが、Fujiの中ではX-E2が抜群にコスパがいいのでは、と思います。
T-1との違いはEVFの広さと、チルト液晶と防塵防滴くらいですかね。
あとEVFと細かいダイヤルいらない人はX-A1!
T1もそうですが、レスポンスとAFはSony, Olympusに遠く及びませんね。
インターフェースも細かいところは十分練られていない感があります。
僕がFuji機に決めた(レンズは買っちゃった!)理由の一番は、
露出とシャッタースピードの専用ダイアルです。
もう一つ補完するとしたら、パナのイチガン型のゴツいミラーレスは操作性・ホールディング性抜群だと思いました。
AF方式もコントラストなのに極めて速いです。
イチガンっぽいスタイルが好きな人にはいいかも。
キャノンのM3は…AF凄い速くなると思ってたんですが…
おっと、これ以上はヒガシーサーさんのレビューをお待ちしましょう!
いつもありがとうございます。
Fuji機のミラーレスは高感度も画質も素晴らしいですよね。
X-E2の専用ダイアルも使い安そうですね。
ミラーレス機は小ささを重視するあまり
ホールディング性が低いので小さい割に重く感じる機種も多いですよね。
おっしゃる通りパナのGHシリーズは持ちやすく感じます。
そこに目をつける辺りが流石です。
僕もそろそろミラーレスに完全移行を考えているので
非常に参考になりました。
ありがとうございます。
ソニーα5100を使っています。
キットの望遠レンズを使用してますが、望遠が中途半端…
もっと遠くを撮れるお勧めレンズがあれば教えてください。
よろしくお願い致します。